第4話「最悪な事態と契約」
こんにちは、連日投稿です!
不死鳥のフェニックスと話した次の日、私は不安と恐怖の感覚が未だに残っていた。逆に不安と恐怖心が強くなりその事で、私は押し潰されそうになっていた。
(楓の家・楓視点)
「学校、行かないと」
私は不安と恐怖心で押し潰されそうになりつつも、それに負けず、いつも通り学校へ行く準備をして家を出た。そして、普段通り学校へ着くと、校門前で人だかりができていた。
「?」
私は何だろうと思って校庭の方を見てみると、校庭に巨大な竜巻が発生していた。数分間その場で立って見ていると--
(トントンッ!)
突然、誰かに肩を叩かれた。振り向くと葵先輩がいた。
「ついて来て!」
葵先輩は一言そう言うと、何処かに歩き始めた。私はそれについて行く。
「ここなら大丈夫ね。さて・・・焔さん突然だけど死んでくれる?」
葵先輩は私に、突然そう言ってきた。
「えっ!?葵先輩、冗談ですよね……?」
私は恐る恐る葵先輩に聞いた。
「本気よ?だから焔さん、死んで?」
この時、私は1つ確信した。
「貴女、誰?」
私は警戒心を強めて目の前の人物に聞いた。
「何を言ってるの?焔さん、私は水木 葵よ」
それを聞いて私は間違いはないと思った。
「堕天使・・・」
私がそう言った直後--
(ピクリッ!)
目の前の人物の眉がピクリと動いた。
「見破るとは流石だな、何故わかった?」
目の前の人物及び堕天使が姿を現した。
「私の呼び方で違和感があった。まず葵先輩は私のことを焔さんと呼ばない」
私は思った違和感を目の前の堕天使言う
「なるほど、な。そんな事はいい、死ね焔 楓‼︎」
私は怖くて足が動かなかった。あぁ、また死ぬんだ私。そう思って目を閉じた。その時だった--
「私の後輩に手を出さないでくれる?」
すると声が間近で聞こえた。
「ちっ、来たか。水木 葵!」
堕天使はそう呟いていた。
「私に化けて後輩を襲うとか最悪ね!」
葵先輩は怒っていた。
「そんな事知ったことか!今日こそ倒してやるぞ」
目の前の堕天使は本来の姿になった。
「楓さん、下がってて!」
「わかりました!」
葵先輩に言われた通り私は距離を取る。
「守護霊ウリエル召喚!」
葵先輩はそう叫ぶと姿が変わった。そして翼が生えていた。
「あれが、天使ウリエルの姿?」
私は葵先輩の姿を見て驚いていた。
「行くぞ!」
目の前の堕天使は、葵先輩に接近する
「勝負よ、堕天使アザゼル!!」
そう言うと葵先輩も堕天使の方へ飛んで接近して行く。そして--
(ドカッ、ドカッ、ドカーンッ!)
「喰らえ!必殺デススピアー」
堕天使アザゼルがそう叫ぶと紫色の槍が出現し、葵先輩の方へと向かって行く。
「葵先輩!!」
私は葵先輩の名前を叫ぶ
「大丈夫よ。守護・光の防壁」
葵先輩は返事をした後、両手を前にし防壁を出した。
(ギュイィィィィーーー)
アザゼルの槍が、葵先輩の光の防壁に直撃する。
「葵先輩・・・」
私は葵先輩の名前を呼んで見ている事しか出来ない。
「そんな、防壁など貫通してやる!ハァッ!!」
アザゼルがそう叫ぶと槍の威力が増した
(ギュイィィィィ!バキッ、バキッ)
「ぐっ、まずい・・・」
光の防壁にヒビが入り、葵先輩は焦り始めていた。
「いつまでも持つと思うなぁ!オラァッ」
(バキッ、バキッ、パキンッ!!)
「しまった!」
葵先輩の光の防壁は物凄い音ともに割れてしまった!そして--
(グサリッ!)
アザゼルが放った槍は葵先輩の身体を貫いた。
「カハァッ!」
葵先輩は槍で身体を貫ぬかれ吐血する
「葵先輩!!」
私は急いで葵先輩の元に駆け寄り、葵先輩をを抱える。
「逃げ……なさい……、楓……さん!」
葵先輩は苦しそうな状態で、私に逃げるように言う。
「私が逃げたら、葵先輩は!?」
私はそう言いながら涙を流す
「私の事はいいから……。逃げて!」
葵先輩は自身の事より私に逃げるように言う。
「葵先輩を置いて行けません!!」
私は泣きながら葵先輩に言った
「楓さん……。お願いだから……!」
葵先輩はどうしても私に逃げてほしいと言う。だけど私は葵先輩を置いて逃げる訳には行かなかった!
「ならば、お前も一緒に死ぬがいい!!必殺デススピアー!」
アザゼルはそう言うと、葵先輩を貫いた槍を再び出して私に向けて放った!
「逃げなさい、楓さん!!!」
葵先輩が叫ぶ
「くっ!(死にたくない!でも、避けられない!助けて!!!)」
アザゼルが放った槍が、私の目の前までやって来る。その瞬間--
(キンッ・ギュイィィィィン)
「えっ!?」
私が目を開けて見ると、赤い魔法陣見たいのが展開されていた!
「何だと!?」
その出来事にアザゼルも驚く
「これは……、まさか・・・」
葵先輩も驚いている様子だ
[楓、危なかったな!]
すると何処からか、聞き覚えのある声がした。
「この声・・・、もしかしてフェニックス?」
私はこの声の主の事を思い出していた。
「フェニックスだと!?」
私がそう言うと、アザゼルが再び驚く。
[そうだ!そして楓、契約の時だ‼︎]
フェニックスは未だ姿を現さず、声だけで返事をしている状態だった。
「契約・・・」
私はその言葉を聞いた瞬間、あの日の出来事を思い出していた。
[今契約しなければ、そこの彼女と共に死ぬ事になるぞ!]
フェニックスは少し慌てたように言う。多分、魔法陣みたいのが限界に近づいているのだろう!だとすれば早急に決めなければならない。私はまだ死にたくないし、それに葵先輩を守りたい!だから私は--
「わかった、契約よ!不死鳥のフェニックス!!」
私は強く叫ぶ、契約すると!
[この時を待っていたぞ、楓!!]
フェニックスがそう叫んだ直後、私の身体が赤く光りだした!そして燃えるような感覚になったのだった。
今回も読んでくれてありがとうございます
次回もありましたら読んでくれると嬉しいです。