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神は二つも与えない  作者: 狂人
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運命の分かれ道

なにか水の中にいるような感覚だ。さっきと違って感覚があるので転生は成功したらしい。先ほどは体がないく魂の状態だったので感覚がなかったのだ。それにしてもここは窮屈だ。それに何か声が聞こえる。聞いたことのない言葉だ。


そんなことを考えていた時水の中から引き上げられるような感覚がした。


おぎゃあおぎゃあと赤ん坊の泣き声がする。おそらく私の声だろう。周りに人がいるのだろう。声が聞こえるがその言葉を理解することはできない。そりゃそうだ。ってるのは日本語と申し訳ない程度の英語だけだ。ここは地球じゃない。言葉が違うのは当たり前だ。せめて自分の親の顔を確認したいけど生まれたてなのか目を開けることができない。不安だらけだ。自分の名前も聞くことが出来ないのだから。早く言葉を覚えたい。でももうしばらくこの状態が続きそうだ。


______________________________________________________________________________________


今年で5歳になった。これまで集めた情報を一回整理しようと思う。まず私の名前はカトレア・フォン・フォージだ。母の名前はシャル・フォン・フォージで父の名前はゴードン・フォン・フォージだ。見てわかるとうり貴族だ。爵位は男爵、田舎貴族だ。


私の容姿は黒髪の女の子だ。母が金髪で父が黒髪なので髪の毛は父譲りのようだ。顔は母に似た顔で将来はそうとうな美人になりそうだ。


ちなみに私は今は一人っ子だ。そういえばこの世界では5歳になると儀式が行われるらしい。輪廻の女神さまが言ってたユニークスキルが与えられる儀式らしい。私は今日が誕生日なので今日儀式が行われる。


もうすぐ儀式の時間だ。早く行こう。


「誕生日おめでとうカトレア。」


「ありがとうございます。お父様、お母様。」


「儀式は教会で行われる。どんなスキルが与えられるか楽しみだな。」


「きっといいスキルが与えられるに決まってますわ。カトレアですもの。」


ちなみに両親は私のことは呼び捨てで呼んでいる。

スキルが与えられる儀式。家によっては子供の扱い方が決まる日でもある。


「よし、時間だ。行こうか。」


そう言って馬車に乗り込む。案外緊張するものだな。結果によっては扱い方が変わるんだから当たり前か。


「よし、ついたぞ。ん?何だカトレア、緊張しているのか?大丈夫だ。きっといいスキルがもらえる。どんな結果でも受け入れよう。」


そう言われて少し安心できた気がする。

そうしてると教会から神父らしき人物が出てきた。


「カトレアお嬢様。お誕生日おめでとうございます。きっといいスキルが与えられるでしょう。」


「よし、さっそく儀式を始めたいのだがいいか?」


「ええ、もう準備はできております。それではこちらに。」


神父についていくと神像の前にきた。


「それではここで祈りをささげてください。そうすればスキルが与えられるはずです。」


神父に言われたとうりに祈る。


(贅沢は言いません。ですがせめて両親の期待に応えられるようなスキルを!)


そう思うと光の粒子のようなものが私の体の周りに来た。


「無事にスキルを与えられたようですね。それでは【ステータスオープン】と言ってください。」


ステータスオープンというとステータスが見れるらしい。すごいな神様が作ったステータスシステム。


「ステータスオープン」


そういうと目の前にステータスが出てきた。ステータスには私の名前、あと身体能力を数値化したものが載っていた。そして下のほうには与えられたスキルが載っていた。スキルが載っているところにはこう書いてあった。


【限界突破LV1】


これだけだ。普通ならもう一個スキルがあるはずなのにこれだけだ。つまり私は稀にみるハズレを引いてしまったようだ。気分が下がる。両親にどんな顔を向けたらいいかわからない。




少し遅れて申し訳ございませんでした。高評価、コメントなどをしていただけたら幸いです。

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