1、プロローグ
二作品目です
一作品目も同時更新します。打ちきりではないのでその辺はご安心を。
詳しくは活動報告を見ていただければ幸いです
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その星には五つの大陸が存在していた。
それぞれの大陸は神々から加護を得ており、中心の大陸は最高神である光の神ゼスティレルが、北の大陸は水の神アレルフィーロが、西の大陸は地の神ガルドゼイアが、東の大陸は風の神メスティールが、南の大陸は火の神バルスデリアがそれぞれ司っていた。
神にはそれぞれ眷属と呼ばれる十の天使が存在し、天使はその神に対応する概念を司る。例えば火の神の眷属ならば“闘争”、水の神の眷属ならば“治癒”のようなものだ。
ただし、最高神である光の神に、眷属は存在しない。四神が眷属と言えるからだ。
当然のことながら大陸も、司る神々によって違いがある。光の神の司る地では文明が発展しており人が住んでいる。地の神の司る地では自然が発展しており、エルフやドワーフなど森で生活しやすいように人は姿を変えた。
人々は神々に感謝しながら平和な日々を過ごしていた。無論国という物は存在しているため争いが起こることはある。だがそれは神の許容の範囲であった。人とは争う生き物なのだからということらしい。
だがある日、五つの大陸全てを敵に回す者が現れた。その者は魔王と名乗った。魔王は全ての大陸、存在する全ての生物、そして全ての神々とその眷属に向けて同時に宣戦布告をした。
そして世界は戦争になった。
神々まで敵に回したのだ。戦争はすぐに決着がついてあちらの敗けで終わるだろうと多くの人は考え、魔王という存在をただ馬鹿だと罵り嘲笑った。
予想に反して魔王の軍勢は凄い勢いで大陸を攻め落としていった。魔王の手下である悪魔たちは、個々の能力が既に人間を遥かに上回っており、魔王という圧倒的指導者によって高い統率力があったことも合わさり、大陸を蹂躙していった。
人は自分の国の被害を小さくすることを最優先に考えているため足並みが揃わず、個々の能力でも劣っている。そのため多くの国々は魔王軍に敗れ、悪魔たちの奴隷にされていった。
途中で裏切る国々も出てきたが、その全てを魔王軍は滅ぼし、宣言した。
『私はこの地に住む全ての人間、そして神々とその眷属を絶対に許しはしない!全てを裁くその時まで、精々怯えて過ごすがいい!』
魔王がそう宣言したあと、征服は加速度的に速くなっていった。
その様を見てられなかったのか、火の神であるバルスデリアとその眷属である十の天使たちがついに重たい腰を上げたのだった。
人々はその事に喜びの声を上げた。今まで神は加護を授けて間接的にしか関わってこなかったのだが、その神が直々に戦うのだ。それも闘いを最も得意としている火の神が。これでこの戦争が終わると誰もが考えた。
だが魔王は火の神バルスデリアでさえも自らの手で倒したのだった。神に死というものは存在していないが、火の神は力の殆どを失った。
そうして南の大陸は魔王の手に落ちたのだった。
そこからは早かった。魔王は次々と神々とその眷属を倒していった。全ての大陸が魔王の手に落ちるのにそう時間はかからなかった。
全ての人々が奴隷となり、悪魔が絶対の世の中になった。悪魔は何をしても許される。女を犯しても、人を殺しても、物を奪っても。世の中が理不尽で溢れ、人々が絶望の底に落ちたとき、悪魔に抵抗する一人の者が表れた。その者は勇者と呼ばれ、最後の希望となったのだった。
勇者が表れたことにより、魔王軍は中央の大陸を奪われた。奪われたという言い方はおかしいが、勇者によって奪還することに成功した。
人間はたった一つの大陸を守りながら再び魔王と戦争するのだった。
本編はこの世界ではありません




