任務完了
1960年4月22日 午前2:00
日本人民共和国首都札幌郊外
憲兵隊詰め所にて
「…どうしますか?」
「どう頑張っても戦闘は避けられんだろうな。」
「敵はどのくらいでしょうか?」
「足音と声からしておそらくは5人、残りは哨戒かなんかだろ。」
「それくらいなら制圧できますね。」
「アホかお前はこんなところでチンタラ戦闘なんてしてたら援軍呼ばれて速攻終わりだ。」
「なら呼ばれる前に殺ります。」
「…ほんと頼もしいなお前。わかった、ただし銃器は禁止だ、援護は任せろ。いくぞ…3.2.1。」
カンッコロコロ…カッ!!
ドガッバキッドゴッ
ドサッ
「制圧しました。」
「よーしとっととずらかる…ぞ…」
「………」
「………」
「………」
「………」
「…………撃てぇぇぇ!!!」
「「嘘だろぉぉぉぉ!!!」」
ドドドドドドガガガガガガガ
パンパンパン
「ひぃぃぃぃぃ」ドドドド
「隊長!そこに隠れましょう!」
「!ああわかった!」
ドドドドドドドド
「撃ち方止めぇ!撃ち方止めぇ!」
「反乱軍に告ぐ!5分以内に大人しく投降せよ!お前たちは包囲されている!繰り返す!大人しく投降せよ!」
「どうします?」
「取り敢えず反乱軍の奴らに援軍を頼んだ。
援軍到着まで耐える必要があるな。」
「じゃぁ一旦反撃しますか。」
「だな。」
カチャ
「…隊長、何ですかそれ。」
「100式機関短銃だがなにか?」
「それ正式採用何年ですか?」
「1941年。」
「古い!骨董品じゃないですか隊長。」
「うるせぇこれがお気に入りなんだよ。
そういうお前が使ってるやつのほうが古いじゃねぇか!」
「これはまだ使われてるじゃないですか。」
「時間切れだ!撃ち方始めぇ!」
「ええい反撃開始!」
ドドドドドドドドガガガガガガガガガ…………
「チッ、きりがないわね。」
「不味いぞそろそろ弾薬が。」
「…銃剣持ってきてたっけ。」
「不穏なこと言うなよ!…ん?あれは…」
ドドドドドドドド
「よっしゃ反乱軍の援軍だ!この隙に離脱しよう。」
「了解しました。」
ヒュン
「…おい今何投げた。」
「プレゼント☆」
ドガァァァアン
1960年4月22日 午前12:00
日本人民共和国首都札幌郊外
反乱軍アジトにて
「よくぞやってくれた!これで捕まってしまった同志の救出作戦に取り掛かれる。礼を言うぞ。」
「ありがとうございます総司令官殿!」
「司令官さん、約束どうり例の件は…」
「あぁ、前線の戦力の情報だったな。
調査でその情報のありかはわかった。
だが…その場所が問題でな。」
「?」
「人民軍千歳基地にあるようなんだ。」
「うわぁ…千歳基地かぁ。」
「?隊長、何か問題があるんですか?」
「問題大有りだよ。基地だぞ基地、航空基地だ。
つまり、敵軍の基地内に直接潜入する必要があるわけだ。」
「あぁ…なるほど。」
「取り敢えず、しっかりと計画を立てて行く必要があるな。」
「二人で行くのは少々厳しそうですね。
誰か手ごろな協力者は…」
「「…一人居るじゃないか!」」
千歳基地への潜入作戦の立案が始まった。
一人の犠牲者を増やして。