1/1
プロローグ
「たとえ相手が世界でも俺は君を守るよ。」
こんな言葉を使うのは、どこぞのライトノベルの主人公か、はたまた厨二病をこじらせた人間だろう。
傍から見たら痛すぎる。見てられない。恥ずかしすぎる。
しかし人はみな、緊張する時は頭が回らなかったりするだろう。
――そう俺はまさに今その状態であった。
小学校3年生から高校2年生まで好きだった子に、一世一代の告白だ。緊張しない方が無理ってものだ。
でも俺は緊張という形のない感情という化け物に負け、ついに口走ってしまった。
「たとえ相手が世界でも、俺は君を守ってみせる!」
――その瞬間、周りにいた人々(自分を含む)がひりついた。
今後ともぜひお付き合い願いたい