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50.真犯人?


 リベンジマッチの決着がつく数分ほどまえ――

 

 波戸絡子の行動記録

 2332年 11月8日 午前10時



 弁護人席の卓上に出した【プロペ】には、バトルカップ日本代表選手発表会見の様子が映されていて、私は、ともすると、裁判そっちのけで、そちらに集中してしまいそうになる。

 予想どおり、会見はすんなり始まらない。センテンスにすると簡潔なのに、なぜか長く感じる、監督や主要スタッフ、日本バトル協会のお歴々れきれきの紹介と挨拶あいさつ鴛鴦おしどり監督による選考基準が改めて示されたあと、ようやく、代表に選ばれた選手の名前が一人ずつ読み上げられる。花形であるフィールドプレイヤは後回し。まずは露払つゆはらい。指揮・通信系統の紹介。

 サクラと三人組の一戦も、こちらも午前10時に始まっている。

 首尾しゅびよく、開幕数秒で一番厄介な盾持ちを退しりぞけたが、それでも時間としてはギリギリか。

 第二回公判は、午前9時ちょうどに開廷したから、もう1時間ほどになるだろうか、櫛引くしびき検事が「新たな確認事項が見つかった」と、証人を呼び、どうでもいい尋問を繰り返している。真意は不明だが、どうやら時間稼ぎのつもりらしい。

 代表選手の裏方が明らかになり、いよいよフィールドプレイヤの番――だが、まずは専門職の14名の紹介が先だ。そのころ、ようやくサクラが斧使いをほふった。どうやら今度は勝てそうだな、と、安堵する間もなく、監督はメインとなる17名のレギュラ、プラス9名の控えメンバの読み上げに入った。よどみなく紹介を続ける鴛鴦監督は、それでも、時折、うわの空の表情を浮かべた。フラボノにハッキングさせて、かの代表監督が視界の隅にサクラたちの一戦を表示しているのは、事前に分かっていた。

 淡々たんたんと選手名を読み上げる監督の声は、あたかもカウントダウンに思えた。

 いや、1、2、3、4……、だから、カウントアップか。

 テレビ局の演出か、選出されたプレイヤの名前は、画面の左に次々と並んでいく。

 さあ、ここまでくると、固唾かたずを飲んで見守る状況。廷内には検事の尋問する声だけが響いて、ちょっと、あなた、静かにして、と本末転倒なことを言いたくなる。

 7人目が呼ばれるころ、サクラは細剣さいけん使いに切り刻まれていた。終わりは近い。私は準備する。8、9、10――テンと来て、11人目で、ようやくサクラが細剣使いを仕留めた。リベンジ達成。


