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時越えの魔女と永遠の約束

作者: 柚みつ

途中、視点が変わります。

「ねえ、本当に行くの?」

「私以外に出来る人がいないでしょう?」

「だからって、エレノアだけが犠牲になるなんて」

「犠牲、じゃないわ。これは未来のためよ」

「それなら! 君の未来はどうなるんだ! エレノアのこれから、は……!」

「私の分まで、たくさん笑って。約束よ、リュート」


 *


 果たせない、約束をした。

 この世界には魔力が満ちている。

 それは、人の営みと共に増えたり減ったりを繰り返していたけれど、循環させる役割を担っていた世界樹が枯れてしまったことで、狂ってしまった。

 満ちる魔力が足りなくなって、争いが起きたのは、当然の流れだったのかもしれない。魔力がなければ、人も世界も、生きていくことが出来ないのだから。

 次代の世界樹が育つまでの間、魔力を集約し、再分配するための装置として建てられた塔。だけど、そこには制御する人が必要不可欠だった。役割はただひとつ。塔と一体化することで機能を維持し、魔力が世界を循環するまでの時間を過ごすこと。


 当時、何人もの魔法使いが塔の役割を請け負うために集められた。そうして、選ばれたのは十七歳になったばかりの私。魔法使いとしてはまだまだ勉強しなければならない事がたくさんある身なのに、どうしてなのかと思ったら塔との相性というものがあるらしい。

 当然、反対された。まだ若いのだから、とか自分がやると名乗り出た人だっていた。だけど、塔が私を選んだと言われてしまえば、誰も逆らうことが出来なかった。


 塔に入るという事はどういう事なのか、という説明は国王陛下から聞いた。貴族でもなんでもない私がこんな間近で国王陛下のお顔を見るなんて、これが最初で最後だろう。

 塔に向かう前日には、王家からたくさんのご馳走が振る舞われた。両親やお世話になった人、町のみんなで食べてもまだ余るそれは、これから来る寒い季節に備えて蓄えてもらうように両親に頼んでおいたから、きっと美味しく食べてくれたはずだ。

 これから、私が手伝うことは出来ないけれど町のみんなが助けてくれるから大丈夫。弟もしっかりしてきたし。

 ただ、泣き虫なのは相変わらずのようで、旅立つ日に家を出る時、ずっと泣いていたから最後の表情が泣き顔だったのは残念だった。お姉ちゃんはせっかくなら笑顔を見せて欲しかったよ。両親も泣いていたから、無理な注文だったのかもしれないけれど。


 それから、ねえ。大切な幼なじみ、私の大好きな人。

 約束、なんて言ったのはずるかったかしら。

 泣き崩れてしまったあなたに、無理を言った自覚はあるの。

 それでも約束という言葉であなたのこれからを縛った私を、どうか忘れないで。



 *



 果たせない、約束をした。

 どれだけ時間がかかっても、必ず迎えに行くと告げた。彼女は笑っていた。

 だけど、調べれば調べるほどにあの塔がなくてはならないものになっていることを突き付けられたし、魔力が世界を循環するのには、人の一生なんてあっという間のように思えるくらいの時間が必要だという結果しか出てこない。次代の世界樹の育成も、枯らさないよう慎重にならざるを得ないのは分かっているけれど、あまりうまくいっていないようだった。

 それでも、諦めたくなくて、周りから諭されるようになっても、体が満足に動かなくなっても、調べることは止めなかった。


 そんな思いを抱きながら旅立ったからか、いつからか僕は“僕”の記憶を受け継いでいた。それに気がついたのがいつだったのかは、もう覚えていない。だけど、小さい頃に思い出していたそれがどんどんと時間を置いていることに焦りを感じ始めていた。

 いつしか、僕は君の年齢を追い越してからでないと君の事を思い出せなくなってしまうんじゃないか。残された時間が僅かな時に思い出したら、悔やんでも悔やみきれず、次の生に託せる記憶もほとんどなく。もしかしたら、これが最後になるのかもしれない、なんて想像が次から次へと溢れるようになっていって。


 そんな自分の想像から逃げるように、塔の研究にひたすらに打ち込む日々が続いた。

 あまりにも部屋にこもりきりで出てこない僕を心配した友人から、無理やり外に連れ出された先は、塔のふもとに作られた公園。


「本を調べるのもいいけど、こうやって現物見たら何か気づけることがあるかもしれないだろ」

「そうそう。運動不足なリュートが転んでも大丈夫なように俺たちがいるんだから」

「転ぶなんてことしないよ」


 何度も記憶を受け継いできたけれど、それを誰かに伝えたことはない。親にも、共に過ごした仲間にも。だから、名前が一致した事なんてないのに、今の名前は最初と同じ。

 随分と進歩のなかった世界樹の研究がようやく実り、太く根を張り魔力の循環も上手くいき始めていると話題に上がったのは少し前の事だ。

 それを聞いてすぐ塔に向かった。今や観光名所のようになっている塔は、まわりの環境も整えられていたから行くことは簡単だった。

 入ることは、どうやっても出来なかったけれど。それでも、ここまで揃ったのは偶然ではないと思いたくて時間を見つけては塔に通う日々が続いている。その間に、僕は十九歳になった。塔に向かった彼女の歳をいつの間にか超えて。


