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不良君の執事生活  作者: randelio
日常編 パート2
34/37

第33話 からかわれるのは好きじゃない!モテない人生はこりごりだ!!

結局昨日は学校には行かないで、今日から行くことになった。

というか、学校に行ける状況ではなかった。

鬼船さんと皐月さん、現在英国に置き去り中。


「ところで楓ちゃん、気づいたんですけど・・」


「? どうしました?」


俺はお嬢との登校中の通学路で、ふと気付いたことを呟く、


「あの~、明日って確か2月14日だな~って思ったんですけど」


「・・・2月14日って何かありましたっけ?」


「・・・・・・・・・・・・・。・・・・・・。」


2月14日、バレンタインデー、女性が好意を持ってる男性に対してチョコレートを渡す日。

これは男の子が楽しみにしている年間行事の一つとも言えよう、だがしかし、これを楽しみにしたにも関わらず、チョコレートを一つも貰えないという現実、貰えたとしても妹と母親だけ。

故に双馬時雨16歳、今まで一度もモテたことが無い故、チョコレートとと言うものを女性から貰ったためしがない。

だが今年は・・・今年だけはもらえるような気がするんだ!!

今まで俺はどうせチョコレートなんて貰えないと思って不良のたまり場である男子校に行ったんだが、親父の所為でまぁ、このお子様お嬢様こと鴻楓おおとりかえでちゃんのもとでの執事じゃなくて召使フットマンとして一生召使として雇われてしまうことになってしまったんだが。

て言うか、思ったんだがこの作品のタイトルって『不良君の執事生活』だけど、俺って実際に執事じゃなぇし、召使フットマンなんだよ。

これはいつか俺が執事になれると言うことなのだろうか?

つーかこういう執事作品ってあれだけど、そんな簡単なことじゃぁない。

某執事の主人公が某お嬢様のヒロインの助けと共にいきなり現れるなんてそんな現実ない。

現実的な話、この仕事をして気づいたんだけど事


・執事および召使は結婚してはならない


・執事および召使は借金をしてはいけない


これを見て分かったかもしれなけど下の文、気にするな。

某主人公を思い出した奴がいるだろうが気にするな。

だって漫画だもんね。


「あの~、時雨さん・・何ボーッとしてるんですか・・で、さっきの話は結局何なんですか?」


し、しまった!

思わず昔に振り返ってしまっていた! そして思わずメタ発言を連発してしまった!


「さっきの話はあれです、とにかく俺はモテ無いということなんです! 分かりますかこの気持ち!」


「・・私は時雨さんのこと好きですよ」


「・・・・・え?」


な・・何だこの展開!

まって、いや待って・・・! 状況についていけないよ、何? 今何て言った?

好きって言われた・・え?・・・これ嘘じゃない!?



「嘘ですけど」



「俺の純情を弄んだ!?」


「ほんの出来心です、冗談です、すいません」


「何よそれ! このビッチ!」


「ビッチってどういうことですか!? それにどこが純情ですか、もう腐りきってるじゃないですか」


「純情です! 俺はいつでも純情な心を持った好青年です!!」


「・・じゃあ純情ロ〇ンチカにでも出演したらどうですか」


「それは嫌!」


俺の純情を弄びやがったな!

ちくしょう! ちくちょう・・俺の純粋な心が・・思春期なのに!


「もう、学校に着いたんですし、その絶望した顔やめてください」


「絶望した! 俺の人生に絶望した!」


双馬時雨16歳、モテない青春を謳歌するのはもう耐えられない!

俺は絶望したままボーと歩いていると、後ろから肩を掴まれた。


「双馬時雨、久々に顔を出したと思ったら、なんだその間抜け面、困るのだよその恐ろしい顔、他の生徒が怖がるのだよ」


北王子三茅きたおうじみかや

久々に出てきた七三メガネ

こいつは生徒会だから、校門前で服装チェックでもしてるんだろう。


「北王子、お前には分かるか、女の子に弄ばれるモテない思春期の男の気持ちを」


「・・・何かあったのか?」


「楓ちゃんがビッチだったことだ」


「誰がビッチですか!!」


「・・・・何があったか知らないが、サッサと教室に行くのだよ、遅刻は許さん」


「あぁ、そうだな・・行きましょうかビッチ」


「だから誰がビッチですか! いつまで引きずってるんですか!」


はぁ、とため息交じりに俺は教室に向かった。






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