 私は幽体離脱みたいにバトルワールドへ彼女を迎えに行く。


 1秒後。

 証言台にサクラが落ちてきて、その勢いのまま、検察側証人を押しのけた。

 ほぼ同時にバトルワールドから帰還してきた私は上を見たが、もちろん、裁判所の天井は壊れていない。

 証言台を占拠したサクラの首に有無を言わせず【ステイト】が巻きついた。

 『緊急を要する尋問はすべてに優先する』の原則どおりだ。

 私は親指でスーツの襟を軽く直しつつ、立ち上がり、彼女に早口で尋ねる。「あなたは不染井そめないよしのあやさんですね?」

「はい」サクラは状況を飲み込んでいた。もう切り替えていた。即答する。

 シロ判定の光が証言台を照らす。

「あなたはこの画像の人物――賽形きゆぶきゆさんをご存知ですね?」サクラの前に画像を出し訊く。

「はい」

 シロ判定。

「ではお訊きします。あなたは賽形さんを殺害しましたか?」

「いいえ」

 ためる必要はない。

 シロ判定。

 廷内のざわめきは決定的になった。

 稲原裁判長の、理知的にトーンを抑えた、静粛に、という言葉が響く中、私は問いを重ねる。「では、あなたは賽形さん殺害に関与していますか?」

「いいえ」

 シロ判定。

「賽形さんの遺体に触れましたか?」

「いいえ」

 シロ判定。

「以上です」

 サクラは、自分で出せばいいのに、会見中継を見に、証言台を降りて、こちらに駆けてきた。

「どうなった?」と、私の見ていた【プロペ】を覗き込む。

「無敵山、また負けたよ」私は報告する。

「ええ~! なんで相撲見てんの~!」彼女の横顔は笑っていた。

「これで無敵山、前人未到の全敗だって」私は付け加える。

「弱っ」

 そこで廷内がわっと盛り上がる。

「おめでとうございます!」井出ちゃんが声をあげる。「不染井さん選ばれましたよ!」

 普段からへらへらしているから分かりづらいものの、サクラも喜色を浮かべた。

 彼女は、私の【プロペ】を奪い、操作して、会見の模様を確認する。

「なるほど……」サクラは、紆余曲折の末に掴んだ代表の座――その感想コメントを期待するように静まり返った廷内の雰囲気が、急に照れくさく感じたのか、「てか、よく恥ずかしげもなく名乗れたな、無敵山」と言った。この不用意な一言が、のちに、実はちゃっかりサクラとともに代表に選ばれていたこの関取、『無敵山 永劫』(むてきやま えいご)とのあいだに軋轢あつれきを生むキッカケとなってしまうわけだが……、それはまた、べつの、お話。


 公判に、ぽっかりと空白ができた。


 メンバの発表は続き、ラストの26番目に一本木こずえレイの名前が挙がると、廷内は、再び、興奮の坩堝るつぼと化した。

 検事は――というと、いつの間にかやって来た部下らしき『検察官』ふうの男性から、『電報』型の【プロペ】を受け取っていた。落ち着き払った様子だった。

「静粛に、静粛に。わきまえなさい!」この裁判で初めて声をあららげた稲原裁判長に気圧けおされたのか、廷内は水をうったように静まりかえる。

 ともかく、これで被告人の無罪は確定し、公判の意義が消滅した。

 あとはジャッジサイドがどう判断するか。

「ひとつだけ」稲原裁判長が、弁護席のまえにとどまったままのサクラに顔を向けた。「被告人は、事件発覚後、どうして逃亡をはかったのですか?」

「逃亡していたという意識はありません」裁判長に向き直った彼女は、しれっと答え、私をヒヤヒヤさせた。

 けれど、慈悲深い【エイリアス】は、『その質問は、本公判には無関係です』と判定を放棄してくれた。

「なるほど……」裁判長は、バルーン型を見上げ、頷く。「検察側はどうします?」

「もちろん、反対尋問を要請します」

 それはそうだろう。たとえ自明だとしても自分の目で確認したい。その心情は分からなくもないし、私でもそうする――そんなふうにどこか無理やりに思い込まなくてはならないほど、検事の所作しょさは余裕に満ち満ちていた。証言台に戻るサクラの背中を見ながら、私は、どくり、と鼓動が肋骨ろっこつに響いた気がした。


「今しがた、にわかに信じられないニュースが入りました」

 検事は、いやに落ち着いた口調で始める。

「被告人の完全無罪のことですか?」興奮しているのだろう、井出ちゃんが立ち上がり、軽妙に茶々ちゃちゃを入れる。「それとも――おめでとうございます。ご息女のことでしょうか?」

「いえ、真犯人が分かったのです」検事は表情を変えずに言う。「もちろん、検察は、先ほどの【エイリアス】の判定を尊重します。そのうえで、改めて、訴因そいん変更――公訴内容を変更したいと思います」

 いきなりだった。

 検察側が『サクラの無実』をすんなりと認めることは、ありうる、と思っていたが、まさか公判の最中に、かような提案をかましてくるとは思わなかった。

「なるほど、なるほど」卓に広げた『電報』型に視線を落とし、そう、独りごちる検事の声は余裕に包まれていた。「被害者は事故や自殺ではなく、かつ、彼を殺害できる人間の5名中4名が殺害を否認し、シロ。1名が天寿――となれば結論はひとつです」彼は『電報』型を丸め、こちらを見た。「事件まえに天寿をまっとうしたとされる溺川おぼれが氏が、実は、数時間ほど生きていた――これしかあり得ません」

 私は耳を疑った。


 (溺川過世しほんが……、真犯人……?)


