第6話 幼馴染は女の子のほうがいいに決まっている!俺の幼馴染は男しかいない!!
俺はある高校『都立嵐吹高校』に通っている
そして今その学校の校門の前に一人佇んでいる・・・
はぁ・・・今更ここに来るのはいいけど・・・他の野郎に何て行ったらいいんだろうか・・『俺一生召使するハメになっちゃいました! てへっ』とか言ってみろ・・他の野郎からは痛い目で見られる・・同情の目でだろうか・・俺はこれでも1年で此処を占めているし・・俺がしばらくいなくなったから2,3年の野郎が調子こいて1年に攻め込んでいるかもしれない・・・。
俺がしばらく居なかったせいで・・・心配だ・・心配だな・・もし仮にそうなっていたら俺はボスの座、失格だ・・
そう恐る恐る学校の校舎に入るとある人物が俺の前に出てきた。
「うおっ! 時雨ぇ~お前この3日間何所行ってたんだよ~俺ら心配してたんだぞ!」
このウザい口ぶり、抜けた声、水色の髪の毛に前髪の右側だけゴムで縛って女みたいなことしている俺の幼馴染・・逆並猿彦、実質俺には幼馴染は男しかいない! 女の幼馴染なんている奴は珍しいよ! 居るんだったら最高じゃないかね!
「おいおい、いきなり俺に会ったのが不満か? なぁおい!」
「うっせぇよバカナミ! 来るんじゃねーよバカ! バカが移るっての!」
バカナミとは逆並からとった奴のあだ名、もちろんバカだからだ
「うっわひでっ、久々に会ったのにそんな態度かよ、それにバカナミって言うなってんだろ」
・・・いつもの反応だな・・これだと、何にも起こっては無いようだな・・安心安心
「ん・・・おい時雨、お前顔やつれてないか? なんかあったのか??」
「何もねーよ、家でずっとゲームしてたんじゃくそが! お前の顔のほうがやつれてるっつーの!」
「おい! それどうゆー意味だこのヤロー!!」
いつもどうりの会話だ・・いいね・・この腕にへばりついているようで外れないブレスレットを思い出すまでは久々に元に戻った生活が送れる気分だ・・
「おいバカナミ、俺が居なかった間になんか変わったことでもあったか?」
「ん~」とバカナミが考え出す、考える知識があるんだなこいつにも・・
「まぁ特に大したことはなかったんだけど・・」
「ん? ・・だけどってことはなんかあったのか?」
「ここ1年のトップはてめぇなんだけどな・・他にも影で1年仕切ってる奴がいるんだけどよぉ・・そいつが動いたって話・・」
・・・別に俺たちに被害が及ばなきゃ泳がせとけばいいだけの話・・
「そんでよ、お前に手紙がきてんだわ。」
「は?手紙・・・なんだそりゃ・・お前それ読んだのか?」
「まぁね・・果たし状みたいなもんだよ、相手は1年の柴巻犬」
果たし状って・・・古いなぁ・・・色々と・・
「で・・内容はだな『死ね、バカバーカ糞野郎、この糞地味男めが、気持ち悪いこの一生童貞イ〇ポ野郎め!悔しかったら屋上に来い!このバカ』・・・だとよ」
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「一応言っておくが・・・・それお前が書いたんじゃねーだろうな!?」
「ち・・ちげーよ!! 確かにそうは思ったことはあるかもしれ・・・思ってこともねーし、俺はお前の一生親友でいるつもりだし、絶対そんなこと思わないしこんな幼稚な手紙書かねーよ!」
「お前、殺される覚悟はあるんだよな、そうだよな? そう言ってるんだよな? ・・・間接的に」
「言ってねーしっ! お前に殺される覚悟もねーし、したくもねーよ! それに俺たちは親友だろ? 俺が間接的にお前に悪口言うわけないじゃないかぁ、そうだろ?」
「・・・一応そうだよな親友だモンな、仮にでも・・・」
「一応ってなんだよ! 俺たちは仮の親友だったのか! ?俺達は所詮そんな中だったのか!?」
「なんだその誤解を招くような言い方は・・」
「・・・・・・・まぁいいや、そしてその手紙にはまだ書いてあるんだよ」
「あ? そうなんだったらさっさと読めよ」
「・・えっとな『PS,屋上であんたの舎弟3人は預かってる、1人でこい1対1での話したいことがある。時間は4時だ。4時までに来なかったらどうなるかはわかってるな?』だとよ・・・。」
・・・・まじか、恐れていたことが起きた・・3人か・・行くしかねーよな・・と、その前に
「なんでPSの文章のほうがちゃんとしてんだよ!! 普通逆だろが!」
「・・・つーかよ、そのPSの文章が本当の文で、前の幼稚なのはお前が書いたんじゃねーのかよ!!」
「・・し・・信じろや!! 俺じゃねーって言ってんだろが!!」
・・・・まぁいいやそんなことよりも・・・4時か・・今は10時3分・・・4時まで時間は結構ある・・・・・・・・・・・・・あ・・。
俺は携帯の電波時計をみていて、俺の右手首に目がいった・・・ブレスレットだ・・4時半までにあの屋敷に帰らないと重症なまでの電流が流れる・・・4時に決闘・・4時半までに帰らないと電流・・・・・・・・
やばい・・・どうしよう・・・・・。