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十一章 設定資料(1)世界・神々・種族

37600 文字超えで、途中修正しようと思ってタブレットで読み込んだらフリーズするほど重かったので、3つに分けます。


 ダウンフォール! 第十一章 設定資料と、キャラクター設定資料&キャラ紹介

 設定資料なので、時代背景などはギリシャ時代の~などという表現があります。これはあくまで見た目そんな感じのイメージであると考えてください。


-------- 世界設定 ----------------



■ 四世界


 この世界は時空の壁に隔てられた四つの世界があった。


□最上位世界 ニライカナイ/ニルヴァーナ

 最高位ヘリオス、ユピテルなどが住まう神々の世界。映像的なイメージは美しい緑と水の惑星で、人口は極端に少ない。


□上位世界 アルカディア

 現代の地球で、現代の日本を指す。何度も時間が繰り返す『小さく閉じた輪廻の輪』であり、破壊神アシュタロスを永遠に隔離しておくための牢獄。嵯峨野深月さがのみつきが死ぬことをトリガーとして時間が巻き戻り、新しい世界が再構築されるが、それまであった世界が消えるわけではなく、並行世界が一つ新たに出来上がるが、平衡世界のことを憶えている人が少なからずいる。


□中位世界 スヴェアベルム

 ビジュアルでは中世ヨーロッパで西暦で言うと1000~1200年ぐらいの文化レベルという設定。

 教会が国家同様の力を持っていて十字軍遠征してた頃をイメージしてます。このころの戦士の装備品は鎖かたびらが主流らしいのですが、それじゃあ寂しいので金属鎧を装備する者も大勢います。

 気候的には、南方諸国がフランスやギリシャあたり、ボトランジュ北部からノーデンリヒトは北欧諸国、ドーラはアラスカのような気候。


○シェダール王国

 ユーノー大陸にある西の大国。領地を所有することを許された4つの大貴族と、領地を持たず王国の要職に就く小貴族がたくさん。大貴族といえば聞こえはいいが、王都から見ると地方自治体の長で莫大な税金を納めてくれるお得意様ぐらいにしか思われていない。国の実権は国王よりも元老院議会が握っており、元老院そのものが小貴族の集まり。


○アシュガルド帝国

 ソスピタ王国が滅亡してから小規模な町レベルでありながら国家を名乗るような零細国家が乱立し、長く紛争が続いた土地を、英雄クロノスが武力をもって統一し、アシュガルド帝国が建国された。

 あくまでも国の支配が不安定で、民が苦しめられているような国のみを標的として兵を送り、支配を広げるというのが国是としていた。帝国臣民の半数以上がソスピタ人のため、ソスピタ王家の証であり、女神ジュノーがそうであったと言われる赤髪は神格化されている。


■下位世界 ザナドゥ

 ビジュアルでは古代ギリシャ時代のようなイメージ。自然物を崇拝していた。常に強めの季節風が吹いていて、ザナドゥでは風車がないと生活が成り立たないほど風の力の恩恵を受けていた。


●アマルテア 

 ザナドゥの小国で、最貧国のひとつ。イメージ的には中央ヨーロッパあたりの温暖な気候で、入り組んだ海岸線に蛇行する暖流がぶつかる関係で豊富な海産物が獲れるので貧しい割に人々の生活はそれほど苦しいわけではなかった。あと大河の畔という割には高低差の大きな土地だった。


●ハルジア

 アマルテアから北西の山岳地帯に国境を接する、こちらも貧しい小国だったが、超大国のバストゥールの属国になって以来、急激な経済発展を遂げた。イメージ的には南ヨーロッパ。


●バストゥール

 ザナドゥの大国なので文明レベルは低いが、スヴェアベルムと親交があるので、調度品や兵器などは共通したものを使っている。また、ザナドゥは温暖な気候で、生きて行くのに魔法など必要なかったことから、ジュノーが考案した起動式魔導は軍部にのみ採用し、文民の使用を固く禁じた。イメージ的には古代ギリシャかスパルタか?といった感じの軍事大国。



