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どれみ

作者: 黒細さん

はじめまして。

短編とシリーズもの同時に進行しております。

まだ、全部出来てないのですが。終わったところまで載せました。

加筆していきますので、最後まで読んでくだされば幸いです。

…君を失いたくない。ただそれだけだったんだ…





ざーざーとテレビの音が聞こえる… また、誰か死んだようだ。頭が痛い… 飲みすぎたようだ。

俺の名前は、三浦智樹23歳の売れないホストだ。趣味は料理や、自分で酒を作って飲むこと。嫌いな事は喋る事だ、自分の声が嫌いなんだ…

俺には、大事な人がいる、藤田れみあ。

初めて会った時彼女は泣いていた。

何故かほっとけなかった。あまりその時の記憶が、曖昧というかはっきりとは覚えていない。

彼女は、膝をつき震えるように泣いていた。その顔だけが忘れられなかった…あの時俺はどんな顔をしていたのだろうか?どんな言葉をかけたのか覚えていない。

しかし、泣き止んで、力なく笑うその顔に惹かれていったのは間違いなかった。

彼女を、大切にしよう!幸せにしよう!

なんて初めて思えた。俺は、彼女に全て話した。仕事の事、俺という人間を分かってもらおうと必死だった。

子供が母親にアピールするように、混じりっけない純粋な気持ちで会話していた。

そしたら、彼女は目をまん丸にして俺を見ていた。何故かは分からなかったが信じられないくらい俺を分かってくれた。周りの人達は俺の話しなんて聞いてくれなかった。

むしろ『また、嘘ついて』なんて言われた事もあった。あぁ、俺はどんな話しても分かってもらえない人種なんだなと勝手に思いこんでいた。

『智樹くんってすごいね!』彼女からそんな言葉が飛びこんで来た。その一言で俺の中の心の霧が晴れていくようだった。

もっと彼女と話しがしたい。もっと色んな表情が見たい。そこで、俺は告白した「好きになりました!! 付き合って下さい。」多分声が震えてた。

『ホストなのに女性と話すの、慣れてるんじゃないのー 』と後で言われたぐらい緊張していた。もう、いい言葉で飾ろうとかなく本当に素直な気持ちでいいたかったんだと思う。


『うーん…… 気持ちは嬉しいんだけどまだこの気持ちがなんだか答えられないの…たがら、友達から初めて欲しいな』と言われた。

俺は「はい!」と答えた。嫌われてない、チャンスはまだあると。それから、俺たちの生活は始まっていったんだ。始まりの音から、次の音に変わって行く。




数日たって俺はやっとお客を取ることができた。全然喋れなく、酒しか飲んでなかった俺が良くやってるなと自画自賛するくらいだ。少しずつではあったが売り上げを上げることにやる気と達成感が得られるようになっていった。小学生の頃宿題や授業で覚えてた所がテストに出て「ここ覚えてるぞ!」とテストをしていた気分と重なる。

「とも君ってなんか変わったよねー」

とお客様に言われ、恥ずかしそうに

『そうですか、ありがとうございます。良い意味で変われたのであれば嬉しいです。』と答えた。

「もー、そんなに堅苦しい事言わないの! 褒めてるんだよ!」と頭を撫でながら言った。

嬉しいなこんな俺でも変われるもんなんだなって…

最近は、体調がものすごく良い。前までは、上手くいかないイライラと、考え事が重なり集中できなかった。れみあと出会って全てが変わっていった、生まれ変わったみたいだった。

れみあも、お店に来てくれた。幸せな時間だった

「んー…」とれみあがずっと見ている。

『ん? どうしたんだ?』

「なんか、ずっと見てるけどなんかへん?」

と自分の服装を見た、フリルのついた可愛いワンピースを着て綺麗だった。

『いや、凄く綺麗だから見とれてた』素直にそう思った。

カーッと顔を赤くするれみあ、これまた可愛かった。

「そんな、見え透いた嘘にひっ ひっかからないからね」

と強めの口調で言っているが凄く照れていた。可愛い… すると黒服が現れて

「智樹さん、ご指名ですので。」

と言ってきた、違う席に移るのか…

『ごめん、行ってくるね』

手をポンポンとつついて言う。

「うん…」

行って欲しくないだろうがこれが仕事なのだから仕方ないのだ。

『またね』

「うん」

そう言って席を立ち指名客の元へ行く。

今日も一日に過ぎて行く、大切な時間を削り金を稼ぎ消費されて行く…何が大事であるかを濁しながら。



月日は流れて、俺の仕事は順調そのものだった。客が増え指名してくれる回数が増えていった。連絡をまめにとり、どうでもいいような話を一喜一憂しながら聞き相手を観察する。どれが失敗で成功を学んでいく。

俺は、頭は良くないが要領が良いのが自慢だった。失敗から学ぶ事はいっぱいある、その事を知らないで過ぎていくのはもっと失敗であるからだ。

当然、店にいる時間は長くなり、れみあと会える時間は少なくなっていた。どうやら、アルバイトを始めたようで、店でお金を使って貰うことが増えた。別に、会えるのが嬉しいだよ!って言ってもお金を使ってくれた。

ホストなんかならなきゃ良かった。後悔はしたものの俺は、やらなきゃならなかった。金の為 れみあの為に…

「智さん」

こいつは ジュン俺と同時頃にホストになったまあ、親友で戦友みたいな存在だ

「最近、調子いいですね! 何があってたんですか?」


『俺なりに、努力してミスしないようにしてるんだよ』

「かぁー、出来る男みたいに言うんですね。まるで別人の様じゃないですか!」

『ベストを尽くしてるんだよ、お前も頑張れよ』

「うぃっす、んじゃまた」


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