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Creator of the world  作者: andras
進化する島
222/247

178

「ほーらかっこいいだろミキパパだぞほーらほーら」

寝ているミキの前でがしゃがしゃと音を立ててみせていた。すると鎧の音に驚いて泣き出してしまった。

「えっ⁉ちょっと大丈夫かぁっ!」

「うわぁぁぁぁん」

急いであやそうとして抱き上げようとするがごつごつとした籠手が痛かったのか本格的に泣き出してしまった。

「ちょっとコウキくん何やってるのよどいて!」

急いで走って来たステラに突き飛ばされてしまった。母はつよしとはまさにこのことなのだろうか。普段はあまり力のないステラが鎧を着たコウキを突き飛ばしたのだ。人族と言っても普段から鍛えているつもりだしそれなりに体重だってある。それに加えて鎧の重さも加算されるのだ。それをステラが押しのけたという衝撃とミキを泣かせてしまったショックでコウキはプチパニック状態となっていた。

ステラはミキを抱きかかえるとあやしていた。小刻みに揺れて優しい振動を与えている。

「よーしよそほらミキパパだよ良く見てごらん」

ステラの声に落ち着いたミキが改めてしっかりとコウキの方を見てくれた。そして鎧をみて笑顔を見せてくれた。

「コウキくんいきなりきたらびっくりするでしょ。はら優しく触ってあげて」

「あぁすまないステラほらミキパパだぞ」

先ほどの反省を生かして籠手は取って素手で頭を撫でていく。ミキは気持ちよさそうに笑ってくれた。まぁ鎧のお披露目にハプニングはあったもののこれでステラの里帰りの準備は完了だ。いよいよ挨拶に行く時がやって来た。

コウキはいったん鎧を脱ぐと夜の食事の時に話をした。

「じゃステラそろそろステラのご両親に挨拶に行こうと思うんだ。そのための準備も整ったしな」

「そうねお母さんお父さんには無理を言って家を飛び出してきちゃったけどまさか一年くらいで帰って来るとは思ってもいないでしょうね。しかも結婚をして子供まで生まれているなんてお父さんびっくりしちゃうかもね」

「うっ!そうだよな可愛い娘がいきなり帰って来てどこの誰とも分からない奴と夫婦になってしかも子供までいましたなんて聞いたら俺ならさすがにびっくりして状況を整理するのに時間が掛かるもんな。もし俺なら起こるかもしれないな」

仮に自分の娘ダイヤ、ルビー、サファイアがいきなり飛び出していって一年も家を空けていきなり子供が生まれたと言って帰って来たらどうなるだろうか。ひとまず連れてきた男の事はしっかりと判断させてもらわないといけないし、話合いもするだろう。

まぁ子供達がやりたいことをやれるような道作りをしてやるのが親の務めだと思っている。それが世界を見てみたい旅をしたいと言うならそれもしょうがないのかもしれない。旅というのは果てしない物でどこで何があるか分からないのだ。パートナーくらい見つかっても不思議ではないだろう。まして今回コウキは許しを得に行く側の人間だ。しっかりと誠意を伝えなければ。

「コウキくんそんなに考えなくても大丈夫よ。私の親だものきっと分かってくれるわ」

「そうだよな良し頑張るぞ。それにせっかくなら最高のたびにしたいもな」

こういう時ステラはうまいと思う。相手の顔色や雰囲気を敏感に感じ取りすぐにフォローを入れてくれるのだ。まして今回は自分の事でもあるのに人の心配をしてくれる。

良し覚悟を決めた。

次の日にはハシヒメに伝えてそのままクロス島の軍部に情報が伝わった。村の訓練場では会議が開かれていた。参加者は村側のメンバージン、アレク、ヒート、ヤシャである。

「では今回の議題ですが コウキ様とステラ様の里帰りについてです。コウキ様の護衛を決める会議なのですがまずアレクは決定です。それにあたってスカイドラゴンを同行させる予定なのですが三笠だけではドラゴンが入れないのでブラックタイガーの一味の方に船を出していただいてそこにドラゴンは乗ります。それにあたってドラゴンの世話が必要になるわけですがその辺りはどうなっていますか?」