『この四つの世界が物理的に隔絶しているのか、それとも光年の距離を隔ててそこにあるのかは分からない。ただ言えることは、この四つの世界には多くの神々が統治していて、人々の暮らしは貧しくはあったが、支配者階級の者が善意をもって民衆を導いていたため、全ての世界に暮らす人々はおおむね平和と繁栄を享受していた』




-------- 四世界を統べる十二柱の神々 ----------------



 最高位 女神ヘリオス

  二位 ユピテル

  三位 女神ジュノー

  四位 女神テルス(大地の女神)

  五位 女神ルナ (月の女神)

  六位 アスモデウス

  七位 女神イシター

  八位 インドラ

  九位 クロノス

  十位 女神ルー

 十一位 女神ニュクス

 十二位 メルクリウス

 


○最高位 女神ヘリオス


 見た目は女だが子をなす機能は失われて久しい。もともとは、死んでしまった遺体に魂を再び降ろすという、四世界でも唯一無二の権能である『蘇生術』の使い手だったことから、最高位にまで登り詰めた光の大賢者。しかし彼女の使う蘇生術には『遺体が残っていなければ使えない』という制約があった。

 ベルフェゴール第二の妻、キュベレーを殺して不死となり、転生の秘術を奪った。

 転生したベルフェゴールをアルカディアに封じた後しばらくは普通に人前にも姿を見せていたが、いつの日か自らもニライカナイを封鎖し、以来数千年もの間、誰も見た者はいない。


○二位 ユピテル


 ヘリオスが溺愛するただ一人の息子。

 母親に懇願して結婚を決めてもらったジュノーが行方不明になり心配していたところ、最下位世界ザナドゥの吹けば飛ぶような貧しい小国に暮らしていると聞いて、お忍びでアマルテアに探しに行くと、畑を耕すような貧しい男の側室という低い地位に甘んじていることに激怒し、更には子どもを産んでいるという事実を知って、嫉妬に狂った。


 アマルテア王ベルフェゴールと第三の妻ジュノーの間に生まれた娘ジェラルデイン姫、5歳の誕生祭の夜、むごたらしく殺害したのはユピテルの犯行だった。その後、ユピテルは行方不明となり、ザナドゥにある数多あまたの国々だけでなく、四つすべての世界がアマルテアを神々に弓引く敵対者とみなし、のちの世に言う『神話戦争』が勃発した。現在に至るも生死不明となっている。



○三位 女神ジュノー

 スヴェアベルム最高位の女神。ヘリオスがユピテルの嫁にとソスピタ家に打診するとソスピタ王は二つ返事でその話を受け、ジュノーは第三位という最高レベルの神位と同時に婚約者を得ることとなったが、明らかな政略結婚なのと、その相手が気に入らなかったということで家出してしまった。以後行方不明となり、後の歴史書には灰燼の魔女リリスとして名を残すことになった。



○四位 テルス(大地の女神:アルカディア最高位)


 テルスはアルカディアでの最高位。その戦闘能力は全盛期のゾフィーに迫るほど。ザナドゥの誇る世界樹を枯らすことで世界樹の精霊キュベレーを倒したのもこのテルス。

 そして実質的にザナドゥという世界をひとつ丸ごと滅ぼしてしまったのも、戦場をスヴェアベルムに移してから、世界の七割が海に沈んだり、灰に埋まってしまったのも、主にはこのテルスと転生したベルフェゴールたちが戦闘した、その余波によるものだった。この物語のラスボス的存在。その権能は実際に何度も戦ったベルフェゴールたちにもよくわかっていない。


○五位 ルナ(月の女神)


 アルカディアの月の女神で、光の権能を持つ。戦闘力そのものは全盛期のゾフィーやテルスに少し劣る程度という五位に居て恥じない力を持っていて、スヴェアベルムが戦場だったころ何度かゾフィーと戦った。だが、戦況が傾き、憎しみを前面に押し出したような報復が戦闘の目的になってしまうと大義名分をなくし、以後はヘリオスの度重なる戦時動員に応じなかった。

 月光の下で竪琴を弾いていた事を戦後になってから咎められ、神籍を剥奪された後、小さく閉じた輪廻の輪の中に封印されたベルフェゴールとジュノーを何度も転生しながらそばで監視する任を言い渡された。

