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魔法少女に中の人はいませんよ  作者: 葦崎 肇
俺が魔法少女になった訳
1/1

ビルの屋上でフリル姿の少女が杖を片手に、異形(バケモノ)どもが犇めく(ひしめく)空を睨み付ける。その肩に乗っている真っ黒な猫らしき生物が、彼女へとびきりの笑顔で話し掛ける。


「はやく広範囲殲滅魔法ぶっ放して必見(サーチ)必殺(&デストロイ)だよ!」


「待て待て待て! こんなところでそんな魔法(もん)

放ったら、街中の被害が恐ろしいだろがっ!」


「ハハハッ! 世界の平和は犠牲の上に成り立っているのさ」


「黙れこの鬼畜腐れ外道(マスコット)! 取り敢えず確実に潰して行くぞ」


「えぇー面倒くさいなぁ」


「うるせぇ! 行くぞ腐れ外道(マスコット)!!」


杖を右手に持ち替えた少女は、屋上のフェンスに足を掛け颯爽とビルから飛び降りた。


翼無き我が背に(フライトウイング)大空への自由を』


自由落下していく少女の背部に魔方陣が現れ、真っ白な翼を生やすとV字を描きながら天高く舞い上がる。


「いつもながらジェットコースター並に恐ぇ……」


若干顔を青くしながらも少女は前を向く。目の前には空を覆う程の様々な異形(バケモノ)ども。


「さてと」


杖を持つ手に力を込めて気合を入れる。少女は口角を三日月型に引き上げると、無数の魔方陣を形成する。


「害虫駆除のお時間だ!」


「……どっちが腐れ外道(悪魔)なんだか」


腐れ外道(マスコット)腐れ外道(悪魔)を呆れ顔で見つつ、嘆息混じりに呟くのであった。

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