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明け方の夢 「フジツボ」
明け方に見た夢です
たわしで磯の岩を洗い続ける。
びっしりと岩を覆うフジツボが気持ち悪いので、黙々とこすり落とす。
腕が疲れて溜息をつき、磨き上げられた右手の小岩を見て微笑む。
海女さんがざぶっと海面から顔をだして笑いながら
「削っても削ってもまた増えるし、やめたら」
と言って潜った。
磯は岩肌が見えないほど、フジツボで覆われている。
足元をわささーっとフナ虫の群れが走り去り、私は悲鳴を上げて飛び退いた。
もっと硬いたわしが欲しい。
誰か診断してくださってもオッケー」です。