異世界に落ちたけどお前ら何か質問ある?
エピローグです。
ブクマ評価感謝です。
「おいおい、少しは落ち着けよ」
「逆になんでそんなに落ち着いていられるかが気になるんですけど」
「わっ、きましたよっ」
俺たちは今、王城へと招待されていた。
まず簡単に話を説明してみると、俺たちは無事にドラゴン戦を切り抜けた。
ドラゴンに雷が直撃するという幕引きで。
ありえない自然現象にリリカは呆然としていたが、俺はただその現実を現実として理解していた。
ドラゴンに雷が落ちる。
言ってしまえばただこれだけのことだ。
しかし俺たちがドラゴンを倒したという噂が何時の間にか広がってしまい、こうやって今王城に呼ばれているわけだ。
なんでも街を救った感謝状がもらえるらしい。
ドラゴンを倒した後、色々とリリカから何で戻ってきたのかとか色々と文句を言われたが、終わりよければ全て良しとも言う。
俺は王様から直接渡される感謝状に目を落としながら、そんなことを思っていた。
「え、まだ帰れないの?」
「はい、すみませんが今から少し儀式を行うので、できればじっとしていただきたいのですが」
「あ、了解です」
感謝状も貰いさっさと帰ろうと思っていた俺たちだったが、家来の人からそんなことを言われたので大人しく先程までいた場所に戻る。
それにしても一体何が行われるのだろうか。
「それではこれより召喚の儀を執り行いますっ!!」
「は?」
俺は神官のような男が叫んだその言葉に思わずそんな声をあげた。
「し、召喚の儀……?」
召喚といえばあれだろうか。
異世界から勇者を召喚!とか精霊を召喚!とかそういう系のことだろうか。
俺は何時の間にか手に汗握りながらただその儀式を見守っていた。
少しして突然空中に魔法陣が現れ始めた。
きっとこの中から何かが出てくるのだろう。
「……っ……」
隣では俺の手をぎゅっと握ってきているリリカ。
どうやら初めてみる光景に少しだけ戸惑っているようだ。
俺はそれを解すためにも、軽くリリカの手を握り返した。
「……」
するとそれが正解だったのか、リリカは少し落ち着いてくれたらしい。
しかもそれだけでなく、いきなり俺の方へ身体を傾けてきた。
「…………」
まぁそれで落ち着いてくれるなら俺は別に気にしない。
俺はただ、目の前の儀式を見つめる。
「うわぁぁあああああっ」
「きゃぁぁああああっっ」
「うぉぉおおおおっ!」
そしてそんな声をあげながら、案の定この世界とは異なり、俺の見慣れた服装の人たちが魔法陣から落ちてきた。
ざっと見ただけでも一クラス分くらいの人数はいるのではないだろうか。
しかもどういう因果かまでは分からないが、魔法陣から落ちてきたのは、どうやら俺が通っていた学校のしかも同じクラスの連中だった。
「……まじかよ」
まさかの再会に俺はそう呟く。
しかし、先に異世界へとやってきた先輩としてここはちゃんと決めなければならない。
俺はリリカの手を握りながら、いきなり異世界に召喚されてきた元クラスメートたちに歩み寄る。
未だに困惑しているクラスメートだったが最初の一人が俺の存在に気がつくと、それからは波紋のように広がり、今では皆がこちらを見つめてきている。
俺はそこでニヤリと微笑み、こう言ってやった。
「異世界に落ちたけどお前ら何か質問ある?」
新連載始めました!
しゃもじの英雄~ごはんを食べて異世界最強~
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一読頂けたら幸いです><




