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愚痴

時間過ぎて申し訳ないです。

 王都近くの森にそれはそれはかわいい精霊さんがいました。精霊さんは一人の倒れた男性を見つけました。心優しいかわいい精霊さんはその男性に話しかけました。

 

 精霊さんが話しかけると男性はニヤリといいました。


「君を待っていたと」


 よく見ると男性はとても整った顔をしていました。かわいい精霊さんはときめきました。これはもしかして運命の出会い?!しかし、不思議にも思いました。なぜ倒れていたのどろうと。なぜ、倒れていたにもかかわらず元気なのだろうと。

 その答えはすぐにわかりました。男性はいいました。「君の力が欲しい、━━━━!」

 すると、男が何かを呟きました。最後は何と言っていたか記憶にありません。それに思い出そうとすると酷い頭痛に見舞われます。

そして、かわいい精霊さんは体に異物が入っていく感覚を覚えました。異物が入ると同時かわいい精霊さんの魔力がどんどん外に漏れていきます。やめて、やめて、何をするの?

 かわいい精霊さんはやめてといいたかったのですが声が出ません。男はいやらしい笑みを浮かべたまま止めてくれません。どんどんどんどん魔力が放出されていきます。そして、かわいい精霊さんは意識を失ってしまいました。

 かわいい精霊さんは意識を取り戻しました。そして、自分が霊体だけになっていることに気づきました。霊体は魔力を失えば消滅してしまいます。かろうじて魔力は残されたのです。

 かわいい精霊さんは人里の近くを目指しました。魔力を分けてもらうために。本当は王都に行きたかったけど、そこまで魔力の残りはありません。かわいい精霊さんは必死に人里を目指しました。

 すると、洞窟が見えました。そこには人がいました。かわいい精霊さんは少しだけ魔力をもらいました。しかし、人からもらえる魔力ではその場しのぎにしかなりませんでした。

 ある日かわいい精霊さんは思いつきました。少しづつ人から供給できるようにすればいいと。そこで、洞窟にきた優しそうな女性との間に魔力のバイパスの作りました。これで当分は大丈夫。私って天才と、かわいい精霊さんは思いました。

 しかし、ある日魔力のバイパスが途切れてしまいました。それに人が洞窟に来なくなりました。かわいい精霊さんは死を覚悟しました。なんで私がこんなめに、あの野郎!えっ、言葉が汚いって?そこはご愛敬です。

 魔力が途切れて数日後、人とたくさんのスライムが洞窟に来ました。スライムは二匹は人化しています。そして、その集団は今まで感じたことのない魔力を持っていました。かわいい精霊さんはこのチャンスにかけました。助けて……最後に残った力を振り絞り声を掛けました……。


 「と、こんな経緯よ?わかった?」

 「あ、ああ」


 精霊は紙芝居をつくり説明してくれた。なぜ、すぐに紙芝居が出てきたのか。なぜ、いちいちかわいいと枕詞が付くのか、疑問は尽きないがそこは触れないのがいいだろう。だって、面倒だもの。


 「ほんと、あの男は許せないわ。そりゃちょっとはイケメンだったけど、性格は最悪。そもそもかわいい精霊にあんな異物を混入させるだなんて最低よ!」

 「異物ってなんだ?」

 「隷属魔法の魔力よ!」


 隷属……なーんか嫌な予感。


 「ということは君の肉体は奴隷化されているのかい?」

 「いや、無理ね」

 「え?」

 「奴隷させるにはその意志に対して、隷属の魔力の付与が必要よ。でも、私はここにいる。単なる肉体だけでは無理ね」

 「なるほど」

「今肉体は私を探してると思うわ。ただ、正常な判断が出来ないだろうからちょっとした兵器ね」


 うん?今良い話と悪い話あったよね?良い点、あんな強い少女が敵の仲間ではない。悪い点、正常な判断が出来ない。


 「ところで、肉体には戻らないの?」

 「戻りたいのはやまやまだけど、肉体を見つけないと」

 「なるほど。実は……」


 俺は森で出会った少女の肉体であろうものについて話す。


 「ごめんね。たぶんそれ私の肉体ね」

 「謝らないでよ。君は悪くない」

 「そうだ。それに一応無事だったしな」

 「そういってもらえると助かるわ。あと、図々しいこと頼みたいんだけど」

 「肉体探しなら引き受けるよ?」

 「え?」

 「ここまで聞いたら最後まで付き合うさ。スラミもスラゴンもいいよな?」

 「もちろんよ!」

プルン

 「あ、ありがとう」


 精霊はとても朗らかな笑顔を見せてくれた。


 「じゃあ、明日にでも森に向かい、「ドーン!!!」」


 「な、なんだ?」


 洞窟の外から何かが落ちた音がした。

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