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スラムから旅立ってから3週間が立とうとしていた。コウキ達が魚人の皆のために島を整備してからも数週間たちそろそろ島に着く時期だ。
2000人弱の人たちとラミス達は随分と仲を深めていた。船の稼働に関することをスラムの皆が手伝ってくれたおかげで2000人規模の大移動も少しの遅れも無く進むことが出来ていた。
またブラック達の働きは凄かった。航海中毎日移動する船の操縦をしながらも魚や魚類のモンスターを漁をしてきてスラムの皆のために食糧を取って来た。これがかなり大きく健康状態がいいため皆頑張って作業をして移動することが出来たのだ。
それももう終わりである。三週間が過ぎてかなり島に近くなって来たのだ。
今日もラミス達は島に向けて船を進めていたのだ。
「ラミスさんそろそろ島が近くなってきましたね。お母さまの魔力を強く感じます」
「そうですね急げは今日中には島に着くと思うのですが夜になってしまうと思うんで島に迷惑がかかりますから船速を落として明日の朝に付ければいいかなと思っています。」
「そうですね皆さんもまだまだ元気そうですし余裕はありそうですね」
「隊長ブラック達が来ました。」
「あぁ通してくれ」
今日は島についてからの段取りを離すための会議をする日だ。三笠に各船長たちが集まってきている。四人が集まると早速会議が始まった。
「おうラミスそろそろだな」
「そうだなそれでなんだがこのペースで行くと島には夜に到着してしまうだろう?」
「あぁそうだな順調に進んできたからな」
「それでなんだがさすがに夜だと島に迷惑が掛かってしますだから少し船速を緩めて朝に島に着くように調整をしたいと思っているんだ。スラムの皆も元気そうだしこちらの都合でコウキ様たガロス隊長を困らせるわけにはいかないからな」
「なるほどそういうことなら合わせるぞただそうなると夜の食糧も取ってこないといけなくなるなドレット食糧の備蓄はどうなっているんだ?」
「さすがに野菜はもうないぞ。芋がひと箱くらいしか残っていないな」
「まぁ一日くらいならば栄養が偏っていても平気だとは思うぞ。」
「分かったでは済まないがシャークラスト一日分の漁を頼むよ」
「任せておけ俺はサメの魚人だぞ俺が本気を出せば泳いだ方が早いくらいだ。」
「そうかもしそうだとしたら相談したいことがあるんだが…」
「今更何を改めっているんだ。言ってみろ」
「実はな先に島に帰って明日島に船が付くとコウキ様に伝えてきてほしいんだよ。正確に到着時間を伝えていなかったからな。いきなりいってもコウキ様は港にはいないだろう。
それに確かコウキ様のお子が生まれてから間もないはずだ。港に来るにも準備が必要だろう。」
「なんだそんなことか分かった今更なんでそんなことで悩む必要があるんだよ」
「いやいくらシャークでも一人で海を泳ぐのは危ないだろう?」
「は?」
「「「がハハハハハ!ラミスは中々面白い事をいうな」」」
三人はラミスの言葉を聞いて笑いだしてしまった。ブラックは腹を抱えて呼吸をまともに出来ていないほど爆笑している。人が心配をしているのに失礼な
「なんだよその顔はよ」
「人がせっかく心配してるのにそんなに笑うことは無いじゃないか。いいか以前この海域で海竜に襲われたこともあるんだぞ。あの時はアレク隊長とコウキ様が対処したから良かったものをシャーク一人では危ないじゃないか!」
「分かってるよ俺の事を思って言ってくれてるということはな。でもよう今更じゃねーか?俺達は毎日海に潜って魚や魚類モンスターを狩って来てんだぞ。それにラミスはしらないかもしれないがな。シャークはリヴァイアサンやクラーケンよりも泳ぐのがはえーんだぞ。本気を出せばこの距離から数時間で島に着くぞ」
