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第86話 リアノッカの通貨とトラック

異世界は夜来る事にした。

「国の名前、リアノッカにしようと思うんだ。」

佐々木さんが言った。

「分かった、リアノッカ。まあ、リオアオよりマシか。」

私達は鉱石を次々とインゴットにしながら雑談だ。

「ねえ、アオって1.5tトラック運転できる?」

愛陽や永遠に聞きながら通貨のg数を決めた。

佐々木さんが描いてきた通貨のデザインを共有する。


「んー?やろうと思えば運転できるけどなんで?」

二人の共有の作業部屋で手分けして作る。


「キッチンカー手に入れたの。みつきとリューに地球のお金稼ぎ誘われてるけど、私これ、異世界での移動に使うやつじゃないかなあと思ってさ。南の街。車内泊できるでしょ?」


「ええ。それは無いよ。道が悪いし。地球で気兼ねなく商売やりなよ。自立に資金は必要だし。第一寝てる時にモンスターに襲われたら車とかひとたまりもないよ。」


「ええ?どうなの?」

『一応結界は張れますね。地球では張らない方が良いでしょう。事故した時はドリマナールに修理に出せば異世界通貨または魔石やアイテムで支払い可能で地球の領収書が出ます。道が悪くてパンクしても錬金術で直せます。」


「ほらー。」

「ええ。僕ランクルとかが良かったのに。」

『高いですよ?』

「買えるの?!」

『買えますが、買うスキルが無いですね。』


「メンバーでそのスキル適正高いのって、みつき?」

『現在秘匿されています。』

現在?あ、もしかして。

「佐々木夫妻のどちらか?」

『佐々木道太が車や家、土地など買えますね。葵は宝飾品や衣類、化粧品や薬など。ちなみにフラグは折れましたが関屋豊は重機や建築資材です。』


情報が出るという事は一定以上の好感度がある。ならやはり探偵は彼らではない。ハナさんが何も言わないという事は私に悪意のない人物。つまり父で確定だ。


「お母さん一択」

「親父一択」


ええ…

「宝飾品や薬はかなり強いと思うけど。」

「買った薬でレシピ出せるし宝飾品とか貴族案件じゃない?土地買えるのは結構凄いよ?君のお父さんも重機とか凄いけどね。それがあれば異世界の村人でも開発ができる。」


なるほど。錬金術だけでなく村人に開発させるのか。でも

「主導権握られて口出されるって言ったから即却下した。」

「あー。じゃあうち二人とも無理。親父は経営にうるさいし、お袋は言わずもがな全てにうるさいからwさ、できた。でも今は夜だから持っていけないね。」

「じゃあさ、ここで車の練習付き合ってよ。」


家から離れたところで車を出す。

「最初はお手本見せてよ。私ペーパードライバーだから。」

「ん。分かった。いずれ自力でランクル買う時のためにでかいの練習するよ。」


私はランクルが何か知らなかったので検索すると物凄いでかい車だった。なんでだ。こんなの要らないだろ。でかすぎる。もし結婚して家の車がこれだったら絶対に嫌だ。夫の趣味ででかいの乗らされる妻とか可哀想。


『大丈夫です。アオは金持ちなので莉緒用に軽自動車を買ってくれます。』


私達は始まりの部屋の外周に沿って走る。

「なんか、広がってる気しない?」

「そんな気する。これこのまま広がるんだったらこの中にも転移陣欲しいね。」

佐々木さんは外周を上機嫌で走りながら、トラックをキャンピングカー仕様にしても良いなとか言い始める。キッチンカーよりは異世界で使いやすそうではあるな。


そして交代する。私も走れたら、片方が寝ているうちに片方が走れる。

「ちょ、りお、ギア変えて。車に負担かかる。」

「うわ!エンストした!!」

しばらく走ったら永遠から告知。

『道を作ろう 魔石100個』


ええ。道とか。


「ちゃんと区画整理したかったけどな。まあジムとかど真ん中にある時点で今更か。」

二人で車を降りたら道建設予定地に光で目印が出ている。

『一応目印はあるが自由にやっても良いでござる。後で作り替えも可能でござるよ。』

「じゃあとりあえず今はこの通り作るよ。」

創造魔法で道がどんどん出来上がる。


『緊急停止を練習しよう。報酬 ハンドミキサー』

「ええ!あれ怖いから嫌い!!なんでわざわざエンストさせるの?!」

私は憤慨したが、佐々木さんにバッサリ切り捨てられた。


「制動距離が短くなるから!良いからやるの!」

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