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不良君の執事生活  作者: randelio
日常編
27/37

第26話 話に流れるな!落ち着いた態度を心掛けよう!!


「あ、お嬢様、お帰りなさいませ! あと時雨君もお帰り~・・ってどうしたのその怪我!?」


「えっと、窓から落ちました」


「え・・えぇ? どういうこと、それ?」


傘守灯矢かさかみとうやさんが、驚いた風だった。

骨折しちゃったからね。


あんなことがあったが、俺達は屋敷に無事帰ってこれた。

鴻源次郎おおとりげんじろう、鴻楓の実の父親、いきなり天井から現れた。

まぁ、最初はびっくりした。

お嬢の父親となると、もうちょっと優しそうで草食っぽいイメージを想像していたのだが、

はずれてしまったようで、暑苦しいマッチョのおっさんだった。


「傘守さん、俺ちょっと休ませてもらっていいですか? 左腕骨折してて前進も痛いんで・・」


「いや、それで働かれても困るし、休まないとだめだよね~、しばらくは仕事休暇だね」


「・・すいません」


「はは、いいよ別に、それにあれなんだよね。別に一人欠けたところでそんな変わらないし」


「今の何かショック!」


それに傘守さんは、


「冗談冗談」


と微笑した。

そして、俺の後ろから大きなガタイをしたマッチョの男が俺の肩を掴んだ


「久しいな傘守、さっそくで悪いが、仕度を整えろ」


傘守さんは目を丸くしてしばらく黙った後に、


「え・・・・ええぇえ!? げ、源次郎様!? 何で今こちらにいらっしゃるのですか!?」


「・・そんなことはどうでもいい、さっさと支度をしろ」


「ええ・・・・と、仕度とはいったいどういうことなのでしょうか?」


「今から英国イギリスに向かう、出発は今夜6時だ」


「イギリスですか・・・? って今3時じゃないですか! もっと早く連絡くださいよ!」


「こちらも緊急だったのでな、速球にヘリを準備してここに来たのだ」


どうやら本当にヘリで来たらしい、何故ここに来たのか知らないのだが・・。


「ヘリは多くて6人しか乗れるほどしかなかった とりあえず私と楓、傘守、そしてそこの新人これで4人だ。 後2人だけしか行けないのだが・・・鬼船はどうした?」


その言葉に鴻パピーを含めない3人が一斉に沈黙した。

そして3人が目を合わせ、傘守さんが先導をきった。


「・・・・・コホン、し、執事長は今忙しそうですが・・今すぐ聞いてきますのでお待ちください」


そう言って傘守さんは執事長室に向かって走って行った。

あの人のことだから、行かないとは思うのだけど。


「あと一人か、そういえば傘守姉は今いないのか? 奴は馬鹿だが使えるのでついてきたほしいのだが」


馬鹿って言っちゃったよ。

可哀そうに・・。


「というか、ちょっと遅れましたけど、・・・何で俺もイギリス行くことになってんですか!?」


「・・ツッコムのが遅いですよ時雨さん、あなたはそれでもツッコミ担当ですか?」


と、お嬢が言ってきた。

そして鴻ダディがこう言った。


「お前は双馬栄一郎そうまえいいちろうの息子なのだろう? そして鴻の召使なのだろう? ならば新人として来てもらう義務がある」


「・・そういうもんなんすかねぇ・・」


「それにしてもお父様・・何で英国イギリスに行くのですか? 別に今すぐじゃなくても・・」


とお嬢は自分のお父様に聞いた。

すると、お父様は嘆息して、


「・・・・英国イギリス喜代子きよこが倒れた」


「・・・・・え?」


お嬢は、驚いた顔で固まってしまった。


「・・お嬢、喜代子さん? って誰ですか?」


俺はお嬢に聞いたが、お嬢は答えない。

手が震えているのが見えた。


「・・・もしかして・・」


俺が言おうとしたところ邪魔するようにお父様が言った。


「喜代子は私の妻だ。そして、楓の母だ」


「あ~・・・やっぱそうなっちゃいます?」


「あぁ、そうなっちゃうな」











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