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羽ばたく日
同じ作品をてきすとぽいの「200字小説コンテスト」に投稿しています。
闇のゴミ溜めで生まれた俺はしかし、悪臭と腐敗物にまみれて蠢く蛆虫どもや、下層を這い回る盲いた連中とは違う。
時々闇を貫き白い光が射しこみ、食料が与えられる。
俺はウジのように狂喜殺到しないが、少しでも新鮮な食料を奪い生きる。
成長し伴侶を得て、仲間を増やし世界に復讐するために。
飛び立つ力を手に入れた日、光が射した。
今だ、世界へ!
「ママ、紋白蝶っ」
「叩き落して。一匹でも逃がしたらブロッコリー全滅じゃけぇ」
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夕食の支度中、ブロッコリーに産み付けられた青虫の卵を見つけ、ゴミ箱に捨てるかコンポスターに入れるか悩んでいるときに思いつきました。
てきすとぽいは単品でないとなろうと同時掲載できないようなので、転載しました。