 それをサクラは横目で見ていたようだ。へらへらとした顔を傾けるようにしてこちらに向き、『あれだけ私が時間を稼いだのだから、もちろん対策はしているんでしょうね?』とばかりに右側の眉を上げた。

「ああ、申しわけない。検察の主張は、真犯人は溺川氏である――ということです」検事は、事態が把握できず、おろおろしていた廷内に、再び熱を入れた。どよめく。裁判長が、静粛に静粛に――と連呼した。構わず検事は口を開く。「まずは溺川氏が犯行時間以降も生きていたことを指し示す、揺るぎなき証拠をご覧いただきましょう」

 検事の呼びかけに応じるように法廷のメインモニタに東京地検のロゴが表示された。

 続いて、バトル動画が映されると、本日一番の、おおーっ、という歓声が廷内からあがった。

 オレンジ色の大地に、サクラと、溺川がいる。

 溺川は、白装束を身にまとい、頭に三角に折った白い布を着けた格好。西洋剣をベースにしたサクラのものとは違い、日本刀の背にタネガシマライフルを無理やり組み込んだ一体型で、柄頭には青十字ならぬ島津十字の刻印であったが、まぎれもなくガンブレードだった。

 すでに戦闘は始まっている。溺川の動きは、十手じってを握って戦った前回とは明らかにその質が違った。おそらく、これが彼の『全盛期』なのだろう。速さに勝るサクラの猛攻を軽々といなしては、絶好の位置から強烈な一撃を返す。読みの点でも、まるで話にならない。

「検察が着目したのは、不染井女史がこの時期に得物を変えた理由でした」検事が動画に声を被せる。娘と同じ演出だったが、私は笑えなった。「先ほども代表選手発表があったようですが、バトルカップの本大会は、もう、数か月後に迫っています。この時期での得物の変更は相当に勇気の要る選択だったでしょう。けれど彼女は決断しました。なぜか。答えはシンプルです。素晴らしきガンブレード使いと出会い、戦い、完膚かんぷなきまでに敗北したから――でしょう。さらに、そのあとの不染井女史の水を得たような動きからして、己の、ガンブレードに対する適性を見つけたのだと思われます……。さて、では、不染井女史に土をつけた――開眼させたガンブレード使いとは誰でしょう? 該当するのはゲストの6名プラス1名。そのうち安田氏、万里崎氏、伏木氏、帷氏、根岸氏の5名の生成武器は判明しています。いずれもガンブレードではありません。すると被害者である賽形氏でしょうか? いえいえ、彼は、他のゲストに誘われた際、バトルに興味がないと語っています。彼ではありません。となれば、残りは一人しかいません。溺川氏です。つまり、あの日、0時に天寿をまっとうした溺川氏は、実は、それ以降もしばらく生きていた。寿命も『拡張』されていたのでしょうね。要するに『死んだフリ』をしていたわけです。【マシン】を用いた偽装なら、人類に確認する術はありませんからね。彼は、不染井女史に、おそらく、ガンブレードという奥義をたくしたあと、今度こそ本当に天寿を迎えた」いったん、ため息。「であるならば、彼にならば、溺川氏になら、賽形氏を殺害できます。その機会がある、という意味です。我々は目くらましを受けていました。あの日、溺川邸にいた人物の中で、今の今まで【エイリアス】の尋問を回避しえた者が、もう一人いた、ということです」

