第3話「不死鳥」
かなり久しぶりの投稿ですが、宜しければ読んで見て下さい!
あの後、葵さんと少し話をして私は自分の家に帰った。帰り際に葵さんと電話番号を交換した。葵さんによると何かあったらすぐに電話してと言った。それと驚いた事に水木 葵さんは18歳で私と同じ高校の先輩だと知りました。それ聞いて驚きましたが、葵先輩は気にしてないと言ってくれました!よかった。
(楓の家・楓視点)
「神話系が実在するなんてね。まだ信じられないかな」
私は自分の部屋のベッドの上で横になり今日起きた事を思い返していた。
「・・・大丈夫なのかな、私」
私はベッドの上で少し不安になっていた
「でも、何かあれば連絡してと言ってくれたから大丈夫……だよね……」
私ははそのまま眠ってしまった。
[…きろ。起きろ!]
私が眠っていると、何処からか声が聞こえた。
「誰?」
私は目を開けて周りを見るが、そこはいつも通り私の部屋だった。
[目の前の鏡の前に来い!]
言われた通りに自分の部屋の鏡の前に立った。すると--
(キンッ・ホワ~~ン)
「な、何!?」
いきなり鏡が光出し、鏡の中から火の鳥みたいのが現れた。
[はじめましてだな、人間!]
鏡から出た火の鳥は喋った。先ほどから聞こえた声で。
「もしかして、フェニックス?」
私は恐る恐る目の前火の鳥に聞いてみた
[そうだ!そして、お前を生き返らせたのは我だ]
目の前の火の鳥はフェニックス。そしてそのフェニックスが私を生き返らせたと言った。
「何で私を生き返らせたの?」
私は少し落ち着いた感じに聞いた
[お前がそう言う運命だったからだ!]
フェニックスは私を生き返らせたのは運命だと言う。
「運命ね・・・。なら、私が一度死んだのも運命だと言うの?」
私は今一番気になった事を目の前のフェニックスに聞いた
[そうだ、そしてお前は、数日後に堕天使と戦う事になる]
フェニックスは私が一度死んだのも運命だと認めた。そして私が堕天使と戦う事になると言う。
「私が、堕天使と戦う!?無理に決まってるでしょ!何の力も無いのに」
私は思った事をキッパリとフェニックスに言った。私は、人間で何の力も無いのだ!だから戦う何て無理の話なのだ。
[力なら、我の力を与える。だから我と契約をしろ!]
フェニックスは私に、力を与える代わりに契約をしろと言う。
「力なんていらない!私は人間なの。だから戦わない‼︎」
私は再びキッパリ言った。
[いや、お前は戦わないといけない。何故ならお前はこの世界の鍵だからだ!」
フェニックスは少し強い口調でそう言う
「鍵、何それ!?何で私が鍵なのよ!」
私は苛立ちながらそう言った
[少し落ち着くのだ!]
フェニックスはそう言うと翼で私の頭を撫でた。その翼は心地良く暖かかった。
「ふぅ……」
私は軽く息を吐いた。
[落ち着いたか?]
そう言うとフェニックスは私の頭から翼を離した。
「取り乱してごめん。もう大丈夫!」
私は冷静になって言った
[話を続けるぞ。お前は鍵、それは事実だ]
フェニックスは言う私が鍵だと。
「ちょっと待って、まずそのお前って呼ぶのはやめてくれない?」
私は先ほどから気になってた事をフェニックスに言った。
[すまない、名前を聞いて良いか?]
フェニックスは軽く頭を下げ私に謝った
「焔 楓。それが私の名前よ」
私は自己紹介をした。
[ならば楓で良いな]
フェニックスは私の名を聞くと首を縦に振りながらそう言った。
「いきなり呼び捨てなんだね。まぁ、いいけど。それで私が鍵ってどう言う事?」
私はフェニックスに聞いてみた。私が鍵それは何の鍵なのだろう?私は一番気になっていた。
[簡単に言えば希望と絶望の鍵だ。あの天使は気づいていないようだったが……]
フェニックスは、私が希望と絶望の鍵だと言う。どう言うことだろうか?それにあの天使ってまさか・・・
「天使ってまさか、葵先輩の事?」
私は率直に聞いた
[そうだ。彼女は、天使ウリエルの力及び守護霊を持っている!そして世界を守る為に1人で戦っている]
やっぱり葵先輩は天使の力を持ってたんだ。
「天使ウリエルの力……。ねぇ、フェニックス教えて。今、この世界で何が起きているの?」
この時私は思った。いや、思ってしまった、詳しく知りたいと。
[教えるのは構わないが、これを知ったら後戻りできなくなるぞ!]
フェニックスは私に忠告をして来た
「後戻りも何も、既に巻き込まれてる感じなんだけど?」
私は事実、今日の出来事を思い出しながらフェニックスに言う。
[そうだな、ならば話そう。まぁ話すも何も簡単な話だ!この世界で言う神話系の者達は実在し、堕天使が攻めて来ている。ただ、それだけだ!]
フェニックスはキッパリと言った。
「じゃあ何故、堕天使が攻めて来てるの?」
それを聞いて私は再びフェニックスに問いかける。
[さぁな。だが、何かを探している感じなのは確かだな」
フェニックスも流石にそれは知らないらしい。
「どうしてそう思ったの?」
私は再び聞いた。ってかさっきから質問してばかりだから、そろそろフェニックス怒るかな?
[直感だ!]
フェニックスはそう言い張った。
「そう・・・」
私は少し呆れた感じになった。
[楓は争いは嫌なのか?]
するとフェニックスがそう聞いてきた
「それは、もちろん争いは嫌かな」
私は素直に言う。そう、これは私の本心だ。私は喧嘩とか苦手だし、争いは嫌いで平和が一番と思っている。
[そうか。だが、楓は戦わないといけない。それはこの世界の為であり、楓自身の為でもあるからだ!]
フェニックスは言う。私が戦わないといけないのは、この世界の為と私自身の為と。
「でも、すぐには決められない!まだわからないよ。この世界の事とか、私自身の事とか……」
今の私は不安と恐怖で一杯だった。
[なら、今すぐとは言わない。我が必要となったら心の中で強く叫ぶのだ]
そう言うとフェニックスは光となって消えてしまった。
「そんなすぐに決められないよ…」
私は1人になった自分の部屋でそう呟くのだった。
見てくれてありがとうございました!
次話もまた見てくれると嬉しいです♪