第85話 偽りのライティングと添えられた左手
一旦部屋に戻り、各自作業をした。
お昼に二人でドーナツショップに行って別々の種類をいくつか買ってカバンに入れるフリでインベントリにしまう。レシピを交換だ。
"莉緒、またループの時のおやつにしよう。"
"だよね。ループの時やたらお腹空くの謎。"
"戻るとしても活動エネルギーは要るらしいぞ。"
"じゃあ食べないで戻ったら痩せるのかな?"
"ちょwそれ以上痩せるなwほんとに食べろよ?炭水化物も一食40gまではオッケーだからな。"
この人まで佐々木さん化してきた。
二人でコーヒーだけ飲んでだらだらする。
坂本さんが念話に小説アプリを展開できる様になったので、二人でリレー小説を書いて遊んだ。書類みたいな文章だったので、添削してもらったらプロの作品みたいになった。私には小説ではなくライティング極小というスキルが出た。彼はテーブルの上の私の左手に自分の手を添えた。
「良かったね。」
「ありがとう。」
坂本さんに左腕を引かれて二人で戻って来る。玄関前で手を離して自動ドアの前に立った。佐々木さんが不機嫌な顔で管理人室から覗き見る。
"今日徒歩なんだ。自転車じゃ手繋げないからね。"
"近場だったからさ。みつきのバイト先行ってきた。"
"言い訳しなくていいよ。変なことしないなら普通にデートして良いから。隠さないで。束縛してごめんね。"
"変な事とかしないし。"
"リューは?"
坂本さんは眉間に皺を寄せ心底嫌そうな顔で言った。
"え、しないけど。必要ないでしょ。てか不公平じゃね?何で俺だけ頑張んなくちゃいけない訳?あんな面倒臭い接待プレイ…"
坂本さんは苛立った様子で捲し立てる。佐々木さんが慌てて続く言葉を遮った。ていうか遮れてないぞ!
"り、リューそれは後で聞く。今はやめとこう。"
"ちょ、やだもう。"
"何照れてんの。子供じゃあるまいし。"
なんか凄い話題になってしまって私は真っ赤になった。接待プレイて。
"お前いつもふらふら危なっかしいしメンタル弱々だから手繋いでるだけ!心配すんな。とにかく俺そゆの興味ねーの。分かった?"
坂本さんはあたまを軽く叩いてエレベーターを降りた。
"ちょ、カメラ!"
"やべ。まーいいわ。これから兄貴みたいなノリでいくから。"
"分かった"
坂本さんに左腕を引かれて二人で戻って来る。玄関前で手を離して自動ドアの前に立った。佐々木さんが不機嫌な顔で管理人室から覗き見る。
"今日徒歩なんだ。自転車じゃ手繋げないからね。"
"近場だったからさ。みつきのバイト先行ってきた。"
"言い訳しなくていいよ。変なことしないなら普通にデートして良いから。隠さないで。束縛してごめんね。"
"変な事とかしないし。"
"リューは?"
坂本さんは眉間に皺を寄せ心底嫌そうな顔で言った。
"え、しないけど。必要ないでしょ。てか不公平じゃね?何で俺だけ頑張んなくちゃいけない訳?あんな面倒臭い接待プレイ…"
坂本さんは苛立った様子で捲し立てる。佐々木さんが慌てて続く言葉を遮った。ていうか遮れてないぞ!
"り、リューそれは後で聞く。今はやめとこう。"
"ちょ、やだもう。"
"何照れてんの。子供じゃあるまいし。"
なんか凄い話題になってしまって私は真っ赤になった。接待プレイて。
"お前いつもふらふら危なっかしいしメンタル弱々だから手繋いでるだけ!心配すんな。とにかく俺そゆの興味ねーの。分かった?"
坂本さんはあたまを軽く叩いてエレベーターを降りた。
"ちょ、カメラ!"
"やべ。まーいいわ。これから兄貴みたいなノリでいくから。"
"分かった"