「そうだなまず親衛隊はコウキ様の傍を離れることは考えられないのでヤシャ殿に来ていただくことになるな。」

「そうだな我らで船の護衛とドラゴンの世話は任せてもらおう。向こうについてからは船の護衛として港に残る予定だ。」

「なるほどそうであれば我々は必要ありませんな。村の守備も必要ですしね。ヒート隊長は…」

「バカ野郎俺は行くに決まってんだろ。そんな面白そうなイベント顔を出さないわけ無いだろう。」

「はい隊長ならそういうと思ってました。そもそも今の隊長はこの村の防衛戦力としてはカウントされていないので大丈夫ですよ。」

「おいおいなんだよそれ俺は悲しいぞ。昔は戦士長だなんだって言われてたのによ。」

「そんなこと言っても今のヒート隊長は自由にやっているじゃないですか。また隊を率いて島の警備をしますか?」

「バカ野郎今の俺は単独で偵察をしているんだよ。バカだな」

「一人でドーントレス号に乗って遊んでいるだけではありませんか?」

「バカ言え俺はドーントレス号の守備隊でもあるんだ。そこにいるのは当然の事だろう。」

「分かりました。では一周間後に出発だそうですのでその予定でお願いします。」

それから一週間かけて準備が進められていった。荷作りから食糧の積み込みまで入念な準備が進められていく。コウキ達も早めに港に入って準備を整えていた。

順調に作業は進み出航当日になった。港は船の入港が制限された。商業ギルドに話は投資てあるので事前に通達は済んでおり商人も皆理解してくれているようだ。そのためスムーズな出航が可能になっていた。港に三笠が寄港すると早速コウキ達は乗り込んでいった。

「頼んだぞラミス大陸まで送り届けてくれ。」

「もちろんですよコウキ様何があっても必ずや送り届けてみせます。」

「向こうに突いたらサルキスさんの所を頼ってくれ。個人の港を使わせてくれるそうだ。これがサルキスさんの手紙だ。これを渡せば使わせてくれるそうだ。」

「分かりました。使わせていたます」

「よしそれじゃ行こうか」

コウキは操縦室を出るとステラとミキを抱いて甲板に出た。

「この船は凄いわねコウキくんが作ったんでしょ?」

「あぁそうだよ。ラミスとの約束だったからな。本当はもっと村を大きくしてからこういうことはする予定だったんだけどな。どうせ木造船を作るなら初めからこういう船に挑戦しようと思ってね。これからもっともっと村も進化していくぞ」

「それは凄いわね。楽しみだわ」

ブォォォォ汽笛がなったどうやら船が動き出すようだ。甲板の椅子にステラと一緒に座って揺れに備えた。椅子に座ってそこしすると体がふわっと浮いた感覚がした。スクリューが動き出して港から三笠が離れていく。まだこの船に乗ってから数カ月だろうにラミスは完璧に乗りこなしていた。本来ならばこのような大型船はかなりの訓練と特殊な免許が必要なはずだ。特殊な機械はかなり複雑な操作が必要とされ何人もの連携が必要とされる。

しかしここは魔法の使える世界だ。コウキの工夫によって魔法で複雑な操作が出来るようになっている。そのためラミス達も特殊な訓練を積んでこのように乗りこなせるようになったのだろう。三笠が動き出すと後方に控えていたブラック達の船も動き出した。

初めての島の人間の仕事ということでブラック達も張り切っていた。入り江を抜けるとドンドン速度を上げていき島が遠くなってきた。

「こうやって船に乗るのも久しぶりね。ネメア国に行ったとき以来かしらね」

「そうだなあの時と違って今回は危険はないだろうから楽しまないとな。」

「そうねもしできるのならお母さん達も島に呼びたいわ」

「あぁそうだな」

二人は色々と話し合いながら船を楽しむのだった。


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