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討伐作戦

本日二話目です

俺達は目覚めるとギルドに向かう。そこにはすでに別のチームも揃っていた。

他のチームとララが作戦会議を既に済ませていたそうで、俺達は討伐隊のメンバーとして滝に攻め込むことになった。

ハイゴブリンの数が確定していない点は不安であるがCランクであればまず負けないそうだ。ジェネラル、キングが出たときは可能なら討伐、不可能ならリリィを逃し他は被害を抑えつつ後退するとのことだ。なかなかに大変だ。

ところで、今回Bランク以上がいない理由は依頼で出払っているからだ。ギルドとしては彼らの帰りを待ち、それまでは冒険者を待機させることも考えたらしい。

しかし、低ランクの冒険者にとっては行動を制限されるのは生活的に厳しいこと、キングがもくげきされていないこと、また、人拐いのことも有り、決行することにしたそうだ。


ララから以上の説明を受けていた頃、ダジリンが皆の前に現れた。


「諸君、今日はゴブリン討伐に参加してくれて感謝する。私が言いたいことはただ一つ。我々は強い!諸君の活躍に期待する。では作戦開始だ!」


『おお!』


冒険者達はそれぞれの持ち場へ向かう。俺達も滝へ向かう。向かう途中都で多くの兵士とすれ違う。兵士達も防衛の準備をしているようだ。

俺達討伐隊は、最短ルートで滝へ向かう。そして、滝まであと、一キロという辺りでララが一旦止まる。


「ここで一旦装備の確認だ。斥侯は、何組かに別れて、順番に周囲の警戒を。全員が確認できたら移動を再開するよ」

『了解』


後衛の俺は、装備確認を直ぐに済ませ、スラさんとの連携を確認する。昨晩俺の魔法込みの戦いの打ち合わせはしたが、それを踏まえた実戦経験がない。故に入念に確認した。


「再開だ」


俺達は斥侯達を先行させ滝に向かう。そして、数分後先行していた斥侯チームの一人がララに報告に来る。


「ゴブリンの群れを確認。数およそ100内ハイゴブリン10。キングと人間未確認」

「とりあえず一チームにつき魔物25体、うち2、3体はハイゴブリンと。少し多いな。魔法と弓で先制して数を減らそう」

「ああ、そうしよう」


作戦はこうだ。弓と攻撃魔法で巣を狙う。そして、着弾後生じるように魔法で視覚を妨害。統制がとれてないところを更に魔法と弓で追撃。漏れたところを前衛が叩く。


「スラ、悪いが今回は後衛で頼むよ。攻撃魔法を使えるのは、あんたと従魔含め4人しかいないんだ」


因みに視覚を阻害できる者は俺含めて4人。しかし、一人は攻撃に回るので、実質3人だ。


「スラさん、この作戦はどう?」

「うむ。こちらは数で不利だし、悪くない作戦だ。ゴブリンなら20は行けよう。もっともハイゴブリンは1、2体倒せたらいい方だろう」


俺とスラさんは周囲に聞こえないように話す。何が全体の士気に影響を与えるか分からないからだ。


「それじゃあ、作戦開始だ。あたし達の力思い知らせてやろう」


ララの合図ともに前衛は走りだし、後衛は魔法と矢でゴブリンの集団に襲いかかる。


ザシュッ、ザシュッ


「ファイヤーボール!」

「ウォーターボール!」

「ウィンドカッター!」


そして、着弾するタイミングで俺もサンドボールを放つ。


「サンドボール!」

「ライトボール!」


「ギーギー!」


最初の奇襲で数匹のゴブリンが倒れる。ゴブリン達は警戒するも直ぐに飛んでくる魔法で視界を妨げられ上手く動くことができない。

しかも、砂と水が混ざったせいか、動きも鈍い。これは嬉しい誤算だ。

更に追加で攻撃魔法が降り注ぐ。危険を察知し、視覚も阻害されておらず逃げ出したゴブリンも前衛チームに倒されいく。


「スズキ、そろそろ魔法では仲間に当たる可能性もあるし、後衛も全線に向かおう」

「了解」

どうやら、他の後衛も異論はないようで各々自分のチームの合流に向かう。


「ララ援護にきた」

「スラ助かる!」


スラさん、ララ、リリィはゴブリンを斬っていく。俺とスラゴンは周囲に警戒し、魔法で牽制していく。


「ヴォー!」

「フン!」

「ハッ!」


スラさんとララは、上手く連携しハイゴブリンを無傷で倒していく。

他の仲間も重傷者はいない。


勝てる!誰もがそう思っていたそのときだった。


「あらあら、ひどいことになってますね」


滝の裏から一人の男が現れた。


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