第94話 お城で初出店!と、禁則事項の歌声
今日は初お弁当売りの日である。
なんと初出店はお城だ!!ちなみに吉宗のお城、和歌山城なのだ。
選ぶ中にそれがあって、私達は即計画書を作り直した。クレープもやる!!
『キッチンカーで初イベント進行中』
私達は早朝から坂本さんの家に集まる。
料理をしない癖に無駄にでかいキッチン。
ここを使うのはみつき。
坂本さんはメシマズなので料理はしない。
見本の画像通り猪角煮丼を使い捨て容器に盛り付けるだけである。
私はみつきのレシピ通り錬金術で弁当を出していく。それをインベントリに収納だ。
「つーくる人からー食卓へー♪」
「莉緒wwwなんでニートなのにその歌知ってるの?ww」
みつきがめっちゃ馬鹿にしてくるんですけどw
「地元民なら誰でも知ってると思ってたんですけどw」
「俺知らない。」
メシマズの坂本さんは知らないらしい。
『彼はお金持ちなので作る必要が無いのです。』
みつきがなんと歌い出した。
「君の近くのキッチンカーでちょっと買ってって〜♪リューちゃんみっちゃんそしてりおちゃんも〜♪」
「は?!?!めっちゃ上手いんですけど?!」
「待ってwww裏切られたwww」
「え?リューどういう事?」
私達は時間無限ループがある事は言ってあったので、一週間みつきの店に通ってチートで好感度をあげた事を言う。その時、歌ってって言ったらめっちゃ嫌な顔された事と、わざと音痴に歌ったら好感度上がったことを言う。
「あー。私が歌うと店の雰囲気台無しになるの。お客さんが歌う場所なのにリクエストされて、歌うと、なんか後が歌いにくいとか言われるの。私の歌は人を嫌な気持ちにさせるみたい。あとわざと下手に歌ってくれた優しさに好感度上がったんじゃない?たまにそういうお客さん居るから。」
「いや、関屋さんガチで下手だったよ?あれやって?」
私は自信満々にバニーガールの憂鬱シリーズで、巨乳バニーガールが歌う方のガチ下手挿入歌を歌った。
『みつき好感度大幅アップ』
「それwww完コピwwwちょ、天才?wある意味あれを完コピできるとか凄いよ?www莉緒の天才的歌唱力に好感度爆上がりよ。」
「え、そうなの?俺そのアニメ見てなくて有名な方の挿入歌しか知らないわ。」
「そうなのか。この変な風にはずすのが絶妙に難しくて覚えるの大変だったわー。」
坂本さんは問題の歌をスピーカーで流す。
「ほんとだwさっき聞いたのと同じだwwこわっ!もはや音が取れないんですけどwこんなのどうやって完コピしたのw」
『禁則事項です♪』
「ちよwwwwナビまで躾けて何やってんのw」
みつきが若い癖に古いネタにウケまくる。ちなみに私が躾けたのではない。愛陽から執拗にこのネタを振ってきたのだ。
『この歌でなくても良かったのですが。』
そう?音痴と言えばこれでしょ?
『お金を払って音痴に歌わなくても。相手は仕事ですから好きに歌って良いんですよ?』
まあそうか。次は普通に歌う事にするよ。この歌を。
『やけにこの歌にこだわりますね。』
だって私あまり歌知らないんだもの。
お弁当を詰め終わり、材料を持って外に出た。
「レッツゴー!」
私の運転で走る。ド下手だった私がもはや中型まで乗れる運転技能。技能は坂本さんも持っていたが、スキル自動車運転はみつきと坂本さんにも共有。彼女は運転免許を持っていないが、お金を貯めて近々取りに行きたいという。
いわく乗ったことあるのは発進しただけで即バレるそうで、初講習一緒に乗ったヤンキーが指摘されていたとか。それをどう言い訳するのかと坂本さんは言っていたけど、私有地で練習していましたで良いじゃん。
みつきはキッチンカーの売上によっては昼間のバイトを辞めると言う。空いた時間で免許を取りたいのだとか。
彼女も親から自立したい組なのだ。
その時は引越しをインベントリで手伝ってあげよう。
「到着ー!」




