第17話 文化祭は準備している時が一番楽しい!終ったら悲しいだけだ!!
あけましておめでとうございます(今更
今日の夜、鴻家でクリスマス・パーティーが行われる
そのためで俺達は、今夜中に準備をしなければならないということであるのだ
現在時刻は4時半程度、今夜行われる時間は7時からであり、大変急がなければいけない状況である
「時雨君、この料理を真ん中のテーブルに置いちゃって~」
「は~い」と、俺は適当な相槌を打ち適当に料理を運ぶのを手伝っている
手伝っている人数は約4名である、俺、傘守さん、皐月さん、そして料理長・・・そう、4人
確か、この屋敷には、6人いる、ではここで、サボっている2人はだ~れ?
と、言うと、俺が思い浮かべるのは、庭師である黎さん・・・は庭師であるから今頃、庭の手入れをしているのだろう、そして残り1人、執事長である鬼船清蔵だ
あのバ・・いや執事長はとにかく仕事をしない
いつも部屋にこもってゲームをしている
あれだけ仕事を舐めている人間がいるのだろうか・・と思う
でも、いくら俺が執事長に説教染みたことを言ったところであまり反省をしないだろうからほっとくのが一番なのかもしれない
「時雨さん! 私はお嬢様のお着替えをさせてきますので後は頼みましたよ~」
皐月さんは俺に言った。
「いや、ここは俺に行かせてください! お嬢のお着替えなら俺が!」
「だめです!」
怒られた。
皐月さんに怒られてしまったので俺は大人しく自分の仕事に就くことにする
くそ・・お嬢の着替えは俺がしてやりたかったのに!
「時雨君、何か後悔したような顔をしていないで早く準備を手伝ってくれないかな?」
今度は皐月さんの弟である傘守さんに怒られてしまった
「傘守さん、知っていますか? 文化祭やお祭り、学芸会とかって本番よりも準備してるほうが楽しいんですよね~・・んで実際本番になると案外つまんないもんだな~とか思ったり、本番が終ったあとの微妙な感覚があるんですよねぇ・・分かりますよね、傘守さん? だから今回は準備はしなくていいんじゃないかと思うんですけど?」
「そんなことしてみなよ・・大変なことになるから」
そうですかね~、と俺は相槌を打つ
まぁ、それは本当のことなんだよねぇ・・誰かの誕生日のお祝いの準備とかしたけど、終ったあとの何とも言えないあの感覚は好きじゃないんだよなぁ
「おいおい、灯矢と新人! ぼさっとしてねーで早く料理を運んでくれよ!」
「おお、すいません」
俺と灯矢さんは怒られた
俺達を叱った人物は鴻家の料理長である里峰剛大さん
この里峰さんは和風料理から洋風料理はもちろんフランス料理や中華料理などを何でも作ってしまう俺の目から見てかなり大物である。
俺はこの人の実際に料理を食ったことがあるがそのとき衝撃が走るほどうまかったことを覚えている
それに、外見がかなりカッコいいのだ! 爽やかイケメンとかではなく、ワイルドな感じの茶髪なおじさんなのだ
できれば兄貴と呼ばせていただきたいくらいにね
「おい、新人! ぼさっとしてんじゃねーぞ、何回言わすんだボケ」
「す、すいません!」
ここからしばらくして2時間半が立った、現在時刻約7時
こうして俺らはクリスマス・パーティーを面白おかしく行ったのだった
・・・・・
そうしてしばらくして大晦日である12月31日になったのだ
「ねぇ時雨君、ひとつ聞きたいんだけど」
「俺も傘守さんに聞かれたいことがあります」
「あのさ、この話でもっとも重要であるクリスマス・パーティーの出来事を記さなくてよかったのかな?」
「そうですよね、やっぱりそうですよね」
どうやら俺達は考えていることが一緒だったようだ
「やっぱりあれですよ、作者の所為です」
「誰だよそれ!?」
んなわけで
何か残念な回ですいません
次回も読んでくれるとありがたいです