プロローグ
プロローグのみ先に書かせて頂きました!
本編1話は8月以降の投稿を考えています。
時計の音が微かに…
悠依「ん〜。」
目を開けるとデジタル時計が6時を示し、アラームが鳴り響いていた。
悠依「……今日って仕事休みだっけ…?」
部屋に掛けてあるスーツの内ポケットから手帳を取り出す。
今日の日付けには【休み】とだけ書いてあり、他には何も書かれていなかった。
(まだ6時だし、仕事も無いならまだ寝てよう…)と思った時に電話が鳴る。
悠依「もしもし、桧山です。」
凜咲「寝起き?」
悠依「う…うん。」
凜咲「今日、患者さんが退院する日なんだけど…来る?」
悠依は高校を卒業した後、医療事務の方へと進んだのだ。そこで市立病院でナースを務めている。
…と言っても体調不良により院長が休んでいる間だけなのだが。
悠依「仕事休みもらってるし…今日はゲームに専念することにした!」
凜咲「そ、そう…ならいいわ。」
悠依は最近、やっぱりFPSにハマっていた。仕事の有無関係無く、常に頭の中はFPSでいっぱい。世間一般で言う「重症」ってやつだ。
こんな主人公だが、普段はおっとりしてて彼氏も今はいない。いや、モテない。だがFPSの中の彼女はとても輝いていた。