第24話 冗談を言うのは控えよう!冗談じゃ済まなくなる!!
「さぁて、昼飯の時間かぁ~・・楓ちゃんはダイエット中ですから俺が変わりに食べてあげますよ」
「ダイエットなんてしてませんよ! 勝手に決めつけないでください。 私は食べたものはすべて胸と身長に行くから大丈夫なのですよ!」
お嬢は何故か胸を張って威張っている
そんな胸を張るってほどの胸も無いくせに
「楓ちゃんは本当に身長に回ってんのかなぁ、むしろ減ってるんじゃないですか? あぁ可哀そうに」
「減るわけ無いじゃないですか! ・・・もういいですよ、時雨さんに構うのも大変ですね。 しばらく無視します」
無視されるようだ。
大変だなそれは、ウサギは寂しいと死んじゃうんだよ。
まぁ、それはウサギなのだが
「楓ちゃん~・・・」
「・・・・」
「楓ちゃん、お昼どうするの?」
「・・・・・」
「楓ちゃん、胸揉みますよ?」
「・・・・」
「黙ったら揉みますからね」
「・・・」
「よし、許可が出た。 よっとな」
「・・・・・・・・・・・」
それでも無視される。
流石に悲しいので少しからかってやろうと思い自殺する振りでもするか
「楓ちゃんにいじめられちゃったからもう俺死んじゃう」
「・・・・」
まだ無視する
仕方ないか。
俺はこうして窓を開け、その場に足を掛け自殺しようとする
「さようなら、楓ちゃん」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
流石に嘘だと分かっているのか何も反応しない
はぁ、と溜息をついて俺は、もう諦めて足を戻そうとする、とその瞬間に誰かに足元を誰かに掴まれた。
いや、握り潰されるように力強い。
それより驚くべきことはこの掴まれているては教室からではなく、窓の外、下のほうから手で掴まれているのだ。
どうなってんだこれぇえええええええええ!?ここは4階だぞ、どうなってんだ!?
「う、おおおおおあああ!?」
俺はいきなり過ぎて情けない悲鳴を上げてしまう
そして引きずられるように俺は窓の外に出る
そして教室の窓から転落した。
「のおおああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」
「し、時雨さん!?」
流石の流石に窓から飛び降りたように見えたようで窓に駆け寄って窓の下で転落している俺をお嬢が窓から顔を出して声を上げている
「ぐはっ」
俺はそのまま地面に落下した。
一年の教室は4階、こんなところから落ちたら一溜まりが無い、が
落ちた場所が花壇の上だったので重症から逃れたとは言わないが、何とか死ななかったようだ
「いってぇえええええええええええええええええええ!?」
背中を強く打った。
しかし、何故俺は窓から飛び降りたのか、引きずり落とされたのか、まったくよく分からなかった。
「・・・・いってぇ・・・・・・な、誰だ俺を引きずり落とした野郎は!?」
俺はあたりを見回す。
しかし、俺の周り、近くには誰もいない。
「・・・・おっかしいなぁ・・何だったんだよ」
俺はとりあえず俺が落ちた教室を見上げると、教室に居た生徒達が俺を見降ろしていた。
・・まァ当然ながら、仮にも俺は教室の窓から飛び降りたので注目されるのも仕方が無いことだ。
「あぁ・・こりゃ教室に戻ったらきまず・・・い・・か・・・・・」
何か目の前が真っ暗になってきた
あれ、おかしいな・・・流石に頭が・・痛くなって・・きた。
あぁ・・やっちまったよ、俺死んじまうかもね・・アハハ・・・
冗談じゃねぇーなこれ