 動画にかぶせられていた検事の声が消えた反動か、サクラと溺川の一戦が、再び、引き立つ。

 攻防の最中、白色の花びらが飛んだ。

 サクラの右足の太ももから『出血』を意味する、花びらを模したダメージエフェクトが噴き出したのだ。

 間髪入れずに溺川は、後方に『放出』し、飛ぶと、サクラの手前で得物から飛び降りた。

 彼女がミサイルのように向かってくる得物をけると、そこは溺川の眼前。

 見事に、待ち構えた格好となる。

 彼の手には刀。

 どうやら、彼のガンブレードは刀と銃が切り離せるらしい。

 サクラはすぐさま宙に札を並べて『壁』をつくったが、溺川は意に介さない。

 それごと彼女の首を斬る。

 『神速居合』だ。

 サクラの頭部と、首が数センチずれた――そう見えたのは一瞬で、すぐに彼女はシルエットになって、白色が飛花した。

 『勝負あり。ポイント7‐0で溺川過世の勝利』とゲーム内アナウンスが響いたところで、動画は静止する。

「さて」検事は続ける。「このときの時刻が、右下の欄外に表示されていますね、ご覧ください」この言葉にどれだけの人間が反応できただろうか。廷内には『そんなのいいから、リプレイが観たい』という渇望が漂っているよう思えた。

「時刻から言うと――」さすがに裁判長である。応えた。「溺川氏が天寿まっとうしたと思われる時刻から、すでに4時間が経っていますね」

 動画の時刻は、午前4時04分を表示していた。

 当然、犯行時間帯のあとである。

「改めて検察は罪状の変更を申請します」と検事。「被告人を犯人隠匿罪で告発します」

 廷内の大半は、イントクザイの意味が分からないようだった。

 次々と【プロぺ】が開かれる。

 私の手元の密談用【プロぺ】に『意趣いしゅ返しですね』と井出ちゃんがコメントをつけた。さらに、『不染井さんに隠匿罪をくっつけて――犯罪者にして、代表から押し出すつもりなのでしょう。それはともかく、溺川さんの寿命が拡張していた事実を導く論理がテキトー過ぎです。前提に伝聞情報を含んでいますし、流れも、隙だらけ、穴だらけで許せません。ウソでも、溺川さんの脳をクラッキングしました、とか言ったほうがまだマシです』と付け足した。

 彼女の言いたいことは分かる。検察は、どうにかして溺川の寿命が拡張していたことを知ったのだろう。もしかしたら本当に遺体の記憶を調べたのかもしれない。その手法をオオヤケにできないから、溺川が生きていた『客観的証拠』を探した。そして、運よく『このバトル動画』を見つけた、というところだろう。そのはしゃぎっぷりが手にとるように分かる。 

 なぜなら――

「弁護人のご意見は?」

 そう裁判長から問われた私は立ち上がり、「驚きました」と、つとめて心外そうに答えた。

「ええ」裁判長は軽く吹き出したが、すぐにシリアスな顔をつくった。「たしかに溺川氏が数時間とはいえ、天寿後も生きていたというのは、にわかに――」

「いえ、ではなくて、私が驚いたのは、『溺川氏が真犯人である』とした検察の主張です。それは無理――とは申しませんが、なかなかに無茶な主張であることは、弁護側の説明を待つ必要もない、自明なことだと思われますが?」

「どういう意味でしょう?」ふんぞり返るように腕組みしながら、検事は言った。

「まずはロボット則により、かの犯行に【マシン】が使われていないことを思い出していただけますか?」私はすぐに続ける。「被害者の首を切断するのも、その道具を運ぶのにも【マシン】を使ってはいけないのです」ここまで言えば、法廷から、ちらほら、思いついたような声が上がった。検事はまだ格好をつけた顔でこちらを見ていたので、私は思わずさとすように、「櫛引検事」と呼びかけた。「溺川氏は天寿をまっとうしたのですよ?」

