なんとなく自分の話(はなし)してみた。
はじめまして、ハイフンと申します。
この小説はわたしの趣味と欲望でできています。
更新はおそいですが、ぜひお付き合いください。
突然だが、俺の話をしよう。
俺の名前は美羅野トキリ。
たぶん普通の高校二年生。
たぶんっていうのは、俺の才能?というに値するものかわからないが、幼い頃からすこし並外れた力を持っていたからだ。
魔法?いや、違う。
超能力?いや、違うだろう。
ある人は俺を忌むべき対象として認識し、ある人は恐れをなして逃げていく。
そのような力でもない。
おそらく、シンプルすぎて笑ってしまうだろう。
俺は「鋭い」のだ。
・・・えっ?笑うどころか意味わからないって?
単純にいえば、勘がよくあたる。
相手がどんなウソをつこうが、ウソを見破れる。
そんなとこだろう。
うらやましいかい?
・・・いらないだろう?
この力のせいで、俺は人付き合いがとても苦手だし、ウソだと知りたくないこともすぐにウソだとわかってしまう。
だから、学校ではいつも「人目を避けている」。
相手の目を見ると、すべてわかってしまうから・・・。
それでも、俺は生きている。
このしょうもない力に蝕まれながら、普通の人生を歩み、死んでいくのだろう。
そう思っていた。
あいつが来るまでは。