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詩*見つめて*

存在証明

作者: a i o

無防備な足裏が

冷たいフローリングの

床に降りたって

朝ははじまる


窓の外はほの暗く

煌々と白い照明が

過ちみたいに

部屋を照らした


起き抜けの

ぼんやりとした思考は

徐々に組み立てられ

無感動に

段取りをつけはじめる


朝の支度はまるで

身体に染みついた

儀式のように粛々と行われ

私はたちまち

生活にのみこまれてゆく


始点でも終点でもない

朝は流れ

灰色の時間と

射し込む薄羽の陽


身を委ねれば

空白を重ねるように

佇む玄関で


行儀よく並ぶ靴に

滑り込ませた

まだ温もらない指先だけが

凛と私に

抗っている



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