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栗色の髪の少女 <200文字>

作者: ワイニスト


 

 反対ホームに電車が滑り込むほんのちょっと前に、その子が急に屈み込んだのが見えた。


 白っぽいキャミソール。肩まで伸びた栗色の髪。


 電車は走り去ったけれど、その少女はまだ屈み込んだまま。


 僕はじっとその様子を見ていた。やがて彼女は僕に気付き振り向いた。


 瞳が重なる。映る戸惑いの色。


 その瞬間、ホームに飛び込んできた電車が、通勤客と共に僕を呑み込んでしまう……。


 





 今日も僕は電車に呑まれる。消えない記憶を抱えたまま。





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― 新着の感想 ―
[良い点]  なんでしょう、この、水のなかで琴線を弾いているような、心地よい波紋は。 けれども受ける印象は、鮮明です。 余韻をのこし、心の真ん中にくる、そう思います。 [一言]  また来ちゃいました。…
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