6.閑話・前:突発性難聴やメニエールへの対処、治し方
お久しぶりです、東です。9月末から11月半ばにかけてちょっと体調を崩しておりまして、中々執筆できない状況でした。
最近ようやく復調しまして、少しずつ書く時間を取り戻しつつあります。
今回は執筆や創作そのもののお話ではなく、閑話としてお届けします。
お話は体調管理についてで、難聴やメニエールでお悩みの方へ、参考になればいいなと思ってこちらに書き留めておくことにしました。
実は私は既往で右耳の突発性難聴(分類としては感音性難聴)を患っています。発症したのは中学生の時で、気付いたのはエレクトーンを弾いていた時でした。
三歳から習っていたエレクトーン、これは電子楽器なのでヘッドホンを付けて周囲への音漏れなく弾くことができるのですが、その聞こえ方がある日僅かに左右で違ったのです。
エレクトーンは先にも述べたように電子楽器で、上段と下段の音量を異なる段階に合わせることもできるし、ヘッドホンの聞こえ方もサラウンドにするか左右別にするかなど選べます。最初は、その設定のせいなのかなと思って、色々と調整しました。
が、聞こえ方が一向に変わらないのです。
左右の条件を完全に同じにしてやっても、どうしても右耳だけ、ほんの少しだけ小さく聞こえるという状態でした。
完全に聞こえないわけではありません。ヘッドホンを外せば普通に聞こえる。でも、ヘッドホンをすれば僅かに左右差があると気付く。それくらい、極僅かな差でした。
たまたまなのかな、と思ってその日はそのまま過ごしましたが、翌日になっても改善しないので、当時親にその話をして念の為ということで耳鼻科に行き、そこで下った診断が低音域が聞こえづらくなる感音性難聴、でした。
ちなみに感音性難聴、メニエールなどもそうですが、聞こえが落ちたらすぐに耳鼻科に行ってステロイドなどの適切な投薬をできるだけ早く始めることが肝要です。治療開始までの時間が、有意にその後の聴力回復に影響されるからで、できれば不調を感じたら三日以内、遅くとも一週間以内に受診することが推奨されています。
もしも聞こえが落ちたような気がする、と気付いたら、躊躇わずに耳鼻科に行ってくださいね。
話を元に戻します。
その発症当時は、発見が早かったこともあり、投薬で数日の内に聴力が回復しました。一安心だったのですが、実は完治ではなく時折この難聴に悩まされることとなりました。
次に症状が出たのは数年後、高校生の時です。
この時はかなり症状がきつくて、めまいも頻繁に起こって学校も欠席せざるを得ない状況でした。それもあってか薬もかなり強く、その副作用で起き上がれないこともままあり。一週間ほどは悩まされましたが、この時もすぐに耳鼻科に行って対処したので、最終的に聴力は回復して目眩も治まりました。
それから大学時代も何度か耳鳴りや聴力の低下が起こり、その度に投薬で回復、という流れを繰り返しました。
よくストレスが原因とは聞きますが、自分がその時々にストレスを感じていたのかと訊かれると、正直いって自覚はありません。感覚としては、普通に日常生活を送っているのに、ある日突然耳の調子が悪くなって、生活の質ががくんと落ちて困るな、という感じです。
なににストレスを感じているのか自覚症状があればもう少し的確に対処もできたのかもしれませんが、いかんせんそれが無かったので、毎回「なんで今なの」という疑問ばかりでした。
社会人になってからしばらくは、はっきりと聴力が落ちたり目眩が酷い、ということはなくなりました。
時折、耳鳴りがするくらいで、それも数秒から数十秒ですぐに治る程度。なので日常生活でほとんど難聴を意識することは無かったのですが、これが三年前に久しぶりに発症して、この時はかなり悩まされました。
三年前、あれは年末でした。確か、12月28日か29日くらいだったと思います。
久しぶりに右耳が聞こえづらいな、となったものの、年末でどこも病院が休みに入っていたんです。しかも実家に帰省したりとばたばたしていたので、本来はすぐに受診したかったのですが、そのままお正月の三が日が明けるまでずっと、聞こえづらいままにしていました。
これが良くなかったのでしょう。
今まではすぐに耳鼻科受診して、数日から一週間程度で聴力が回復していました。
