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不良君の執事生活  作者: randelio
日常編 パート2
35/37

第34話 貰えぬ物は貰えない!お返し目的に渡すんじゃない!!

テスト期間だから更新遅れると言った矢先さっそく更新・・・

なんかすいませぬ::

「傘守さん、一つ聞きたいことがあるんですが」


時雨君が僕に何だかそわそわした感じに後ろから訪ねてきた。

相変わらずよく分からない子だよね。

僕は笑顔で後ろに振り替える。


「どうしたんだい? 何かあったのかな?」


「・・・・明日って2月14日ですよね・・その件で・・・その件なんですが」


「え? 2月14日?」


2月14日と言うと何かあっただろうか?

僕は首を傾げつつ考え出してみる。

・・あぁ、2月14日と言ったらあれだよ確か、・・えっと・・・


「何だってっけ?」


「バレンタインですよ! バレンタイン! 一部の男の子が楽しみにしてる日!、そしてⅠ部のだ男の子が現実を知らされる日です!」


時雨君は僕に叫んできた。

何か目が血走ってる、それほど何だろう・・楽しみなのかな、バレンタイン

僕はとりあえず落ち着き、笑顔に作り替えた。


「バレンタインか・・僕には少し興味が無いんだけど・・・」


「・・何・・・だと・・・?」


え? 何その某少年漫画みたいな反応

時雨君、すっごくシリアスな顔してるんだけど

すると、時雨君はカッと目を大きく開けて、


「勝ち組かっ!! 勝ち組だからそんなこと言うんかっ! どうせアンタは毎年がっぽがっぽ貰ってるんでしょうね!? ち・・ちくしょうめぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーー!!」


「し、時雨くーーーーーーーーーん!?」


行ってしまった。

何か、行っちゃった・・。

泣いていたような気がする、いや、泣いていた。 完全に泣いていた。


「あー、ぶっちゃけた話、最近、僕ほとんど外に出ないから貰ったことは・・ないかも」


はぁ、と僕は一つため息をつき、僕は仕事に戻ろう

・・・・とはできなかった。


歩こうとしたが僕の燕尾服の袖を掴む小さな手に拒まれた。


「お嬢様・・・?」


鴻楓お嬢様、僕の先祖から代々仕えてきた屋敷の主人。

何故か少し、僕から目を逸らしているような気がするんだけど・・

僕はとりあえずお嬢様に笑いかける、


「どうしたんですかお嬢様?」


「・・・そ・・その・・」


「はい?」


「えっと、・・その・・」


「えぇと・・何でしょうか?」


「だから・・その・・あの・・その」


僕野顔が少し引きつってきた。

何だろうこのやり取り、何故か腹が立ってきました。

・・・いけないいけない、この物語上、僕のキャラを崩壊させるわけにはいけないかね

自制を保ち、僕は再び笑顔に取りつくろう。


「何か知りませんけど、僕に聞くより時雨君に聞いてみたらどうですか?」


「そ、それはだめですっ!」


「・・えーと、これは僕にしかできないことなんでしょうか?」


「・・本当は皐月さんに頼みたかったんですけど、・・・まぁ仕方ないですから、まだマシな方の傘守さんに頼ることしかできません」


「・・・ハハッ」


何かカチンと来た、カチンと来たよ今。

何でだろう、姉さん・・初めて僕はキャラが壊れてしまいそうだよ


「まぁ・・分かりました、で・・何なんですか?頼みたいことと言うのは」





                    


                  ◆





「なぁああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」


俺は絶望した、人生に絶望した! 俺の人生の現実に絶望したああああ!!!

「・・・く」と俺は憎しみを込めて机を思い切り拳を撃ちつけた。

神様は、何て残酷な運命を俺にくれたんだ・・、ちくしょうめ・・・


下駄箱もロッカーも机の中にも何もありはしない!

もう、放課後なのに。。。

何で、今日は素敵恥ずかしエピソードは待っていないのだろうか・・

と、言うわけで俺、双馬時雨16歳・・『時雨アフター』はここで終了します。


「双馬時雨、貴様・・周りの迷惑も考えるのだよ!」


俺が絶望の淵を彷徨っていたら、北王子三茅きたおうじみかやが俺の席までやってきた。


「北王子か、何だよお前・・どうせ、お前も俺と同じ負け組同盟何だろ?」


フン、と北王子は鼻で笑い、メガネをクイっと上げた。


「甘いのだな双馬時雨、私は既に手に入れたのだよ!」


「・・・・・・・・な・・あああ・・・・なああああああああぁにぃぃぃぃぃぃ!?」


「フン、私は負け組では無い、訂正するのだよ・・・私は勝ち組であることを!」


「・・信じられん・・信じらんねぇー! 証拠見せてみろ証拠を!」


俺は自我を保てず北王子を指差した。

何で俺じゃ無いくて、北王子は貰えるんだよくそ野郎! こんな変態ロリコン七三メガネが!

北王子はニィッと笑い、自分の内ポケットの中から何かを取り出した。


「活目するのだよ! これで私が勝ち組だと証明された!」


「な、これは・・・・・正真正銘の・・・・・『五円チョコ』・・」


「素晴らしいではないか五円チョコとは! 私に御縁があるようにと霞ヶかすみがはらが私にくれたのだよ・・フフッ・・奴も私とは気が合うのかもしれんな、ホワイトデーには何を渡すべきだろうか」


「・・・・・お前、騙されてるぞ」



5円チョコをバレンタインデーに渡して、ホワイトデーでもっと良い物を貰う策略か・・。                           



























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