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Creator of the world  作者: andras
進化する島
224/247

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「すみませんサモナスさん今大丈夫ですか?」

「もちろんですコウキ様どうぞおかけになってください」

部屋に通されたコウキはソファーに腰を下ろした。するとメイドさんがお茶を運んできてくれた。フルーツ系の紅茶のようで心が穏やかになる香りがする。

「どうぞお召し上がりください。オーラの紅茶でございます。」

「オーラですか?頂きます」

一口飲むと鼻を向けてかんきつ系のさっぱりとした香りが鼻を抜けた。舌にはさっぱりとした柑橘系特有の酸味とほのかな香りが口に広がった。

「これ美味しいですね。柑橘系特有の酸味と甘みが紅茶の渋みととてもあっています。香りもすっきりとしていて心を落ち着かせてくれますね」

「コウキ様は茶をたしなまれるのかこのお茶がわかるとはやりますな」

どうやらサモナスさんはかなりのお茶好きのようだ。お茶の事を褒めるとかなり嬉しそうに話しかけてくれる。どうやら最初の掴みは出来ているようだ。

「今度私の島で作っているお茶を送りますね。妻が作ってくれる薬草茶なのですが体にもいいですし美味しいですよ」

「ほう奥様はお茶作りをされているのですかな。中々いい仕事ですな」

「それでなのですが机を探しておりましてね何かいい物はないでしょうか?」

「それはどういった用途でお使いになるのですか?サルキス商会は家具も扱っておりますからご要望に合わせて大陸からどのような家具でも取り寄せますよ。」

「うーん世界の家具は興味あるんだけどな。今回は違うんだよ。この申請の時間を使って皆で勉強をしたいと思ってるんだよ。だから字が書けるような机とか余ってないかなと思って相談しに来たというわけです。」

「なるほどそういうことでありますか。作業用の机ですね。それならば倉庫いに沢山ありますよ。使ってもらって大丈夫です」

「分かりました。ありがたく使わせて頂きますねそれでは」

許可を貰ったため早速授業のために準備を進めていく。ブラック達を外の倉庫に呼び出して机を中に運んで行った。使わせてもらっている部屋の家具をひと塊において机を横一列に並べて教室のようにしていった。それから親衛隊の皆が分かれて各部屋に入っていった。内容としてはまずは文字の重要性からだ。

こういう時もあるだろうと島製の紙は大量に積んであるので惜しげもなく使っていく。

全員が席に着くと紙とペンが配られた。

「よし皆準備出来たな。これから文字の重要性について話をしていくぞ。それじゃ…」

丁度授業を始めようとしたときの事だった。コンコン扉がノックされるとサモナスさんが部屋に来た。

「どうしましたか?何か問題がありました?」

「いえそういうわけではありませんが私共の従業員もこの授業を受けさせたいのですがよろしいでしょうか?」

「従業員ですか?もちろん大丈夫ですけど基本的な事しかやりませんよ?」

「はい大丈夫です。従業員といってもまだ子供で生活が苦しいとかで商会に働きに来ている子達なのです。会長は快く引き受けているのですがさすがに教育までは手が回らないのですよ。実はサルキスの手紙に書いてあったのですがコウキ様は島で学校というシステムを取り入れているとか。是非うちの従業員も指導していただけないでしょうか」

さすがは大商会だ。子供のために仕事を出すこともしているとは。ただその大商会ですら学校を作れないのは悲しい事だな。これを気に大陸の子供達の学力向上にも貢献していかないとな。

話を終えると部屋に従業員だという子供達が30人ほど入って来た。まだ10代半ば辺りだろうか幼さも目立つ子供もいる。いきなり少し強面のブラック達の横で授業を受けるのは怖いのかもしれない。顔が引きつっている子もいる。

「えーと皆安心してくれ。こう見えてブラック達は優しいんだぞなぁブラック」

「旦那あの子たちが怖がっているんで俺たちは退散しますよ」

「バカ言えお前たちのために開いた教室だぞ。大丈夫だ。子供はすぐに環境に慣れる物さ。それにこれを気にスラム以外の子供達との接点も作っておくことだ。子供に優しい大人っていうのは周りもいい人だと思ってくれるんだぞ」

「そっそれじゃ頑張りますよ」

子供達は怖がっている子もいるようだがほとんどの子は先ほど案内してくれたりお茶を持って来てくれた子達だ。その時に当然ブラック達の事も見ているのでまぁ大丈夫だろう。

「さぁ気を取り直して授業を開始するぞ。まず文字についての話をするぞ。まず文字だけどななんでいると思う?」

やはり勉強というのはただただ教えられるよりも自分で考えることが必要だと思うし、考えることで自分の身になると思う。なのでコウキの授業スタイルはまず質問から入るのだ。こうすることで考える時間を作り身になるのだ。問いかけを行ってから考える時間を作り話をしていくのだ。

「どうだドレット文字についてどう思う?」

「そうですね言葉の代わりに使う物じゃないですかね」

「そうだなその通りだ。文字が書いてあれば話さなくても相手に意思を伝えられるよな。」

「じゃそこの君文字はどういう時で使われてるかな。」

「はいえーっと商品には必ず言葉が書かれていると思います。他にもお店の中は基本的に文字が使われています。」

なるほどこの子たちは基本的にお店で働いているから考える基準がお店なんだな。

「そうだねそれこそが文字の重要な所だと思うんだ。」

「どういうことですかい旦那文字なんかなくても見れば分かるでしょそれに店って言っても店員がいるんだから聞けばいいじゃねーですか」

「ブラック中々面白い疑問だな。基本的には見れば分かる商品がほとんどだろうな。それに店には必ず店員さんがいるよな。その人たちに聞くというのも一つの手ではある。

でもなそれは今の技術力がそこまで発展していないからだと思わないか?」

この世界はまだまだ物スペックが低い。大抵のものは当たり前の物しかなく見れば何となく使い方が分かる。例えばナイフとか剣だ。ひとくくりにすれば刃物だろうか。鉄を研いで刃を付けたもので刃物と言われればそれがナイフなのか剣なのか分からない。

しかし一目見れば簡単に見分けがつくだろう。刃が長く分厚ければ長剣短ければナイフという風に簡単に見分けられる。しかし例えば同じ形同じ重さ同じ見た目の剣があったとして一つには魔力が込められているとか、同じ見た目でも実は使っている素材が違い耐久力があるなどといった性能差が出てきたときに一目見ただけでは分からない。そのためただの長剣として販売しなければならなくなる。そこで文字としてこの剣は魔剣です。と一言記載してあれば客はこの剣には魔力が籠っているのだと簡単に認識することが出来る。他にも遠くにいる人に伝言を伝えるために手紙という形で記したりすることも出来る。人間どうしても言葉だけでは忘れてしまうのだ。そこで手紙にすることによって確実に形として残しておくことが出来る。このように言葉を形として残しておくことが大切なのだ。

それをブラック達や従業員の子たちがしっかりと理解できるように教えて行った。

「というわけで文字というのは大切なものなんです。」

「なるほどそこまで言われれば理解することが出来た。形として残すなるほど言われてみれば俺なんてすぐ忘れちまうから文字に書けばいいってわけだ。」

「よし理解してくれたところで早速練習に入っていくぞ。言葉っていうのは文字の組み合わせなんだ。だからまずは文字を全て覚えてもらおうと思う。普段から会話は出来ているんだからすぐに覚えるさ。要は音と形を一致させるだけさ。」

それから文字を覚える練習から書く練習をしていき3日間でブラック達は何とか文字を習得していったのだった。


読んでくれてありがとう

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