第9話 放置プレイは程々に!普通な奴に限って中は黒い!!
「ふぅ~とりあえずはこれでいったん休憩だぁ」
俺は仕事がひと段落したので休憩をすることを許可された
というわけで俺は今初めてこの屋敷の庭を散歩していた
「あぁ~いや~いい気分ですなぁ~やっと休めたぁぞぉ」
そのまま俺は庭にあるベンチに腰をかける
なんか微妙な感じに馴れてきた・・この仕事に・・はぁ・・
「・・・今日は土曜日だぁ・・・・・はぁ・・・」
いつもなら俺って寝てるよなきっと、ゲームやってるよなきっと、召使は年中無休とか、なんとかはっきりいって面倒くさい
「あ~ぁ不幸なこったなぁ・・眠いつらい腹減った頭痛い」
面倒だ、後1時間もしないうちに仕事は再開のんびり庭を散歩したらそれだけで休憩は終了、
この1時間は大事にしなくちゃな・・とりあえず部屋に戻ってゲームでもすっかな・・・
所詮ここでの暇つぶしはゲームくらいしかない
「うっし」と俺はベンチから立ち上がる
「ん・・・?」
ここの奥にある薔薇園に一人の男の人が立っていた
傘守さんでもない、ましてや鬼船なんかじゃない・・あいつは今頃引き籠ってゲームしてるんだろ
「あの~そこでなにしてんスか?」
とりあえず俺は話しかけてみる・・こいつ中国人か? 黒髪に中国人が着てそうな・・えっと中華服?
「やぁ・・僕はここが好きでねなんか落ち着くじゃないか薔薇って」
「そんなもんスかね・・」
「ハハハッ君にはまだ分からないかぁ、もう少し大人になったらわかるんじゃないかな? この魅力に」
普通の人だ・・やっと普通の人に出会えた気がする
「おっと僕はここの庭師の黎っているんだ、君は見た限り新人だよね」
中国人かやっぱ・・
「俺は双馬時雨、フットマンです・・」
「ソーマ君か、よろしく!」
「言っておきますが発音が違う! 俺は神々の飲料じゃねー!!」
「ハハハそうかそうか御免ソーマ君」
殴っていいかこの野郎・・・まぁ今までよりはマシなほうだ・・此処んところ、ろくでもない奴ばっかにあってたからむしろ不自然に感じるくらいだ
後々黎さんが異常な人であったことを知るのはまた別の話・・
「あぁ~あ、休憩時間終っちまった・・」
さぁてとりあえず傘守さんのところにでもいくかな・・
「時雨さん・・ちょっと・・・」
俺を呼びとめてきたのは・・・お子様ことお嬢様こと鴻楓
「・・どうしたんスかおこ・・お嬢様」
「・・お子様って言おうとしましたね?」
「言ってません」
「言ました」
「言ってません」
「言いました」
1分間口論
「・・で俺に何の用ですかお・・嬢様」
「・・・・えっとですね・・私ぶっちゃけ影薄いですよね」
・・・・・・・・・・うむ・・・
「ぶっちゃけ言うと全く出番ないですしね」
「素で返した!?」
このお子様は2話の最後あたりと3話の冒頭あたりと5話の中間地点しか出ていない
この小説で唯一2人のヒロインの中の1人なのだ・・きっともっとヒロインはでるよきっとだ
「まぁいいです、それより一つ頼みたいことがあるのですけど・・」
はぁ・・嫌な予感がするぜ、まったく
「ちょっとセバ〇チャンのコスプレしてみてください♥」
・・・セ〇スチャンのコスプレ・・・・・もうこの時点で結構なってるようななって無いような・・
「無理です俺はあくまで執事じゃありませんっ・・てか執事でもありません」
「じゃーいいです! フォークとか所持しててください!」
「俺は黒い執事さんじゃねーんだよ!」
「黒いですよ十分! 心の中まで真っ黒ですよ!!」
ここまで言われた・・腹までとか言われた・・・てか何故そこまでこだわる・・それにやらせるなら傘守さんにでもやらせればいいじゃないか
「一度セバス〇ンと契約したかったんですよねぇ~」
知らん! そんなこと俺は知らん!
「勝手に契約してください、俺は知りません」
俺は駆け足で逃げようとした・・逃げようとしたんだ
「へぇ~いいんですかぁ主人の命令聞けないんですねぇ・・このまま屋敷から追い出してもいいんですけど、もう一生自分の家に入れないって時雨さんのお父様も言ってました・・」
脅迫・・・・・・これは軽い脅迫だ・・こんなちっこい体して鬼畜な野郎だ
「御意、ご主人様」
俺はこのままお嬢様に弄ばれた
ガンダムの映画めっさ面白かったw
ソーマのこと知らない人はyahooで検索
次回も宜しく