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一章:魔法使い、二泊目。

キュウヤがつけているものを家計簿に変更しました。

美味しいご飯を食べ、ロッカに美味しいご飯のお礼を告げて。お風呂に入ってさっぱりとしたり。〈浄化〉はあるけども、それよりもお風呂の方がやはりさっぱりする。嗚呼、毎日お風呂に入れるって素晴らしい。

宿屋の部屋に戻ってから、〈収納〉の中を整理したり、〈収納〉の中で作業をしたり。キュウヤは家計簿を付け出したとの事。魔剣を修復する際にどのような形でトロパ鉱の紋様を描くか、という話でも盛り上がる。どうせなら、お洒落な線を描きたいよね!見えなくなるとしても、そういうところはこだわっていきたい。

後は、〈念話〉を使ってトラおじじとエディスと話した事を改めて説明したり、ルディとロヴェルが書き起こしたものを届けた時の話を聞いたりもした。ルビナリオの情報を旅人達も聞けるように交渉したとの事。ナイス交渉である。

様々な事を〈念話〉で話し合ったりして。いい時間になったのでそろそろ寝ましょう。おやすみなさーい。


太陽が登り、自然と目が覚めて、おはようございます。今日は新緑の月、葉の週、日曜日である。

今日の予定としては、昼の刻1時…日本で言うところの午前9時に〈隣山族〉のテオラルテ・ルドレ・ルケードと〈隣森族〉のレディトラス・ロナ・ライア・ルケード夫妻が店主を務める〈テオのふいご〉と〈レテの弓〉に〈森の輪〉と一緒に向かい、付与師兼魔道具師であるヘルロット・アードナーの魔石への付与及び付与剣の修繕の見学を行う予定。できる事なら、魔剣の修繕まで出来たらいいなぁ、とは思うけれど。実際の手段を見て最終判断になるだろうなぁ、と思う。

昼の刻0時に〈森の宿屋〉の外で〈森の輪〉と合流して向かう予定である。移動時間を多少余裕を持ってとっているのは、ちょっと広場に寄って小麦粉や調味料、香辛料周りと食器を購入したいからである。露店はね、その時々で出てるお店も買えるものも変わるからさ…。

せっかくなら、寄れるタイミングで色々見てみたい、と旅人達の料理番の意見である。料理本も欲しいから、本屋あるいは古本屋があれば行きたいな、と昨日の夕食時に〈森の輪〉に交渉していた。〈森の輪〉と別れる頃には、エデュライナのオススメの本屋に行く予定を纏めていた。

ついでに何か、この領域について学べるような本があれば買って来て欲しいところではあるが。そもそも本って、おいくらなんだろうか。冒険者登録時に、印刷された紙に記入できる程には紙が流通している上に、印刷技術もそれなりに発展しているだろうから、ほどほどな値段だといいなぁ。流通コストもあるからお高いのだろうか。

うーん、とミルキィが色々と思考を巡らせていると、隣の部屋からやって来たシルトが、そろそろご飯食べに行くための準備をするのだ、と軽く体を揺らしてミルキィの意識を思考の中から呼び起こす。


「ミルキィ、色々考えてばっかだな?」

「あー、うん。否定しないできないわ。」


最近色々と思考を巡らせるのが捗りましてね?

とりあえず行くのだー、とシルトに手を引かれ、食堂に向かう。

食堂に行けば、昨日会わなかった食堂利用者達から、美味い肉をありがとう!とまた感謝を伝えられる。お肉の旨みがすごかったからねぇ…あのシチュー、あんまり肉っけがなかったのにホワイトソース自体がお肉の旨み増し増しの状態であったのだ。また食べたくなる味である。Aランク魔獣のお肉の味がすごい。はたして、まだ見ぬSランクの魔獣のお肉になったらどうなるのだろうか。

あんな味付けでグラタン食べたい…となりながら、今日の朝食を頂く。今日もご飯が美味しい。異世界で味馴染みのある美味しいご飯を食べれるのって、結構ありがたい事なんだよなぁ、としみじみ思いながら、ミルキィは全粒粉のパンにかぶりつく。

食べ終わったら食器を下げて、ロッカに今日の朝食の感謝を伝えて。女将さんに鍵を預けて〈森の宿屋〉の外へ。出かける準備は部屋を出る前にちゃんとしてあるので、食後に出かけても問題ないのである。

外に出るとすでに〈森の輪〉の面々が待っていてくれた。


「おはよう。ごめん、遅くなったかな。」

「おはようございます。こちらも先ほど着いたところですので、問題ないですよ。」


キュウヤとトゥエラが互いに挨拶を交わしたのを皮切りに、旅人達と〈森の輪〉の面々が互いに朝の挨拶を交わす。

挨拶を交わし終わってから、ひとまず露店が多く出店している広場に向かう事に。日曜日は一般的に休みの日であるが、トゥエラ曰く、露店などは平日よりも訪れるであろう人が多いから、と寧ろ普段より出店数が多くなるとの事。なんたって、日曜日だからねぇ。

道を歩いていると、昨日よりも人が多い気がする。これが休日パワーか。行き交う人々の何割かは、露店で買ったと思われる朝食を手にして、同行者と笑顔で話しつつ、移動していく。

朝食買い食いしてもよかったねー、と、ルビナがぽつりと呟いた。その手もあったなー、とアトラが相槌をうって。

てくてくと、道を進む。

読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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