「最近の研究、上手くいってないのか?」

「おばさん、心配してたぜ。いくら卒業の論文だからって根を詰め過ぎだって」

「家に帰ったら謝っておくよ。それに、二人もありがとう」


 同じ学校に通うデナイとヒューゴは、僕が塔の研究をしていることを学校の卒業論文に使う為だと思っている。今では塔の歴史や成り立ちなんかは学問としてもある程度の地位を確立しているので、調べる学生も多いから何の不思議でもない。


「それにしても、いいところだよな。なんていうか、こう、空気がきれいっていうかさ」

「分かる。落ち着くんだよな」


 僕を連れ出したはずなのに、芝の上にごろりと寝転がったデナイは、まるで空気を食べるかのように大きく口を開けて深呼吸しているし、ヒューゴは近くの木の幹に体を預けて腕を伸ばしている。


「僕よりも、二人の方が寛いでいるように見えるんだけど」

「まあ、卒論に詰まっているのは俺たちも一緒って事だ」


 寝転がったまま頷いているデナイも、思っていることは一緒らしい。二人がどういう気持ちでここに僕を連れてきたのかは知らないけれど、落ち着く場所であることは変わりない。

 机に向かって本を読みこむばかりだったから、木々の緑と空の青が眩しくて、少し目を細めた。


「さて、気分転換も出来たし運動もしたからお腹減ったな」

「この先に新しくお店が出来たんだよ。行ってみないか?」

「そうだね、試してみようか……!?」


 立ち上がって、ふらついたのかと思ったから木に寄り掛かったけれど、僕が眩暈を起こしたわけじゃなく、立っている大地が揺れている。慌てて木にしがみつき、揺れが収まるまで三人で身を寄せ合っていた。


「何だったんだ、今の」

「とにかく、いったん家に帰って……」

「なあ! あれ見ろよ」


 ヒューゴが示した先、それは塔の入り口からちょうど反対に近いところ。積み重ねられたレンガが、僅かに崩れている。草木に隠れるような場所だからぱっと見ではただの影のようで、崩れているようには見えない。

 レンガを作ったのは、熟練の職人たち。そうして、魔法使いたちが朽ちることのないよう、魔法をかけて積み上げていったという塔は、きちんと管理しているからか今まで一度も崩れるなんて話を聞いたことはなかったのに。


「これ、管理してるところに伝えないとじゃないか?」

「そうだよな、でもどこに行けばいいんだ?」

「ここら一体、公園になってるんだから事務所に誰かいるだろ」


 ヒューゴとデナイが交わしている会話も、僕の頭には入って来なかった。今まで、塔に入れたのは彼女ただ一人。中がどうなっているのかも、何もわからないけれどこれは間違いなくチャンスだ。

 そう思ったら、二人がこの場を離れようとしているのを止めていた。


「待って! 誰かに伝える前に、僕はここに入りたい」


 無理を言っているのは分かっている。入れるかどうかも分からない。だけど、今を逃したらきっと二度と塔に入る機会なんてないと、直感が告げていた。


「リュート、本気か?」

「うん、だから止めないで」

「……止めねえよ。だけど、俺たちも行くからな」


 ため息を吐きながらだったけれど、ハッキリと言い切ってくれたのはヒューゴ。デナイはしょうがないといった表情をしていたけれど、それでもダメだという事はなかった。


「怒られるときは、三人一緒だ」

「僕が二人を強制させた、って言えばいいんじゃないかな」

「ばーか。俺が、自分で選んだんだよ」


 にんまり笑うデナイと、くしゃりと僕の頭を乱暴に撫でるヒューゴ。二人とも、塔への興味はもちろんだけどそれ以上に僕の事を心配してくれているのがよく分かった。くすぐったい気持ちのまま、三人で順番に崩れたところから塔の中へ入る。

 何かに阻まれる事なく、すんなりと通り抜けられたことに驚いたけれど、それよりも中の様子に目を丸くした。


「すごいな……」

「これ、全部魔力か……?」


 レンガが積まれて出来た塔の中には、ほんのり光る明かりがそこら中に溢れていて、そのひとつひとつが魔力の塊だった。それがゆっくりと上に登っていっては消えていく。かと思えば、地面からじんわりと染み出るように魔力の塊が浮かび上がってきて同じように上に消えていく。