 嵯峨野真沙希さがのまさきとして、何千年も、万年もの長い間、嵯峨野深月さがのみつきと接しているうちその人柄に惹かれてゆき、勇者召喚でスヴェアベルムに異世界転移した兄について再びスヴェアベルムの土を踏んだ。目的のひとつは心寄せる兄の前世、アリエル・ベルセリウスを卑劣にも背後から刺し殺したクロノスを殺してやるためだったが、ゾフィー、クロノスを含めた三竦さんすくみの状態でゾフィーのフィールドに入ってしまい、みすみすクロノスを取り逃がしてしまった。



○六位 アスモデウス (ザナドゥの最高位)


 ザナドゥを治める最高位神で、ザナドゥ最大最強の王国「バストゥール」の王。最高位ヘリオスからアマルテア侵攻と、倒されてしまったユピテルの遺体回収を厳命され、全ての戦力を貧しい小国アマルテアに向けて投じたが、どちらも果たすことが出来ず総力戦にて敗北した。



○七位 女神イシター


 現在、シャルナク・ベルセリウスの妻、エリノメ・ベルセリウスとして生きている。

 ジュノーが頭角を現すまではイシターがスヴェアベルム最高位だった。四属性に加え少しだけなら光の魔法まで、ほぼ全てを巧みに操る天才。特に鉄壁と言われるほど障壁の魔法に秀でていた。またジュノーにはまったく及ばないまでも治癒の魔法も使えることで十二柱の神々に数えられる。見た目は12~3歳で、身長も低く、か細い少女だが、戦うスタイルは剣も持たず手刀で刺したり斬ったりというゴリゴリの肉弾戦を得意とする。九位のクロノスとは何世代にもわたって夫婦であったが、『お前の腹からクロノスを産め』と命令されたうえ『産まねばクロノスは永遠に失われる』と脅され、クロノス(プロスペロー)の母となった今、人として生き、人として死ぬのが望みとなった。現在300歳を超えている。



○八位 インドラ


 スヴェアベルムの南方に位置する大国フェ・オールを治める王であり、雷(電気)を操る権能を持っている。ベルフェゴールに国を滅ぼされたあと、仇敵ゾフィー討伐を兼ねてガンディーナ殲滅戦を立案、指揮したがその後の行方はようとして知れない。



○九位 クロノス


 ベルフェゴール(アシュタロス)とジュノー(リリス)を終焉の地アルゴルでの最終決戦で打倒することに成功し、小さく閉じた輪廻の輪へと封印した立役者で、スヴェアベルムを滅亡から救った英雄。

 現世の名はプロスペロー・ベルセリウスで、アリエルのイトコ。この混とんとした、力ある者が全てを奪うような世界にあって、なるべく何事も話し合いで解決するという、平和と調和を目指している。だがひとたび剣を振るえば時空魔法の使い手でもあり世界でも名だたる腕前を持つ剣豪。数千年前の混迷の時代には妻イシターとともに民を導き、アシュガルド帝国を建国した初代皇帝。もう二度と戦禍による国家の滅亡や、民族浄化など起こさせるまいと願い、ベルフェゴール(アシュタロス)の復活に目を光らせ、世界を滅ぼそうなどという輩が力を持って出てきた際には、大事になる前に倒すことを目的としてこの世に生を受けた。スヴェアベルムを守る最強の矛。

 16年前、アリエルとロザリンドを背後から襲って殺害したのはこの男。


○十位 女神ルー


 実はこの神のことはよく分かっていないらしく、神話を記した歴史書にも名前の記述があるだけのものがほとんどで、現存する資料ではよくわからないのだが、ザナドゥの神であり、神話戦争初期にベルフェゴールたちと戦って敗れたと書かれた記録が残されているが、実在したかどうかも定かではない。その正体は謎に包まれている。


