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不良君の執事生活  作者: randelio
日常編
16/37

第15話 雑巾がけそれは男のロマン!ロマン何か男には必要はないのだ!!

「ふぅー・・これでひと段落ってところかな、・・とりあえず、今、お嬢のところに翔栄さんが会いにいってるようだし、・・・どうせあのバカ共(鬼船)は部屋を掃除してるだろうし・・、時間稼ぎにでもお嬢のところに行くか」


そう、俺は薄暗く、光があまり当たらない屋根裏部屋を綺麗に片づけ、悲しい独りごとを呟いていた。

そういえば、あのお嬢は今日に兄が来ることを知らないんだっけ・・忘れたんだっけ・・

きっと喜ぶんだろうな、なんて考えながらお嬢の部屋までたどり着いた

って・・・何かドアが全開している、もう会っているようだ


「失礼いたします・・お嬢さ・・」


「楓! お前は休日だからと言って午後まで寝ているなんて、お前はどこまで鴻家の長女としての自覚が無いんだ!」


・・俺の言葉がかき消されるほどの大声で一人の少女に怒鳴りつけている男の姿が俺の目には映っていた・・と、いよりお嬢の兄だった。

その後ろにはフォローをしようとしている傘守の姿があったのだが、全く役に立っていないようだ。


「お・・お兄様が帰ってくるだなんて聞いてなかったからぁ・・」


「そんな言い訳が通じるとでも思っているのか!? 結論からいい渡そう! お前はそこの廊下を雑巾がけ10往復だ! さっさと済ませておけ!」


「うぅ・・」


俺の目の前には男が怒鳴りつけているのを涙目で床にパジャマ姿で正座している姿が俺の目には映っていた・・・っていうか、お嬢だった。


「しょ・・翔栄様・・、お嬢様にも色々事情があったというか、近頃忙しくてですね・・」


必死に翔栄を説得している傘守さん・・俺はただただ、見守っているしかなかった。

だってあんなリアルに額に血管が浮き出ている男の人初めてみたんですもの!


「傘守! 貴様も罰をを受けたいのか!? 良いだろう、お前も一緒雑巾がけ50往復だ!」


「え・・何で僕は50往復なんですか!?」


「何か文句があるのか!?」


「い・・いえ・・滅相もない・・です。・・僕、これでも雑巾がけ大好きですから・・」


傘守さん・・アンタッて人は・・可哀そうな人だ


「おい、そこのフットマン、君は彼らがサボらないか見張っていてくれ」


「あ・・はい」


何か面倒くさそうな役が俺に回ってきた・・俺は傘守さんが50往復し終わるまでずっと廊下にいないといけないのか?

と、いうより、この迷路のようにつづく廊下を50往復なんて、いったい何時間かかるんだ!?

10往復でさえ3時間くらいはかかりそうなのに、見放すと俺が見張りをサボったみたいになってしまうから、俺は後を追っていかなければいけないということになりそうだ。


「私は、少々疲れているのでな、自分の部屋で休ませてもらうぞ・・私が起きるまでに終らせておいてくれ」


無茶だろ!

なんつー我儘・・・無責任な事をいうやつだ・・お嬢とは少し似ているかもしれない


「でわ、新人、後は頼んだぞ」


そう言ってこの部屋を後にしていった・・


「・・・あの・・傘守さん、お嬢・・・何て言ったらいいか・・・その・・・」


「いや・・いいんだ時雨君・・僕はこうなる事が分かっていた、いや、こうなることを確信していたんだ・・大丈夫だよこれは今回で約10回目だ」


「ええええ! アンタは・・傘守さんは50往復・・10回もやってるんですか!?」


「ん~・・50は初めてだけど、最初は10で始まって・・15、20と」


「あ・・・あぁ・・」


ヘタすると俺もやらされるハメになっていたかもしれない・・ここは素直に助かったと思ったほうがよさそうだな・・。


「あ・・お嬢・・・大丈夫かよ」


「う・・うぅ・・」


まだ顔を伏せて泣いているお嬢・・俺は・・・

何か萌えるね!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「傘守さん・・俺・・・・お嬢様の分、代わりにやりますわ」


「え?・・どういうことだい?・・雑巾がけ10往復?」


「ん・・・まぁ、そんなところです」


「・・多分バレルと思うけどなぁ、まぁ僕は一向に構わないんだけれど、どうして代わりに?」


「何か、見てると同情するっていうか、可哀そうっていうか、・・・何か泣いてる女の子には、雑巾がけ10往復なんて滅多なものさせるわけにはいかねぇんすよ、スカートの中が見えるのは魅力的かもしれないですが、何か男として黙ってられないんです」 


「・・ハハハ、そうか、そうか・・時雨君は優しい子だね、・・でもスカートの中が見えるとは言った覚えはないのだけれど・・」


「そんなわけで、お嬢! 俺達雑巾がけやってきますから、翔栄さんに見つからないようにどっか隠れてでもいてください!」


「・・・・・・・・・・・・・」


「体育座りしてないで、早く隠れておいてくださいよ・・」


お嬢は顔を隠しながら、一向に立ちあがる気配を感じさせない

まぁ、色々あったから立ち直るのに時間がかかるとは思うけど、兄に怒られたくらいでこれほどとはなぁ・・、しばらくしたら自分でどっか隠れるだろうから別にいいか


「よし! 傘守さん! 制限時間は3時間でやりましょう! どっちが早いか勝負です!」


「いや・・絶対10往復のほうが・・」


「よし、傘守さん、雑巾がけをtogetherしようぜ! ひゃっほーーーーい!」


「どんだけテンション高いの!?」





          こうして俺達は3時間弱で掃除を終えた










なるべく早く掲載しますので

読んでくれた方ありがとうございます

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