 そんな景色をしばらくぼんやりと眺めていると、ある場所から動かない魔力の塊があることに気がついた。


「あそこだけ、ずっと動かないな」

「見に行ってみるか」


 ひとつひとつがぼんやりとした光でも、集まれば眩しいくらいの輝きを放っている。入った場所から遠かったこともあり、魔力の塊としか見えていなかったそこに、近づいていくとそれだけではないなにか、があるのが見えてきた。


「そんな、はず……」


 ない、とは言えない。この塔にいるはずなのだから。もしかして、という思いが消えてくれない。

 自分の願望が生み出した考えを否定しようにも、目の前に見えるのはやはりそうだとしか思えなくて。

 歩いていたはずなのに、早足になり、それももどかしくて駆け出した。慌てた二人の声が聞こえて来たけれど、構ってはいられない。

 目の前に、彼女がいるのだ。ずっとずっと前に、迎えに行くという約束をした、エレノアが。


「エレノア!」

「おい、リュート落ち着け!」


 魔力の塊に飛び込みそうになった僕を、とっさにヒューゴが掴んだ。そのまま抱きかかえられるようにして魔力の塊から離される。


「エレノア、ってこの人の名前だよな?」


 デナイも僕が飛び込まないように手を掴みながら、前にある塊をまじまじと見つめている。

 動かない魔力の塊、それはまるで水晶のような形を取っていた。中の少女を守るように、もしかしたら動けないようになのかもしれないけれど。

 祈るように両手を胸の前で組んだ姿で佇んでいるのは、淡いピンクの髪を肩で切り揃え、白い法衣を纏った少女。その瞳は閉じているけれど、若木のようなエメラルドグリーンを持っていることを、知っている。

 床まであと数メートルというところで浮いているので、見上げる、というのが初めてで思わず笑いがこぼれる。あの時だって僕の方が大きかったから、彼女に視線を合わせるためには僕が少し屈まなければいけなかったのだから。それを見て頬を膨らませて不満げな様子を見せる彼女を宥めるのには、苦労したっけ。


「ああ、ずっと昔から塔の管理をしている、って……」

「こういうことかよ」


 それから、エレノアの姿が見える位置で座り込み僕の事情を二人に説明した。この塔が作られた時代に生きていた、リュートの事を。

 最初は何言ってるんだという顔をしていたのに、当時の事やエレノアのことを話していくたびにどんどんと真剣な表情になり、デナイは眉間に皺を寄せていた。


「それじゃあ、リュート。お前は塔が出来た時の記憶があるって事か」

「それから、今まで生きた時間の分もね」

「あー、歴史学に強い理由が分かった。経験しているんだから、そりゃ詳しい訳だよ」


 歴史学でいつも赤点ギリギリだったデナイは、僕が何度も先生のもとを訪ね、教科書よりも分厚い歴史書を片手に持って話に花を咲かせていたことを知っているからか、深く頷いている。

 ヒューゴも似たような表情をしているけれど、あれは難しい事を考えている時の癖だ。


「お前の事情は分かった。だけど、俺たちは塔の中にずっと居れるわけじゃないだろ」

「……そうだね」


 事情を聞いたからか、僕がこのまま塔の中で過ごすと言い出さないかと思っていたのだろう。本当に、いい友人に恵まれたと思う。

 確かにその考えが思い浮かばなかった訳じゃない。だけど、僕が望むのはエレノアを眺めながら朽ちる事ではなくて、共に過ごせる時間だ。

 だからこそ、僕はここを出ないといけない。どれだけ名残惜しくても。


「大丈夫だよ、エレノアの姿を見れたから」


 ただ、最後に一度だけ彼女に触れたいからと二人に相談したら、頷いてくれた。

 昔ほど魔力に慣れ親しんでいない現在では、魔力の塊は刺激が強すぎて倒れてしまう事がある。だから、不用意に触らないようにというのは小さいうちから教え込まれる。時々、度胸試しで触って病院に担ぎ込まれたという話は出るけれど。

 いくら僕が記憶を受け継いでいるといっても、体の方は魔力をうまく扱えるわけじゃない。これだけ濃い魔力の塊に触れるのだ、おそらく倒れてしまうだろうから先に二人には謝っておく。


「それじゃあ、後は頼んだよ」

「任せとけ、すぐに病院に行くからな」

「目が覚めたら三人で怒られような。たぶん、お前の親父さんが一番怖い」


 ヒューゴの言葉に、僕の父親が怒った姿を想像してしまい、ぶるりと体が震えた。雷が落ちるなんて比喩があるけれど、あれは上手いと思う。デナイもその姿を思い浮かべたのか、任せとけなんて言いながら笑顔だったのに、一瞬で表情を変えた。

