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白と黒。  作者: 豆太郎
2/2

後編

それから。

私は他人を信じなくなった。


前よりもっと壁を作って。




高校では、だれともしゃべらなかった。


一人で。

ずっと、一人。




そんな時転校生が私のクラスに来た。




真っ黒な髪をした、女の子。




その子の名前は黒崎。




自己紹介はいたってシンプル、名前とお願いしますの一言だけ。

笑顔も見せず。



その子の席は、私の隣だった。



休み時間になると、当然その子の周りには人が集まる。


その人の中の一人が、こういった。



「クロサキさんも、大変だね。化け物の隣じゃ。」


周りの人たちは笑う。

共感して、笑った。


でも、その子はわらってなかった。



みんなが笑う中。


ただ一人、笑わず。



「なにが面白いの?」



笑っていた人たちが、しんとする。



「隣の子、いじめてんの?」



別に、そういうわけじゃ、なにこいつ、周りの人たちはぼそぼそという。

その子はまっすぐ前を向いていた。



「高校生にもなって、そういう事してるあんたらのほうが、よっぽど面白いけど。」





それから、クロサキさんに声をかける人はいなかった。


別に私はいじめられてない。

クロサキさんも、いじめられてるわけじゃない。



でも。

クラスとは壁があった。




それはもちろん、私と、クロサキさんとの間にも。






高校に入ってから、私はグループで何かする授業は休むか、保健室にいる。

わたしをグループに入れてくれる人たちなんていないし、入りたくもない。


あくまで入るのは私じゃない。

名前だけ。



でも、クロサキさんは違った。


名前だけなのは変わらなかったけど、ちゃんと、そこにいた。

はぶられても、ひとりでも。




体育のペアは、いつも先生としてるし、

そのほかも、全部、いた。



私とは、違った。




「ねぇ、明日の体育、出てくれない。」


突然のことに驚いた。

声をかけられたことにも。


かけられた内容にも。



「…なんで。」


私は目を合わせずに答える。




「ペア組むやつがいないからじゃん。明日、先生出張らしいから、おっさんなんだよね。それはあたしも嫌だからさ。」


クロサキさんはこっちを向いて、はっきりとしゃべってくる。

それを私は、目を合わせずに、答える。


「…休めばいいじゃん。」


「休めないからお願いしてるんじゃん」



「なんで。」


「…単位…」


「え?」


「…休んだら単位なくなって進級できないの!」



少し照れた顔で言うクロサキさんが、おもしろくて。


「…あはは!なにそれ。しょうがないなぁ…」


「!!」


驚いたような嬉しそうな顔をするクロサキさん。



「…なんだ、笑うんじゃん、シロサキさんも。」


「……」



笑ってた。自然に。

私、まだ笑えるんだなぁ、って。

その時気づいた。



結局私は、人と壁作って、傷つかないようにしてるだけ。

いわば、ふり、だけ。



なみだが出そうになったとき、クロサキさんが一言いった。



「あたしはきれいだと思うよ、髪。」



クロサキさんになら、だまされてもいいかな。

もうあんな思いしたくないけど。


クロサキさんは、そんな人じゃないって。



また、信じてみようかなって。


そう、思えたんだ。




「…ありが、とう…」






それからクロサキと私は一緒にいることが多くなった。


今思えばあっさり壁こわしたなー、て。



結局私はほしかったんだよね。

友達。


信じれる人。







「シロサキ!何してるの、はやく。」



私は、少し笑って、返事をする。








私は、白色が、少しだけ好き。


黒色は、もっと好きかもしれない。


読みづらかったら本当にすみません。

呼んでくださってありがとうございます。


誤字脱字は報告してくれるとうれしいです。

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