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不良君の執事生活  作者: randelio
日常編
4/37

第4話  中学生でのバイトは禁止です!そうゆう社会のルールだからだ!!

スムーズに掲載していますが

これがいつまで続くか・・・

・・・・・・とりあえずさっきのことは忘れよう、頭から外そう、俺の黒歴史は頭からデリートしよう 人生は長いのだからきっといつか忘れるさ、それを見られたらその人の目には焼きつくだろうけど

さっきの痛々しい行為のせいで俺は可哀そうな子という設定で通ってしまう、あのことは鬼船きふねさんは内緒にしてやると言っていたが、これは弱みを握られたということに等しい・・・

俺はそう自分の心と対話しながら部屋にある燕尾服えんびふくを適当に選んで着替えている


「・・なんかこの格好は落ち着かないな」


鏡の前で俺は着飾った俺の姿を眺めていた・・

こんなピッチリというか、引き締まっているのだが、俺には似合わないような気がする


「やぁやぁ時雨君、もうそろそろ着たかい?」


するとドアを開けて傘守かさかみさんが部屋に入ってきた


「はぁ・・この燕尾服ふく、俺には似合わないと思うんだけど・・なんかしっくりこないというかなんというか・・」


「大丈夫だよ、似合ってるし男前だよ、それにいつかその服にも馴れると思うし」


そうか、なら仕方ないか、馴れるのを待つしかない・・と


「んじゃ俺、この屋敷探検して来てもいいいいっスか?」


俺はこの屋敷の地形全く知らないしな、それにちょっと面白そうだし・・


「あぁ、別にいいけど、僕も付いていかなくていいの?結構はじめてくる人はよく迷っちゃうんだよねぇ」


そうなのか?でも俺の家もそんなようなもんだし、別に問題はない


「別に大丈夫ですよ、仮に迷ってもこの屋敷の人に聞けばいいですし、とりあえずちょっと見てきます」


俺はそういって更衣室を抜けて行った。ふぅ~今度こそ一人だ・・だがもう逃げようとはしないぞ、またあんな風になったらひとたまりもないしな、俺の心が



10分後



くそぉ・・めちゃくちゃ広い、俺の家より絶対広い・・どうなってんだよまるで迷路だ・・

俺はこの辺にいる使用人の野郎を探しているがまったく見当たらない・・ここにはまるで俺一人しかいないようだ・・・


「くっそ、もう俺は16だぞ、何でこんな年で迷子になるわきゃねーんだ!」


そう独り言を言いこの屋敷を根拠も無いままに走り出した



20分後



前言撤回


「フ・・・・そうだな、俺は迷子か・・そうかそうか・・はぁ・・・・」


俺は一つ溜息ためいきをつき、その場で突っ伏した

しばらくして顔を上げると一人のメイドが廊下を歩いていた・・やった・・・これで、迷わず戻れる!

・・戻るっていても何所に戻ればいいんだ? ・・・まぁ細かいことはどうだっていいとりあえず迷わず済むならそれでいい、傘守さんがいる場所でも連れて行ってもらえればそれでいいさ。


「あ・・・あの!そこのメイドさ・・・・・ん・・・」


「・・ほぇ?」


驚愕した・・俺が話しかけたメイドは・・さっきのお子様お嬢様よりちょっと高いの背で黒髪の背丈くらいまでの長さのロングヘアーの・・・少女・・ってこれは中学生ですか!?


「あ・・あの・・・」


「はぃ? なんですか?」


とても可愛らしい返事が返ってきた・・声も幼い・・


「ちゅ・・・・ちゅ・・中学生はバイトしちゃいけません!!!!!」


俺は全力でそのメイドに忠告をした。


「中学生・・・私は中学生じゃなです」


中学生ではないと・・、


「どっからどう見たって中学生も同然じゃねーか!もしかして小学6年生か!そうなのか!?」


「私は中学生でも小学生でも無いですよ」


「どこに根拠があんだ!? 背も顔も胸もすべてお子様サイズじゃねーか!」


「お・・・お子様・・・!!」


「家系にどんな事情があるか知らないけどな! 中学生はバイトしちゃいけないんだよ、そういうルールなんだよ!」


・・なんで俺は中学生相手にこんなに熱くなってんだろうか・・なんか大人げないな・・・

「時雨君!」と傘守さんが走ってこっちに向かってきた・・


「はぁ・・はぁ・・こんなところにいたんだ・・20分経っても帰ってこなかったから迷子になったと思っちゃったよ・・けど姉さんと一緒にいたんだ。」


え・・? 姉さん?  ・・


「え・・どういう・・ことスか?」


「え?」と少し驚きを見せて、微笑した


「あぁ・・・まだ姉さんから聞いてなかったんだ・・この人は傘守皐月かさかみさつき、僕の姉さんだよ」


・・・は・・・? ・・・・・・・・・・・・姉さん・・・・ってことは・・・中学生ではなく

俺より年上で・・・俺はその年上を中学生と・・・・・・・・・・・・・


「申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!」


「えぇぇ!? ちょっと時雨君どこいくんだい!?」


俺は頭を下げた後思いっきりその場を開け足で去った。


「姉さん・・何かあったの?」


「あはぁ・・若いって言ってもらったんですよぉ」


「あぁ・・そうなんだ・・(・・お子様って言われたんだろうね)」



あああ、・・・罪悪感でいっぱいだぁ、俺ここでの好感度かなり激落ちじゃないか!?

初対面であの鬼船さんの着物をコスプレ扱いして怒られる。

あのお嬢さんをお子様扱いチビ扱いで怒られる

傘守さんのお姉様を中学生でお子様扱い・・・・・・・・・・

やばい・・・・一番肝心なのは最初なのに・・・俺ってやつは・・・何という馬鹿だったのだろう


「こーなったらもう仕事で償ってやらぁぁぁぁぁぁぁああああ!!」


俺は明日に向かって走り出したのであったとさ・・




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