「それが?」

「【マシンアシスト】を利用できない120才のご老体が、どのようにしてあのような犯行を成しえたというのですか?」

 検事は、たっぷり3秒遅れてから、あっ、という顔になった。

「以上です」私は座る。

「ちょっと待ってください!」これまで黙っていた男性裁判員が手を挙げた。「だとしたら誰が被害者を殺害したのですか?」

 発言者と私は、2秒ほど目が合った。私は口を開く。

「ひょっとして弁護人に尋ねていらっしゃるのでしょうか?」

 きょとんとしたままの彼は、「はい……」と頷いたが――

「いや、質問ではありません」私は微笑む。「『それは我々の仕事ではない』という婉曲な拒否を示したつもりでしたが……」

 井出ちゃんが慌てて声をあげて邪魔したが、モニタには、私の発言がきちんと表示されていた。

 ちなみに裁判記録には『井出弁護人:突如、奇声を発する』と記された。

 発言者が不服そうな表情で何か言おうとするのを、裁判長がやんわりと制してから、検事に向き直る。「検察はどう思われますか?」

 検事は、無反応だった。言葉を発しなかった。

「検察はどう思われますか?」

 もう一度、稲原裁判長が訊くと、検事もいくぶん気を取り戻したようだ。

「……弁護人の反証はもっともだと思われますが、可能性は残ります。というのも、他のゲストには可能性すらないのですから……。となれば、かなり現実味は薄いですが、やはり溺川氏の犯行なのでしょう」彼は自らに言い聞かせるように頷く。「そう……、仮初かりそめの天寿達成者には、なんらかのボーナスが与えられるのかもしれません、一時的に肉体が何十才か若返るとか……。そうだ……! 先ほどのバトル動画にもあったように、彼は『全盛期』に戻れたのかもしれません……!」

「戻した、あるいは、若返らせてくれるのは【マシン】。つまり【TEN】ということですね?」私は意地悪く、あえて感情のない平坦な声を心掛けた。

「とにかく」検事は、いらだちの声でさえぎる。「溺川氏犯人説は残ります。なにしろ、これまで再三にわたって申し上げたとおり、ほかの誰も賽形氏を殺害できないのですから……。そして、彼が犯行をおこなったとしたら、やはり、不染井氏の犯人隠匿罪が成立します」

 なんという粘着質。

 そこまでして彼女をバトルの代表にしたくないのか。

 いや、井出ちゃんの言うとおり、同じポジションを争うライバルを排斥し、娘の『レギュラ』を確定したいのか。

 井出ちゃんが私の手元に【プロペ】を寄越よこす。

 ネット掲示板だった。

 そこには『だったら、そのお達者の遺体に【エイリアス】を掛ければいいじゃん』という主旨の意見があった。それは、肯定的な、もっと大胆に発展させた革新的な意見と、否定的な、これまで人類が培った倫理の再確認を促すような保守的な意見を呼び込んで、全体として膨らんだ。議論を巻き起こしている。あー、ひょっとして、これが検察の狙いかな――と思った。

 大衆の関心が、自分たちの権力につながるというような前時代的な幻想。

 あるいは、あえて、そういうノスタルジィを用いることで、この『ごっこ世界』に浸ろうというつもりか。 

 それとも純粋に『人類科学の発展』のために、この案件を利用しようというのか。


「弁護側はどう思われますか?」裁判長が弁護席を向く。

 そろそろ、なにか言いたげですね――という、けれど優しい眼差しだ。

 すっかり、こちらの気質きしつを見通され、誘導されているのを感じ、少し恥ずかしくなった。

 井出ちゃんが手元の【プロペ】に『死者に【エイリアス】を掛けていいなら、こちとら商売あがったりです。人類科学も劇的に発展してしまうことでしょう』と表示させた。

 それは『良いこと』のような気もするけれど……。

 私は立ち上がる。「論証に必要なお時間をいただけるのでしょうか?」

「もちろんです」裁判長は微笑む。「あなたは、名にし負う、クレータでしょう。融通いたしますよ」



いよいよ、次が『真相編』となります。


当初2回に分ける予定でしたが、

1回にまとめました。

なので、長文(2本分)となっております。


投稿は、明日の14時を予定しております。


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