一人ぼっちである。
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聖女の回復魔法がどう見ても俺の劣化版な件について。連載中です!!
「無職とかまじかよ……」
これからは冒険者としてある程度の生計が立てていければいいかなぁ、と思っていたために正直途方にくれている。
異世界から落ちてきた俺にはこの世界で冒険者以外の仕事などもしらない。
本当にどうしたものか……。
「……あ、でも別にクエストが受けられないというとかではないですよ?」
「え……?」
それは一体どういうことだろうか。
お姉さんは先ほどまでの笑いを堪えている顔ではなく、真面目な顔をこちらに向けてくる。
「確かに冒険者と認められないのでステータスプレートも発行することができませんが、街からの依頼などであるクエスト自体は別に受けられるはずです」
……もしかしてこのお姉さん、実は良い人なのでは無いだろうか。
それならば俺も路頭に迷う必要もなく、これからの生活を送ることができる可能性が高い。
「ま、まぁ確かにみ、み……ふふっ……未所属、ということに……っなりますが?」
……。
前言撤回だ。
この女非道いやつに違いない。
「そですか」
こんなくそ女のところには二度と受付してもらわないと決意し、俺は早々にその場から離れる。
ステータスプレートは貰えなかったが、依頼をこなしていく分には問題ないということなので、早速何か一つクエストをやってみよう。
あの女からは教えてもらった訳ではないが、冒険者っぽい人たちがたくさんいるということはつまりそこがクエスト用紙が貼ってあるところなのだろう。
「ん?」
どうやらこちらの文字も異世界補正がついてくれているのか問題なく読めるということに安心していると、何やらクエストボードの隣に、別の用紙が貼ってあるボードがあった。
「……パーティーメンバー募集……?」
詳しく読んでみるとつまり、冒険者数人でパーティーを組んで効率よく狩りをしていきましょう、みたいな感じのようだ。
これならば俺でも少しは安全にお金を稼ぐことができないだろうか。
そう思った俺は早速、一枚の募集用紙に書かれてあった面接場所であるギルドの机に向かったのだった
結果、俺は未だに一人である。
一人ぼっちである。
パーティーメンバー募集の面接に落ちたのだ。
一つくらい面接に落ちたくらいで諦めるな、と言われるかもしれない。
しかしそんなこと言われるまでもなく、俺は既に六件受けた。
……まさか全部落ちたのか、だって?
そのまさかですが何か!?
「はぁ……」
六件も自分が面接に落とされたという事実に思わず溜息がでる。
俺が落とされた理由はどれも同じ。
どこのパーティーにも、冒険者にすらなれないようなお荷物を抱える余裕はなかったらしい。
大抵、面接では少しの質問なんかがあって、その後に自分のステータスプレートを見せる。
だが何時まで経ってもステータスプレートを出さない俺に対して、相手はどんどんと不機嫌になっていった。
もちろん俺には冒険者の適正がなくステータスプレート自体を貰っていない、と訴えたが、ほとんどは冗談としか受け取ってくれず、信じてくれたところもまた俺をお荷物だと言ってどんどんと不採用になったわけである。
「こうなりゃ自分で募集するしかないか……」
しばらく考えたがこれが一番いい考えだろう。
募集用紙を見てみる限りでは『加入条件』などを記入すればそれだけで良いらしい。
「加入条件かぁ……」
しかしいざ何が自分のパーティーに必要かと考えてみるが、いまいちピンとこない。
何か異世界でしか体験できないようなことはないだろうか。
「となると、魔法……か」
やはり異世界では一度くらい間近で魔法を見てみたいということから、ひとまずは魔法を使える人を加入第一条件にする。
「他には……」
他に何かこれからクエストをしていく中で必要になるものは何だろうか、と考えた結果ある一つのモノが思い浮かんだ。
「自分の命、だよやっぱり」
やっぱり自分の命こそが何より一番大事だという結論に至った。
つまり俺のパーティーの加入条件は―――
「『防御のできる魔法使いの方』だな」
書き込んでいるうちに気づいたのだが、どうにも自分が書き込んでいるのは日本語ではないらしい。
ただ手が勝手に動いてくれるあたりから察するに、ちゃんと異世界の言語を書く事ができていると信じよう。
あ、あと一つ書いておかなければいけないことがあった。
【『備考』―――冒険者適正すら無い雑魚なパーティー主でも許してくれるような人募集】




