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僕は明日死ぬ

作者: sistar

短いのでぜひ最後まで読んで感想聞かせてもらえると嬉しいです。

僕は明日死ぬ。

「よし明日死のう」

そう16歳の外がひどく冷える冬、隣の家の電気が消えた時間帯にベットの中ででぼくはそう口ずさんだ。恐怖や親への心配もない。なぜなら僕は親が好きじゃないからである。いつも怒られてきっと僕を好きではない。親戚もおじさんの結婚式以来ずっと会ってない。多分死んでも大丈夫であろう。そう色々考えていたら寝てしまっていた。鳥の囀りで目を覚まして2階からリビングへと向かう。

「おはよう、今日も気をつけて行ってくるのよ」

と韓国ドラマを見ながら雑に挨拶をしてくる。

こちらを一度見たきり目も合わせない。

僕の顔が変だって言うのか。いつもより早く起きたのにも関わらずご飯はできていたので僕は制服を着てから学校に遅れないようにご飯をそそくさと食べて家を出た。学校に向かう途中綺麗な花壇の豪邸のまえにつくと2階から声をかけられる。

「おはよう今行くね。少し、いや大分待ってて」

と挨拶と遅刻宣言を同時に行ってくる。こいつは僕の幼馴染である。腐れ縁ではなければきっと関わることはない。案の定人生最後の日の20分を使って彼女はしっかり髪の毛と制服を着ていた。

「ねぇ、昨日のイッテpみた?あれほんとに笑っちゃってさ」

今日死ぬやつの前で何言ってるんだと今日初めて笑えた。遅刻は分かっているので人生最初で最後の遅刻を味わいながら彼女と進むスペースを合わせ学校に向かう。校門が見え、教室に入って彼女が席につくのを後ろから眺めて自分も席に座る。意外と人生最後の日だといつも嫌な学校の時間が長く感じていた。だが隣の席が今日は彼女なので授業に集中できない日々が続いていたが今日で最後だしなと自分が変なにやけづらをしているのには気づいていたが頑張って話を合わせた。先生も呆れているのか驚いているのか注意はしてこなかった。だがそんな学校にも終わりが来て先生のいつもの何倍いや10倍と言っても過言ではないホームルームが終わりみんなが学校からそそくさと帰る中最後くらいと彼女に一緒に帰ろうと誘う。彼女は喜んで

「うん!」

と今まで見てきた中で一番嬉しそうに満面の笑みで返事をした。彼女の車椅子の手を硬く掴んでゆっくりいやはやく家の方向に向かう。彼女は今日死ぬだろう。朝から息も荒く顔色も悪い。余命2年と宣告されて高校の入学式まで持たないと言われていたがだいぶもった方だろう。彼女は最後の1日を学校に登校することに決めた。幼馴染の僕は毎日病院へ通っていたが最後は実家で過ごしたいとのことで体調が悪いなか車椅子で登校して人生最後の授業を受けた。最低限で最大限の会話をしていると少し眠そうな彼女の後ろ姿が滲んで見えなくなっていく。彼女の家の少し前に着くと彼女の両親が迎えきて彼女の部屋のベットまで代わりに運んでくれた、彼女の最後を看取った僕は彼女の両親に夜遅いから送っていくと言われたが1人で帰る理由があるので断り最後の挨拶をきっちり終えて帰り道の歩道橋へと向かった。

ご覧いただきありがとうございました。沢山の感想もらえると次回も短編小説を書きたいと思っています。

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