 そんな二人の様子に苦笑しながら、エレノアに向きあう。記憶のままの姿で、ずっとこの世界を守ってくれているエレノア。どうか、次に会えた時には、一緒に笑い合えますように。

 そう思いながら、手を伸ばした。



 *


 果たせない、約束だった。

 世界樹が育ち、役割を終えた塔が朽ちる時が私の役割が終わるときだと聞いた。だけど、それにはどれだけの時間がかかるか分からないとも。だからこそ、永遠を塔と共に、なんて言われたのだから。

 悲しくなかった訳じゃない、どうして私が、と泣いたことだってある。それでもたった一つの約束が、私を支えてくれた。

 ぬるま湯の中にいるような、ふわふわと漂っているような感覚の中で、それは確かに私の中にずっとあった。

 ふるり、と自分の瞼が動いた感覚があった。もうどれくらいか思い出せないくらい長い間感じていなかったような気も、当たり前のような気もしたけれど、もう少しだけこのぬるま湯のゆったりした感覚を味わっていたい、と一度は開こうとした瞼を閉じようとした。

 だけど、その感覚はより強くなって私を動かそうとする。あまりにも急かすようにその感覚がやって来るものだから、無視できなくなってゆっくりを瞼を開く。


 塔の中は、目を閉じる前と何一つ変わっていなかったけれど、周りの魔力がかなり薄くなっている。そうか、世界樹の育成が上手くいっているのかとまず安心した。それなら、私の役目が終わりになったから、起きるように促してくれたのだろう。

 いつの間に組んでいた手をそのまま、前に伸ばして体を解したら下から息を飲む声が聞こえた。

 下? 確か、塔に入って一通り見て回り、思っていた以上に何もないなと壁に背を預けて一息ついたのが、最後の記憶なんだけど。

 ゆっくり視線をずらしていくと驚いた表情で私を見ている三人の男性。まだ幼い感じも残っているけれど、私よりは年上なんだろうなとぼんやり思った。


「エレノア……?」


 中心にいた男性が、恐る恐るといった様子で呟いたのは、私の名前。どれだけ時間が経っているのか分からないけれど、名前は伝えられていたのだろうか。だけど、その呼び方が。知らない人を呼ぶよりもっと、自分に近しい人の名前を、大切なもののような声に聞こえたから。

 持っている色も、顔も全然違うのにどうしてか浮かんだその名前を、口が勝手に紡いでいく。


「リュー、ト?」

「エレノア!」


 次の瞬間には、私は目の前にいた男性に抱きしめられていた。ふわりと香るのは草の匂い。塔の中では感じることのなかった、懐かしい香りにどんどんと目の前が滲んでいく。


「本当に、リュートなの?」

「そうだよ、たくさん笑って生き抜いた。あの時の約束は果たしたよ」


 まじまじと顔を見上げてみても、無理をしているような表情ではないし、何よりも幸せそうに笑うその顔は記憶と同じだ。

 髪色も、瞳の色も身長も。顔つきだって違うのに、目の前にいるのはリュート。その事実が、じんわりと私の胸を満たしていく。


「あー、お二人さん、悪いけど……」

「そろそろ、外に行かないか」


 気まずそうな顔で声をかけてくれた二人の男性に、リュートが謝っていたので私も頭を下げる。

 いこうと、繋がれた手は記憶にあるよりも大きくて、だけど温かさは変わっていなかった。


「ねえ、リュート」

「うん」

「どれくらい、時間が経っているの?」

「そうだなあ、それはゆっくり話すよ。……それよりも」


 友人だと紹介された二人は、塔を出た途端にさっさと前を歩いて行ってしまった。行く場所は決めてあるそうだから、ゆっくり来いと言い残して。

 きっと私とリュートが話せるように気を利かせてくれたんだろう。そんな気遣いにまた胸が温かくなるのを感じる。


「僕は、あの時の“リュート”じゃない。だから、エレノア。君との約束を果たすことは出来ない」

「それは、分かってる。同じだなんて思ってないわ」


 名前が同じでも、記憶を持っていても、あの時のリュートはもういない。さすがに私だってそのくらいは分かっているつもりだ。

 同じ歳だった幼なじみ、年上の彼。どれだけ食べても筋肉がつかないと文句を言っていたのに、今はしっかりとした体躯で私の手を簡単に包み込んでしまう。

 変わらないのは、名前、それから私を呼ぶ優しい声の響き。


「だから、僕と新しい約束をしよう。これからを、共に過ごす約束を」



 *



 果たせない、約束だった。

 いくつも積み重なったそれはいつしか叶うものになり、溢れる気持ちのかけらとなった。


「約束だ」

「ええ、約束ね」


 いつか果たせなかった約束は、今に続く足跡となり、未来の私達を彩る贈り物になるだろう。


お読みいただきありがとうございます。

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