第5話「不死鳥の力」
まだ余裕があるので投稿しました!
アザゼルの放った槍が私にあたる直前、謎の赤い魔法陣が展開した。その直後聞き覚えのある声が聞こえその声は、以前私と話した、不死鳥のフェニックスだった。そして私はついにフェニックスと契約をしたのだった!
(楓視点)
「行くわよ!」
私は目の前のアザゼルを睨みながら言う
「今、ここで契約しただと!?」
アザゼルは未だに驚いている様子だった
「必殺、ソニックファイア」
私は片手を前に出し、そう言い放つ。すると私の手から炎の球が出現しもうスピードでアザゼルの方へと向かう!
「なっ!?」
アザゼルは避ける間も無く--
(ボカーンッ!!!)
直撃した!
「凄い……!」
葵先輩は、私が放った炎の球に驚いていた。
「ぐっ、何て威力だ!」
炎の球が直撃したアザゼルはフラフラと立ち上がる。
「ソニックファイア二連!」
私は引き続き先ほどの炎の球を二連射にして放つ。
(ボカーンッ、ボカーーンッ!!)
もちろん直撃する。
「ぐあぁぁぁーーー!」
アザゼルは大きな悲鳴を上げる。
「これでとどめよ。煉獄!」
私がそう言い放った直後--
(ボオォォォォ!)
「アチィーーーー!!」
アザゼルに火が付いて、
(ボオォォォ!!!)
燃えた!
「堕天使アザゼルに……、勝つなんて……!」
葵先輩は驚きを隠せないでいた。
「葵先輩、大丈夫ですか!?」
私はアザゼルが燃え尽きるのを確認した後、葵先輩の元に駆け寄る。
「大丈夫よ……!」
葵先輩はきつそうな表情で言う。
[楓、その彼女にファイアヒールを使うのだ!]
すると、フェニックスの声が聞こえた
「わかった。ファイアヒール‼︎」
私が両手を葵先輩の前に向けてそう言う。すると、オレンジ色の光が出て葵先輩の傷を癒していく。
「傷が消えていく……!」
葵先輩は自身の傷を見ながらそう口にした。
[そのくらいで大丈夫だ!]
私が癒し続けていると、フェニックスがそう言った。
「よかっ……た……」
私はそう言うと、意識を手放した。
(葵視点)
「楓さん!?」
私は楓さんを抱える
[大丈夫、疲れて眠っているだけだ!]
するとフェニックスだと思う声が聞こえた。
「その声、不死鳥フェニックスね?」
私はそう呟いた。
[そうだ。それより楓を運んだ方がいいのではないか??]
フェニックスはそう言葉にした。
「とりあえず、私の家に運ぶわ!」
私は楓さんを背負い歩き出す
[学校は行かなくていいのか??]
フェニックスはそう言ってくる
「学校は、竜巻が起きたから今日は休校になったわ!」
そう、私達の学校で竜巻が発生。それで学校が休校になったのだ!しかもあの竜巻の発生させたのは先ほど楓さんが倒したアザゼルだとわかった。
[なるほど・・・な]
(移動中・・・)
「よし、着いたわ!」
(葵の家)
「ベッドに寝かせてっと・・・」
葵は楓を自分の部屋のベッドに寝かせた
[お疲れ様だ、これで楓は少しは休まるだろうな]
「だといいのだけど。さて、フェニックス質問するわよ?」
[何だ?]
「楓さんは、フェニックス貴方と契約したのよね?」
[そうなるな。それが、どうした??]
葵はフェニックスに質問をし、フェニックスはその質問に返事をし答える。
「契約したとなると、楓さんは守護霊持ちの味方なるのかしら?でも、フェニックスの力は元々堕天使の力だから……」
[それは、契約者の楓が決めることだ。だから我や葵が決める事ではない!]
葵の問いかけにフェニックスは、契約者が決める事だと断言した。
「それって、楓さんが堕天使の方で戦うこともあるってこと!?」
[そうなるな。まぁ楓が望めばだが…]
「そんな・・・」
フェニックスのその言葉を聞いた葵は肩を落とし表情が暗くなる
[だから、言っただろう。仮にも楓が望めばの話だ!だが、我フェニックスは堕天使側なのは事実だ!]
「つまりは、楓さんの決断次第なのね」
[そういうことだ!]
「そう言えば何故、フェニックス貴方はこちら側(守護霊側)にいるの?本来ならあっち側(堕天使側)よね?」
[その事か……。それは少し言いづらいが、簡単に言ってしまうと堕天使の考えに疑問を持ったのだ。だから逃げて来た!]
「なるほど、ね。戻るつもりは?」
[ないな。まぁ楓が望めばやむを得ないがな……]
「そう・・・」
葵の問いかけにフェニックスは少し表情を暗くして答えた。つまりは楓の考え次第なのだ!つまり楓は鍵。以前フェニックスが言っていた事だが、葵はその事はまだ知らない。
[今後の堕天使がどう動いてくるのも気になる感じだな。それ次第でもかなり状態が変わってくる!]
「そうね、楓さんとフェニックスの契約、それを堕天使がどう取るのか、、、私も気になるところね……」
(その頃同時刻、ある場所にて--)
「何、フェニックスとの契約者が現れ、アザゼルがやられだと!?」
「は、はい!」
「その者の名は?」
「確か、焔 楓だと」
「焔 楓か……。フフッ、アハハハハ!」
「魔王様?」
「我が国から逃げた不死鳥と契約した者か。面白い!そいつをここに連れて来るのだ、ベリアルよ!」
「ハッ!わかりました、直ぐに連れて参ります」
(ヒュンッ)
ベリアルと呼ばれた悪魔はその場から消えた。
「フフッ、我は楽しみだぞ。焔 楓とやら!アハハハハハッ!」
魔王様と呼ばれた男はその場で不気味な笑いをし、焔 楓がその場に来るのを楽しみにしていた。
今回も読んでくれてありがとう!
次回もありましたら読んでくれると嬉しいです♪ではではーー