第16話 俺はキリスト教の誕生日は決して祝わない!どうせプレゼント貰えないし!!
「メリークリスマス! 時雨君!」
「・・・、お早うございます、傘守さん」
「おぉ・・なんだい、なんだい、そのリアクションは・・今日はクリスマスだよ?年に一度しかない年間行事だよ! もっと楽しもーよ!」
「いや、俺何というか、あれなんですよね、クリスマスなんて汚く言うと宗教の誕生を祝うことでしょう? キリスト教の誕生日だなんて、子供のときにはあれ・・とても楽しみ、朝起きたら、まずは枕元を見たッスけど、それは中学3年生までっすよ・・俺にとってはただの平日です」
「・・・・・・・・・・・・・」
何というか、俺は今、寝起きのせいだからだろうか、心底頭の回転がうまくいかないのだが
俺の目の前には、ひげを付けてサンタの服装をしてさっきまでテンションが引くほど高かった傘守灯矢さんが苦笑をしている
いや、ただ茫然として、今までしていたことを後悔しているかのように、羞恥心を隠すように、今まで来ていたサンタの服を脱ぎ、いつもの燕尾服に着直して俺の部屋から出て行った。
「いや、まぁあれだよね、そうだよね、僕はこの通り立派な社会人であり、大人なんだよね・・そうだよ、僕はちょっとはしゃぎ過ぎちゃったかな? これからはこんな自惚れたりしないで立派に仕事をしよう・・・」
何か、俺、悪いことをしたのだろうか・・?
いつも通りの傘守さんが尋常でないほど落ち込んで廊下を歩いている
後っで一応誤っておこうかな・・・
まぁ、それはともかくとして、今日はキリスト教の誕生日、の前夜祭みたいなものだ。 属に皆が言う「クリスマス・イブ」そして明日がキリスト教の誕生日である「クリスマス」
何というか、もうこの年になる俺にはあまり関係の無い行事だ。
「あ、時雨さん・・、さっき灯矢君が尋常じゃないほど落ち込んでたんですけど・・何か知りませんか?」
俺の部屋の前に、現れたのは、鴻家で働いている使用人の中で唯一のロリーターフェイスに、この物語唯一の二人のヒロインである一人である、傘守皐月さん
どうやら本当に俺の所為だ、俺の所為で傘守さんが落ち込んでいるらしい・・あれで落ち込むのもあれなんだけれど・・
「ああ、ちょっとばかし、現実というものをしたのではないでしょうか?」
「え?・・そうなんですか?」
俺は軽く流す、ヘタすると俺が皐月さんに怒られかれないからだ。
こういうタイプは怒ると怖いともいうしな・・
「皐月さん、今日はクリスマス・イブですよね?・・だったら何か今日はパティーとかの準備とかするんですか?・・するとしたら・・誰か客が来るんでしょうか?・・他の金持ちとか・・」
「あぁ、はい、そうです、そうなのですよ! だから今日は忙しいんですよ! 今日は偉い方がたくさん来るんですよぉ~、だから急いで用意をしないと時間に間に合わないんです!」
「ああ、そうですか~太変なんですねぇ、・・・じゃあ俺は二度寝させてもらいますね」
「さっきの私の話聞いていましたか!?」
と、皐月さんは目下に涙を浮かべながら僕の袖を掴んだ
何だろう、俺はやはりSなのだろうか・・? 何となくこれはいじめたくなってくるのだ
「あの、俺は眠いんで寝かせてくださいよ」
「何でですか!? 何でそんないじわるするんですか!? 酷いです時雨さん!!」
今日の俺はなんか、酷いというか、悪者みたいだな。
「アハハ、冗談ですって冗談、皐月さん、じゃあとっとと準備しちゃいましょうか」
「え・・・・あ、はい・・そうですね、そうですよね! 時雨さんがそんなひどい人なわけないですよね!」
「・・・・・・ハハ」
今日は面倒くさいことになりそうだ、お偉いさんが来るのは何というか気が引けないということもあるのだが、・・俺は一応、お偉いさんの息子だしな
・・そういえば、今日のパーティーに俺の親父は来るのだろうか?・・
・・いや、あの親父のことだ、自分の屋敷で行うののが普通だ・・金目当てのクズが寄ってたかって
・・・
さぁ、いくらパーティーが夜だからって相当な量の料理を作るんだ
早いに越したことはないさ
あ・・・そういえばお嬢は・・・クリスマス・イブって・・・・・ご両親は・・
帰ってくるのだろうか?
何か遅れたクリスマスネタです
次回は明日か・・明後日で!