異世界勇者の能力
「君勇者なのか?」
「お前は?」
「俺は、鈴木太郎君を召喚した召喚士だ。因みに家名は鈴木」
「ほう、名をタロウというのか奇遇だな?まあ、俺は家名だが。ところで俺は、召喚されたということでいいのか?」
「そうだ、そちはタロウによって、ここエメラルド王国に召喚されたのだ」
「ほうほう、なるほど。俺も一応魔物だしタロウ?の言うことは聞かねばらん。しかしだ、俺は、スライム族のために強くならればならん、そのためにも、今までの勇者が行ってきた修行の旅の途中だったんだ、だから俺を元の世界に戻してほしい」
「……」
「どうしたタロウ?早く戻してくれ」
「スラさん、すいませっんしたー!」
「一体どうしたんだ?」
「あのですね、頭の中で〈契約〉って唱えて見てください」
「ああ、わかった……、なんじゃこりゃー!俺戻れないのか?」
「は、はい、契約なので」
「だが、俺はお前とそんな契約を結んだ記憶は……」
「呼び出された直後何を考えてましたか?」
「ん?困っている者を助けるためにも、修行のを頑張るとかそんなことだったはずだ」
「俺、急に異世界に呼ばれて困ってたんですよ」
「おう」
「だから、困ってたんですよ」
「……。はっ、まさか…?」
「はい、なので、困ってる人である私を助けると言う部分で合意と捉えられたんでしょうね」
「な、何てことだ……」
「これからよろしくお願いします」
「ノーーーーー!」
王宮にスライムの声が響き渡った。それにしても今日は皆よく叫ぶ。
「ま、まぁ仕方ない。これも修行のうちと割りきろう。それに今スライム族に危機は迫ってないしな。で、俺は、何をすればいい?」
「俺と一緒にこの世界を危機から救って欲しいんです」
「わかった」
「え?そんな簡単に……」
「帰れないんだよな?」
すんません
「どうやら、二人の間では話がついたようだな。ではスラよ、〈ステータス〉と頭の中で念じて欲しい」
王はスラにそう頼んだ。
「ああ」
〈ステータス〉
スラ=タロウ
レベル10
体力C
魔力C
攻撃力C
防御力A
素早さD
能力
スライム族の勇者レベル-
魔法
火魔法
ファイヤーボール・ファイヤーピラー
光魔法
シャインボール・シャインピラー・ヒール・ハイヒール
スライムの勇者
擬人化、異世界言語把握、成長幅増加、戦闘経験共有、物理攻撃軽減が統合された能力。
擬人化 人型になれる。
異世界言語把握 文字通り。
成長幅増加 レベル上昇時のステータスボーナス増加。
戦闘経験共有 自身の戦闘経験を一定範囲内の仲間と共有する。
物理攻撃軽減 物理攻撃によるダメージを5割削減。
「俺の能力はスライム族の勇者だ」
「スラさんかっけー」
「だろう?」
「そうだ、タロウとスラよ、よければステータスを見せ合わんか。本来は隠すべきじゃが、儂らは互いに害することはできん故に見せても安全だろう。もちろん儂のも見せよう」
「いいですよ」
「俺も構わん」
そうして俺たち王にステータスを見せることになった。
結果、俺はある種の絶望を知ると共に衝撃の事実をしることになった。