ところがこの時は、薬を飲み始めても一気に改善することなく、僅かばかり良くなった? くらいの変化で、そのまま難聴が固定化してしまったんです。
これには正直、かなり参りました。
私は低音域が聞こえづらくなるタイプなのですが、勤めている会社は男性が多いので、右側から話しかけられたり会議で右側に座っている人の声が特に聞こえなくて仕事に支障がかなり出ました。
なんというか、片耳の特定音域が聞こえないというだけで、本当に相手がなにを言っているのか分からないんです。話しているけれど水の中で声を聞いているような感覚で、むしろ聴力の落ちた右耳を完全に塞いだ方がまだ聞き取れるレベルでした。耳というのは本当に不思議ですよね。
この時はステロイドなどの他にイソバイドという、メニエールや難聴の患者界隈で有名な薬を朝昼晩ずっと服用していたのですが、それでも効果は出ませんでした。
尚、イソバイドって後味がものすごく美味しくない薬でして(薬に美味しいとか求めるのも間違っていますが、それを差し引いても衝撃の不味さです。開発して下さった方々には感謝の気持ちしかないのですが)、この時に試行錯誤した知見としてはイソバイドを一気飲みした後に、飲むヨーグルトを一気飲みするとあの最悪の後味が一掃されるので、是非お試しください。
普通の水やお茶なんかより、かなり強力に味の上書きというか打ち消し効果があります。
私は飲むヨーグルトを解決策にしてしまって自分では試しませんでしたが、ヤクルトあたりでも割といけるんじゃないかなと思ってます。乳酸菌パワー的なやつで。
ともあれ、それだけしんどい思いをしても改善の見込みがない症状に、焦りが募りました。
そこで自分なりに色々と調べて、近くに難聴に強い高名な鍼の先生を見つけて、藁にも縋る思いで予約、人生初めての鍼をすることに。ホームページの中にある患者の声に、かなりの数の「難聴・メニエールが治りました」という文字があったんですよね。
※私は長崎市在住ですが、もし長崎県内あるいは近隣県の方で難聴・メニエールにお悩みの方がいましたら、メッセージ頂ければどこの病院かご案内します。
ちなみに物凄く痛いのかな、なんて若干腰が退けていたのですが、実際はちょっとチクッとするくらいで全然痛くはなかったです。
鍼は、一回では変わりませんでした。
が、二回目に行った時、施術されてから数時間後くらいに、ふと「あれ、普通に聞こえてるな?」と気付いたんです。これにはもう、心底びっくりしました。一ヶ月くらい必死に薬を飲み続けても、一定以上に良くならなかった病状がいきなり全快ですから、本当に俄かには信じられませんでした。
寝たら翌日にはまた多少聞こえが落ちていましたが、その後に数度鍼をして、少しずつ聴力が元に戻っている時間が増えていき、二週間ほどで全快しました。
印象的だったのは、その鍼の先生が「難聴に対する鍼は、眠ってしまった耳の神経を、鍼で刺激してもう一回起こす感じ」と言っていたことです。
最初はあまりイメージが湧きませんでしたが、振り返るとそれが当てはまっていてなるほど、と思いました。
そしてこの時に思ったことがもう一つあって、私の個人的な感覚ですが、西洋医療と東洋医療は多分、その病状に対してどちらがより良いとか優れているということではなく、アプローチの仕方が違うのだろうな、ということです。
今でも私は、聞こえで悩んでいる方がいたらまずはすぐに耳鼻科に行って投薬を受けることが先決だと思います。ただし、それで改善しなかったとしてもそこで諦める必要はなくて、その場合には鍼に行ってみるのも手かな、と。
難聴やメニエール、めまいはストレスを起因とすることがほとんどだと言われています。
改善しない症状に焦りが募ってまたストレスがかかるという悪循環に陥りがちですが、あまり一つの治療法に拘泥せず、気楽にあれこれ試してみるとなにかが嵌って改善するかもしれません。
そして、「ストレス」とはそもそもなにかを見極めるというのが肝要だったりします。
簡単に仕事や人間関係などと言われることが多いストレスですが、実は違う部分から来ているかもしれないですよ、というお話を後編でお話したいと思います。ぜひお付き合いくださいませ。




