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幽霊との対峙

タイトルの誤字修正 20190225

 ご馳走をいただいた次の日俺たちは北の洞窟に早朝向かった。朝食はいわゆる和定食。米、あら汁、だし巻き玉子、魚の干物、魚はサンマのような味だった。

 

 「スラさん大丈夫?」

 「だ、大丈夫だ!」

 「ほんとかな?」

 「ホントだ!」


 正直俺も怖い。だって、幽霊だぞ?しかもあの白い少女が森であった人物と同一人物だとすると化物みたいな強さだぞ?どうすりゃいいっていうんだよ。作戦がうまくいくことを願うばかりだ。

街から洞窟までの道のりはそう遠くない。でも、俺達にとってはとても長い道のりに感じた。

 

「スラゴン頼んだぞ!」

プルン!


 そうこの作戦、スラゴンが鍵なんだ。


 北の洞窟に着くと周囲には誰もいない。女将さんが呪われたという噂のせいもあるんだろう。

海に面した洞窟は入口に海水が入ってるタイプの洞窟だ。結構深いようで入口から最奥まで見ることはできない。


 「さて、出てくるかな?」

 

 俺たちは洞窟をフラフラする。しかし、何も出てこない。


 「出てこないな?」

 「そうだね」

 「もう少しぶらぶらしましょう」


 助けて……


 「え?」

 「す、スズキ今のは」


 助けて……


 背後から声が聞こえる。


 「スズキ振り向かないか?」

 「いやいや、スラさんが」

 「ちょっと、お、男たちしっかりしなさいよ」

 「「いやいやいや」」


 助けて……


 俺たちは顔を見合わせる。そして、ぎぎぎっと首を捻る。


 「「「ギャー!」」」


 そこにはうっすらとした白い少女がいた。


 「スラゴン!」


 プルン!


 ……


 プルルン!


 「了解だ!」

 「どう?」

 「敵意なし」

 

 作戦が成功したようだ。スラゴンの敵察知、これは敵対する者を察知する。そこで幽霊に敵察知が反応するかスラゴンに見てもらったのだ。

 そして、敵対する意思がないことが分かった今、作戦はフェーズ2に移行する。

 そう!対話だ!!!


 「スズキよ!」

 「合点承知の助!」

 「幽霊さん何があったんだい?」


 助けて……魔力を分けて


 「魔力?」


 魔力を分けて


 「どうしよう皆」

 「幸いスズキは魔力Aだ。それにいざとなったらスラミがキュアで助けてくれるしな」

 「任せなさい」

 「わかった」

 「幽霊さん魔力をどうぞ」


 ありがとう


 そういうと、幽霊と俺の間に線がつながる。


 ギューン


 すごい勢いで魔力が吸われていく。あ、なにこれ、す、すごい。

 俺はいきなりの脱力感に襲われ、ふらつく。そこをスラさんが支えてくれる。

 そして、しばらくすると吸引される感覚が消えた。


 「ありがとう助かったわ」


 幽霊がはっきりとした口調で話してきた。


 「君は一体?」


 私は風の精霊よ。


 「「「風の精霊プルン?」」」


 異世界テンプレキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!

 異世界といえば精霊、精霊といえば風の精霊だよね。


 「なんで君は消えそうだったの?」

 「それはね、今の私がただの霊体に過ぎないからなの。霊体になると勝手に魔力が流れ出ていくの」

 「えーと、その言い方だと、本体が別にあるということ?」

 「ええ、そうよ」


 もしかして、森で見たのは彼女の本体?


 「悪いんだけど、私の愚痴聞いてもらえるかしら?」


 そういうと、彼女は愚痴という名の現在に至るまでの経緯を説明し始めた。 

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