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1、全世界で、俺だけが スライムダンジョンのオーナー?

スライムダンジョンが出現した!


試験室の俺の机の中に!


厚生労働省に理系大院生で入省して以来ひたすら 食品添加物の申請許認可業務を担ってきた。

それも 今年で終わる。定年退職でだ。懇意の医薬品会社や食品会社に、定年後 嘱託で誘われたが俺は 自宅に篭って 思う存分にゲーム漬けの引きこもり年金生活をエンジョイする予定だ。


それは さて置いて、現在の 俺の職場である 厚生労働省食品添加物認可試験室において、マイデスクの一番上段の引き出しがそっくりスライムダンジョンと化してしまった。


最初 上の引き出しを開けたときに、米粒ほどの オレンジ色の丸い物体が土の上に 蠢いていた。


慌てて引き出しを閉める。そしてまた開ける。今度は米粒ほどの青い色の丸い物体?


「なんじゃ これ?」


俺は自分専用のピンセットで、青色の米粒ほどの丸い物体を摘みあげて よく見てみる。その時、青色の丸い物体が液体を飛ばしてきて頬のあたりに当たった。


「 熱っ、い、痛い 」


すぐに 飛んできた溶液が強い酸だと理解できた。引き出しを閉じる。


「 これは よく調べないと ヤバいな」 俺は 頬を 蒸留水を浸した ティッシュで丁寧に拭いて バンドエイドを貼って処置した。


治験用ゴーグルと耳までカバーするマスクに メディカルキャップを装備し、耐酸性のある手袋を装着して再び上の引き出しを開ける。


今度も 青い丸い物体が各所で蠢いている。その一つを ピンセットで摘み、ステンレスパットの真ん中に置いて観察する。


すると青丸が また液体を飛ばしたが 勢いは小さくステンレスパットに 落ちたので、その液体をスポイトで吸収し、ビーカーの上に 垂らして 青色リトマス試験紙を漬けると鮮やかな赤に変色した。


( やはり酸か!)


ハンディ型PH試験機で、正確な酸性度を図ると PH1、5の強酸性を示しその成分は(塩酸)だとすぐに理解できた。さらに 青丸を ピンセットでひねり潰して中身を拡大鏡で観察すると、青丸は 塩酸を内包する生物と判明。


強い塩酸に侵されないよう内包する体表は耐酸性の細胞壁で 無数の襞が塩酸液を包んでいる。


「 これって まるで 人間の胃だな」


と感心しながら 次々と青丸をピンセットで摘みステンレスパットに移して 潰していくといきなり耳元に 「 レベルが上がりました。ヒールのスキルが付与されました」


とアナウンスされる。驚いて 試験室の周りを見渡しても、この部屋は俺専用室なので誰もいない。すると ARメガネを着けてもないのに目前に ステータス画面とおぼしき 画面が出現した。そこには


LV2

力12

素早さ8

身の守り8

賢さ38

かっこよさ3

HP16

MP6


小ヒールを獲得しました ( 消費MP 2 HPを10上げる)


「 これって ドラク●じゃねーか?」


定年後引きこもってゲーム三昧の生活をエンジョイしよーと目論んでいた俺の、定年までの11カ月の遊び場ができたような暇つぶしができるような、新物体の解体・研究ができるようなと一石三鳥ぐらいののインパクトあるワクワクの状況となったわけだw



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