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残火のソフィア  作者: 結城 漣
残火のソフィア ―残火の誓い編―
10/25

【焔に刻む、約束】

翌朝。

森の中、薄明が差し込み始める。二人は静かな小川のそばにいた。


焚き火の残り香の中で、ソフィアはかつての仲間を思い出していた。

彼女の残火は、“想い”と共に燃えてきた。だが、それはいつも“孤独な炎”だった。


「ソフィア……」


ミカがゆっくりと隣に座る。昨夜の戦いの疲労は、まだ残っているはずだったが、目はしっかりと前を見据えていた。


「もう、助けられるだけの存在じゃいたくないんだ。

今度は、あたしが――あんたの隣で、共に燃える」


ソフィアは、少し目を伏せ、苦笑した。


「……背負わせるには、あんたはまだ若すぎるよ」


「そうかもしれない。でも……」


ミカは拳を握り、炎を灯す。


「この火は、あたしの意思で燃える火。あんたの隣で、生きるための火。

それが“残火”でしょ?」


ソフィアは驚いた顔でミカを見つめ、やがてゆっくりと立ち上がる。


「……なら、誓おうか」


二人は、焚き火の前に立つ。


「この火が絶えるその日まで――」


「――共に、戦い、共に、生き抜く」


『残火の誓い』。それは、もはや二人だけのものではない。

この世界に抗い、未来を切り開く、希望の火。


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