○十一位 ニュクス

○十二位 メルクリウス


 ニュクスはスヴェアベルムの東方にある豊かな国を治めていた夜神で闇の権能を持ち、メルクリウスは、大陸に匹敵するほどの広大な国を治めていた戦神だったが、どちらもベルフェゴールの侵攻を止められず、国土を灰にされてしまった。クロノス、イシターたちとともに最後の最後までベルフェゴールたちと戦ったが、最終決戦の前にニュクスとメルクリウスは本隊を離脱し、たった二柱という戦力でベルフェゴールたちを奇襲したが、そのまま生死不明となり帰ることはなかった。




-------- 種族設定 -----------------------


◇人族

 スヴェアベルムとザナドゥに暮らす人のこと。人族とアルカディアに暮らす人間は明確に区別されているが、見分け方など特になし。通常は70~80年の寿命。


・デナリィ

 人族に似ているが、筋肉の付き方が違っていて、茶髪にとび色の瞳、肌の色は黄色人種の色白な人のようなイメージ。人族と半獣人ハルジアンのハーフのような少数民族。ぱっと見は分からないが、人族との違いは牙の有無を見ることで判別できる。やけに健康的で顔色のいい吸血鬼のような姿をしている。種族的に性格は温和で争い事を好まない。ハルジアンと比べると力が弱く戦闘能力も低いため、隣国ハルジアに住むハルジアンには格下に見られている。


◇獣人族

・ウェルフ

 自ら狼獣人と名乗ってはいるが犬の獣人なのか狼の獣人なのかは不明。

 身体の半分ぐらい、主に背中が毛皮に覆われていて、立派な尻尾も生えている。足の関節は狼のそれで、地面に鋭い爪を打ち込んで加速することから靴を履くという習慣がない。つまりウンコを踏んでしまったら大変である。成長が早く、10歳でほぼ大人になり、50年ほどは普通に戦えるぐらいの全盛期を維持するが、戦えなくなると急速に老化が進み寿命は60年程度。


・カッツェ

 獣人はガチ獣人であるこの世界にあってカッツェ族はエルフ族に猫耳と尻尾を付けたかのような見た目をしている。つまるところ趣味の世界。毛色は猫の毛色と同様に様々。エルフ族よりもかなり小柄で、男性であっても170センチの大台に乗ることはほとんどない。女性は140センチ台が普通。語尾にニャをつけるのは親しい人と話すときだけ、つまりタメグチなのだけど、ニャは女言葉にあたるらしい。男カッツェはニャなんて言わない。寿命はウェルフとあまり変わらず人族よりも短命。


・ベアーグ

 熊の獣人で、ガチの熊だけど、人と同じような手を持っていて、フォークとナイフで食事することができる。また、外見も毛皮も熊そのものだが、熊のように背中が丸まっていることはない。きちんと二本足で正立し、筋肉質のムキムキマッチョマンが多い。女性ベアーグは物語に出てこないが、この世界の獣人は乳房が二つと決まっていて、ベアーグの女性は巨乳が多い。


・オーク

 スヴェアベルムでは南方諸国から少し南にあった、温暖な土地を中心に生息していた豚か猪の獣人。

 男女比は10:1ぐらいという、エルフとは真逆の男女比率なので他種族と交配するのが当たり前。

 性欲が旺盛で、交尾の相手は種族を選ばないことからエロ設定では外せないところだが、残念なことに転生したベルフェゴール(アシュタロス)たちの敵に回ったことで滅ぼされた。もしかすると海を渡ったところにある灰に埋もれた島で生き残りがいるかもしれない。


・ハルジアン

 ザナドゥの小国ハルジアに多く暮らしているという意味でハルジアンという名で呼ばれていた。

 カッツェと大差ないほど小柄な半獣人で、カッツエをベースに尻尾がないのと、耳の位置が人族と同じ位置にあることで容易に見分けることができる。カッツェのほうは耳の位置がかなり上。その容姿から獣人ではなく、半獣人と呼ばれていた。


◇エルフ族

 ザナドゥにもアルカディアにもエルフ族は住まず、スヴェアベルムの固有種。


・ウッドエルフ

 森エルフのこと。だいたいが森林に住んでいたというルーツがある。現在スヴェアベルムに残るエルフ族の大半はエルダー大森林か、もしくはいまはもうないが、ガンディーナ地方がルーツ。