「そんなに泳ぐのが速いのか。じゃよろしく頼むよ島の近くの海域はリザードマンのフロスさんやガロス隊長が守ってるからある程度近づけばすぐに見つけてもらえるよ」
「分かったではすぐに経つとするか漁はブラックに任せるぞ」
「あぁ任せておけそれよりもしっかりと情報を伝えて来いよ」
話を終えるとシャークはすぐに飛び込んでいった。それからブラックを中心に漁が開始されたのだった。
シャークが海に飛び込んでから3時間近くは泳いでいただろうか。目の前にリザードマンの姿が見えた。どうやら島の生活圏に入ったのだろう。シャークは速度を緩めていった。向こうもこちらに気が付いたのだろう。警戒している。
シャークはある程度近づいた所で浮上して海面に顔を出した。水中では話すことが出来ないからな。向こうもこちらに合わせて上がって来た。
「俺はシャークだ。ラミスの使いで先に島に来た。通してくれないか」
「ラミスの使いということはブラック海賊団の一味か俺はバルカンだ。分かった行ってくれ」
「よければ一緒に来てくれないだろうか俺はまだ島の事を分かっていないんだ。どこに行けばいいのかも分からん」
「そうだな今では港の様子も随分と変わっているからな。それに商船が多く停泊しているから最悪海賊と間違われても困る。分かったついて来てくれ」
「すまない」
バルカンはリザードマンの戦士に島に戻ると伝えると一緒に泳いで戻ってくれた。
先ほどの話にもあったが随分と雰囲気が変わったようだ。始めにこの島に来た時は商船は三隻しかなかったが今見た感じあの広い港いっぱいに船が止まっている。それだけ商人も多いのだろう。こちらの大陸でも海賊として名が知れ渡っているシャークに取って商人にバレるのは少々まずい。バルカンもそれを分かってなのか港から外れた訓練場の方まで迂回して泳いで来た。
そこから陸に上がると新兵教育なのか若い隊員が訓練に励んでいた。人数はまだ少ないがしっかりと訓練に励んでいる。きっと優秀な戦士になる事だろう。
「こっちだシャークついて来てくれ。」
「分かった今行く。」
バルカンの後ろをついて行くと事務所に案内してくれた。
「ここがこの港の管理する場所だ。中にティファニーさんというトラの獣人の方が責任者としているから話をすると言い。」
「すまない助かった。」
「なにいいってことよ。じゃな」
バルカンはシャークを事務所に案内するとすぐに海に戻って行った。シャークは中に入ると目の前に座っていたリザードマンの少女に話かけた。
「ラミスの使いでコウキ様に伝言を伝えに来たシャークという者だ。ティファニーという責任者を出してくれ」
「はい分かりましたでは少しお待ちください」
受付の少女はニコニコとしながら席を離れた。今までスラムの皆以外の女の事話したことのないシャークは少しドキドキしてしまった。シャークが心弾ませながら待っていると部屋に獣人の女性が入って来た。品があり美しい方だ。
「シャークさん話は伺いました。私がティファニーです。ラミスの使いということは近くに船が来ているのですね?」
「あぁそうだ。明日の朝には船が到着する予定だ。」
「分かりましたわ。コウキ様間違いなくお伝えしておきますね。長旅で疲れたことでしょう。今日はお休みになってくださいね。リッタに案内させますから」
「いやまだ仲間が付いていないのに先に休むなど出来ない」
「そうわ言っても今どこに船があるなど分かるのですか?戻れもしないのにどうするおつもりですか?」
「ぐっ確かにそうではあるが」
「あなたは一人で泳いできたのでしょ?それは皆さんも分かっていることです。だれもシャークさんを攻めたりしませんからね」
シャークはティファニーの大人な対応と溢れる色気とで思考が麻痺してきた。シャークはティファニーに折れてしまうのだった。
「分かった先に休ませてもらう。案内頼む」
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