表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/40

救出作戦2

 盗賊のアジトを俺たちは進んでいく。戦闘のスラゴンが敵察知で危険がないか常に注意を払っていた。盗賊のアジトにはたいまつが灯っており、俺たちはそれに従って進んでいく。


 「全員奥にいるのかな?」

 「だろうな」


 人質の安全を確保しつつ最低8人はいる盗賊を倒せるのだろうか?いや、倒さなければならない。


 「スラさん、スラミさん呼ぶ?」

 「いや、いい。あいつは戦闘には向いていない。こんなことを言ってはあれだが足でまといだろう」

 「わかった」


 スラさんはきつい言い方をしていはいるがスラミさんの安全を思ってのことだろう。

 歩き進めて数分後、人の声が聞こえ始めた。


 「ギャハハ今日も酒がうまいな」

 「ほんとですねお頭、これもあの奴隷商人の男のおかげですね」

 「ああ、まさかこんなアジトを一瞬で作った上に村人からの搾取の方法まで教えてくれたんだ。感謝しかねーや」

 「しかし、こんなに若い女がいるのに手が出せないってのはつらいっす、一人ぐらいいいんじゃないですかね?」

 「やめろ、あいつに引き渡す際に傷でもついていたら俺たちはこのアジトごと埋められちまうぞ」

 「す、すいやせん」


 なんだ?奴隷商?一瞬でこのアジトを作った?完全にゴブリンキングの時と同じだ。この盗賊の背後にあいつらがいるみたいだ。


 「ねぇスラさん」

 「ああ、わかっている」


 ともかく、あの計算高い盗賊達の行動は背後の者たちによるものだとすれば盗賊自体は決して賢いとは言えないだろう。となれば俺たちだけで対処できそうだ。


 「スラゴン人数は?」

 プルン

 「八人だそうだ」

 

 よし、想定していた最低人数だ。


 「スラさん、突っ込む?」

 「いや、俺たちが突入すれば奴らは人質を盾にするかもしれない。ここはスラゴンにおびき出してもらおう」

 

 プルルン


 任せろっていっているのかな?ほんと頼りになるぜスラゴンは。


 スラゴンは盗賊達の下に向かいウォーターショットを打つ。


 「ぎゃっ」

 「な、スライム?」

 「見回りの奴ら洞窟開けっ放しにしてるな?さっさと倒しちまおう」


 プルン」盗賊達からいいぐあいの距離をとってスラゴンは逃げる。盗賊達は3人がかりでスラゴンを攻撃しているがいっこうに当たる気配がない。


 「おいおいいつまでやってんだよ」

 「うるせー酔ってんだよ、素面ならこんなやつすぐに倒してら!」

 

 しかし、その後も盗賊達はスラゴンを捕まえることができないかった。


 「ぜぇぜぇ、お前ら見てないで手を貸せよ!」

 「はぁー情けないスライムごときに」

 「最初から意地など張らなきゃいいんだよ」

 「だ、だからこれは酒が……」


 「てめぇらいつまでかかってやがる、さっさと仕留めろ!」

 『すんません親分!!!』

 

 親分の声が鶴の一声となって残りの子分たちがスラゴンを追いかける。スラゴンは来た道を戻り俺たちの下に戻ってくるようだ。俺たちも少しだけ戻り親分から距離をとる。

 すでに一人気絶させ、親分は残っている。人数は6人しかも酔っぱらい、十分対処できる人数だ。


 「なっ、お前ら誰だ?ブホッ」


 スラさんは片手大剣の腹で盗賊の後頭部を強打し気絶させる。俺はサンドボールを顔面に放ち声を出す隙を与えない。その隙にスラゴンがウォーターショットで気絶させた。

 

 「おい、お前ら一体いつまで?て。誰だてめえら?」

 「村人を開放してもらおうか?」

 「なっ、あいつら冒険者でも雇ったか?くそが」


 そういうと親分は洞窟の奥に逃げようとしたが……


 「ぎゃっ」


 親分はその場で転倒した。スラゴンを踏んだのだ。


 「観念しろ!」


 洞窟の中にゴンという音が響いた。


 「スラさん、村人たちを」

 「ああ」


 俺とスラさんは村で準備した縄を使い盗賊達を縛り上げると洞窟の奥に進んだ。そこには汚れているものの傷はついていない女性たちがいた。


 「ひっ、奴隷商?」

 「違いますよ、村長に頼まれて助けにきました。盗賊達は縛り上げてあります」

 「私達助かるの?」

 『えーん』


 女性たちは安心したのか涙を流した。


 「さ、村へ戻りましょう」

 「ちょっと待って、盗賊達が私たちの村から奪ったものを持ち帰っていいかしら?」

 「構いませんが、僕達しかいませんよ?」

 「大丈夫私達が持つわ、私達は商品としてとらえられていたせいか食事ももらっていたし乱暴もされていないから結構体力は残ってるの!」

 「え、はぁ、じゃあどうぞ」

 「ええ、ささっと回収しちゃうわね」


 本当に女性はたくましいな。俺とスラさんはお互いに顔御見合わせた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