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少しの砂糖
初めて執筆します!
まだまだですが、気楽に見ていて抱けると嬉しいです
「おい!お前何してるんだよ!」
「す、すいませんでした・・・・・・。」
店長の罵声と同時に私は、地面に膝をついた。
「またあの子だよ」
「ホント、あんなに鈍感のひと初めて見た」
他人の蔑む言葉が地面に手をついている私の心に、グサリと突き刺さった。
別に気にすることではない。
いつものことではないか。
私は、ダメな人間なんだ。
逆にもう何も気にしなくていいんじゃないかと思えてきてしまった。
だが、これは大きな間違えだ。
ただ、自分に甘えているだけなんだ。
「いたっ・・・!」
割れたグラスで指を切ってしまった。
鋭い痛みと同時に切れた指先から赤い液体が地面に滴り落ちる。
小さな悲鳴を聞きつけた人たちが、私の後ろでため息をついているのが聞こえた。
私は、深いため息をついた
いけない、ため息をすると幸せが逃げていってしまうんだ
ダメな自分に言い聴かせるが、それがだんだん虚しくなってきてしまった。
こんなにもダメなのに、一体自分に何ができるのだろうか?
現実から常に逃げてきた罰がいま帰ってきているような気がした。