第3話 男なら一回くらいカッコいいポーズを決めたくなるものだろ!人に見られたらごまかせ!!
「し・・時雨君! お嬢様には『チビ』は禁句だよ!!!」
傘守さんが必死に入れに注意をしてきた
聞いたところ『チビ』以外にも『お子様』『ガキ』『ロリ』はこの女の子の前で言うのは禁止らしい・・。無茶だって、初対面だとまず『チビ』という言葉がでてきてしまう
「え~と・・・・おじょっ・・・こほん・・このお子様は小、中学生なんスか?」
「ねぇ! 今お嬢様って言いかけたでしょ!? ・・何で言い直したの!?」
正直なところさっきの反応があまりにも面白かったのでちょっとばかしからかってやりたかった
嗚呼・・少女が目尻に涙を浮かべ、此方を上目使いで見上げてくる。・・
こんな目で見つめられたら。。もうちょっといじめたくなってくる・・・(S)
「ちょっと時雨君・・お嬢様を虐めるのは確かに面白いけど程々にしておかないとお嬢様がかわいそうだよ」
あんたもやってんのかよ、おい
「ところで主はいつまでその格好でいるつもりだ?」
俺に聞いてきたのは変態オタク侍こと鴻家執事こと鬼船、そういえば俺って学校から帰ってきた時に連行されたんだったな、だから今は学ランをきている。
「じゃぁ時雨君、ちょっと来てくれるかな・・君には服を準備しているからさ」
と・・言われ連れてこられたところは、更衣室、その中に入ると何十着かはある黒い燕尾服がずらりと並べられている。
「君にはまずこの中から好きなの選んで着ちゃってね、そして君には執事の見習い、フットマンとして僕のサポートしてもらうね」
フットマン?・・聞いたこと無い。。俺の家にはフットマンっていたのか?誰もが執事に見えるし・・・
「じゃ、ゆっくりでいいから選んで着てねぇ、僕は外で待ってるから」
そのまま傘守さんは部屋から出て行った・・・
「はぁああ・・・・やっと一人になれたぁあ・・落ち着くわぁ・・」
ん?・・・今俺一人・・だよな?・・一人ってことは・・よし、逃げよう!!・・・ここは運が良いことに1階だ、このでかい窓からでれば抜け出せるぞ!!・・
俺は窓を開け窓に足をかけて・・・・
「主・・何をしておるのだ、窓に足などかけて・・」
鬼船が外の窓の隣の壁に寄り掛かっていた。・・・やばい・・見つかった...
「あは・・ハハハハハ・・・・鬼船さんこそ、そんなところでなにしているのですかぁ?・・」
「む・・・質問に質問で答えるな、・・私は主が逃げぬように見張っているのだ、ところで主はなにをしているのだ?」
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「カッコいいポーズを決めて、外の空気を吸ってます・・・・・・・」
俺はこの屋敷に閉じ込められているも同然なんだろうか.......................。