表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/22

第十七話 ファッキンベイベーエロのためなら

六角レンチを持った宇宙人が私のことを見つめている。


私はスカートを一気に下ろした。

スカートが足の甲にふわりとかぶさって、生の足が露わになった。

私は足先をすっと持ち上げてスカートの円から出るようにして宇宙人の方へ歩み寄った。


ふとももの内側をすっと風が通り抜けていく。


少しの恥じらいをもって私は宇宙人の方を見た。


明らかに動揺していた。

灰色の頬を朱色に染めている。


私はそこでパタン、と手を合わせて

両目をぎゅっと閉めて

おねがい、と唇を動かした。


数秒経って、

恐る恐る目を開ける。


すると目の前から宇宙人は消えていた。


見回すと、戦闘機のコックピットに乗った宇宙人が

親指でくいっと後部座席を示していた。

歯をきらっと剥き出しにして、さわやかな笑顔を浮かべている。


私は地面に落ちたスカートを掴んで戦闘機に飛び乗った。


シートベルトを締める。


小刻みな振動が始まった。


翼を持たない戦闘機はゆっくりと旋回し始めた。


それと同時に部屋全体が揺れた。


戦闘機が旋回を終えて後ろを向くと、先ほどまで部屋の一面を構成していた大きな壁がなくなって、奥へと続く滑走路が現れていた。


戦闘機はぶおおおおと走り出した。


私は座席の横にある手すりを掴んだ。


滑走路に突入し、どんどん速度は上がっていく。


車輪を回すエンジンの音は激しくなり、

顔を前から抑えつけるような重力がかかった。


視界が全て線になって、

その線が全て集まる視界の先には、宇宙があった。

出口だ。


エンジンの音が無くなった。


戦闘機は宇宙に放り出されていた。



透明なドーム越しに真っ暗闇が映る。


遠く光る星々がきれいで、私はしばらく見とれていた。














評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