 ドーラのエルフは300年程度、エルダーのエルフは400年は生きるらしい。男女比率は1:8ほどであり、圧倒的に女性が多いのが特徴。ウッドエルフだけの風習で、真名『しんめい』というものがある。書いて字の如く真の名であり、名を捧げることは身も心も捧げるという意味をもつ。


・魔人

 魔人と呼ばれているけれど、祖先はダークエルフのルビス、オーガのオベロンという、ハーフエルフの末裔を指す。それからも主にエルフの血はどんどん混ざって行ったが、オーガの血は濃く遺伝するようで、現在に至るも角と爪は魔人族の外見の特徴になっている。ダークエルフだったルビスの形質を受け継ぐとルビスの名をいただく。髪色はほとんどが黒髪だが、混ざっているエルフの血によっては、青や緑っぽい色になることもあり、ロザリンドの実子サナトスは父親アリエルの血を色濃く発現させていて見事な金髪を誇っている。ルビスとは眼の紅い血縁の事を言い、スカーレットとは単純に紅い眼の魔人を区別するため人族が言い出した注意喚起の呼称。

 寿命は250年程度だが、もともと極寒の地で暮らすようには適応しておらず、病に倒れる人も多いことから、魔人族を倒すには剣を用いるよりも風邪を引かせる方が早いと言われるほどだ。


*ダークエルフ

 現在生き残っているダークエルフはゾフィーだけと言われている、広大なガンディーナ地方でも南方、南ガンディーナに多く暮らしていた希少種。スマートで色白のウッドエルフとは対象に、肉付きのいい黒髪が特徴のダークエルフ。肌の色も褐色系。ロザリンドやゾフィーが大きいので、ダークエルフは大きいと思われがちだが、女ダークエルフの平均身長は森エルフよりも少し大きい程度で175センチ前後。


◆ゴブリン族

・コボルド

 子鬼族という、ちっこいオーガのような種族。小型とは言え人族とあまり大差ない。

 スヴェアベルムの南半球に住んでいた。


◆巨人族

・オーガ

 天を衝く立派な角を持つ鬼の一族で、日本人のイメージである鬼族に近い容姿をしていた。猛暑には耐性がある赤道直下あたり、南方の出身。

 今はもういなくなってしまった。ルビスの夫オベロンがオーガであり、その角と爪に面影を残す。


・トロール

 遥か東方にあった大国では戦闘奴隷として使役されていたほど戦闘力が高かった。

 オークと同じく性欲が旺盛だが、転生したベルフェゴール(アシュタロス)とテルスの戦いに巻き込まれ、大陸ごと滅んだ。


◇精霊種

 地脈から湧き出る魔気が結晶化したものを魔導結晶といい、多くの魔気が消費される現場に突然発生する特異点のような存在としての精霊と、魔気から生まれ、魔気を食らって進化した龍族がいる。

 アリエルは精霊たちを女の子と認識し、ハイペリオンをオス、そして卵を守っていたことからミッドガルドをメスと思っているが、スヴェアベルムの魔法生物にはそもそも性別など存在しない。

(ザナドゥを代表する精霊キュベレーは性別としてしっかり女性であった)


 四柱の精霊たちは呼吸により魔気を体内に取り込むことで生命維持し、ドラゴンは魔気だけで足りない部分を、生物のもつマナを直接取り込んだり、血肉を食らってエネルギーとすることもできる。つまりドラゴンはエネルギーになりそうなものを取り込む手段を複数持って捕食することでエネルギーを得るため、強く大きく進化した。

 ちなみにドラゴンは前足、後ろ脚の4本足に加えて、一対の大きな翼を持っている。

 人間でいうと、腕が4本あるようなものなので、明らかに他種族の動物とはそのルーツからして違うことを物語っている。


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― 新着の感想 ―
[一言] 率直に言ってエンジンの掛かりの遅いスロウスタートの物語と感じました。 序章で投げる人もいるかと思いますが、読み進めていくたびにどんどん魅力のある物語となっていますね。 誤字脱字をいくつか…
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